ネットでみかける「鯖」という言葉、それが何を指しているのか…あなたは正しく理解している自信はありますか?   ネット掲示板やネットゲームなどではよく見かける言葉だと思いますが、もちろん魚の「鯖(サバ)」ではあり […]

ネットでみかける「鯖」という言葉、それが何を指しているのか…あなたは正しく理解している自信はありますか?

 

ネット掲示板やネットゲームなどではよく見かける言葉だと思いますが、もちろん魚の「鯖(サバ)」ではありません!

今回は、ネット用語の「鯖」や「鯖落ち」などについて詳しく解説いたします!

記事は下に続きます。

ネット用語鯖の意味

ネット上で使われる「鯖」とは、「サーバあるいはサーバー(Server)」が「さば」→「鯖」へと言い換えられ、表記が変わったネット略語の一つです。

「サーバー(Server)」を直訳すると「サービスを提供する役割」のこと。

 

我々が日常で使うサーバーでは、コーヒーサーバーやウォーターサーバーなどがありますが、コーヒーサーバーはコーヒーを提供する機械、ウォーターサーバーは水を提供する機械を指します。

 

ネットにおいても様々なサービスを提供する「サーバー」が同様に存在しています。

 

家庭内やオフィス内に置く「ファイルサーバー」や「プリンタサーバー」もあれば、インターネットの向こう側にあるサーバーとして最も有名な存在「Webサーバー」もあります。

 

今この記事を読めているのも、Webサーバが記事のテキストや画像などを要求に応じて送信しているからです。

 

  • 他には、メールの送受信をしてくれる「メールサーバー」
  • ネットゲームを提供する「ゲームサーバー」

 

など、インターネット上には数多くのサーバーが稼働して、サービスを提供してくれています。

ネット上ではサービスを提供してくれる「サーバー(Server)」のおかげで様々なコンテンツを楽しむことができています。

 

「サーバー(Server)」からサービスを提供を受ける側が「クライアント(Client)」で、ネットゲームならユーザ側で表示やユーザインターフェースを担当する側のアプリがクライアントです。

 

現在のネットワークは、このようなクライアントサーバモデルで成り立っています。

そして、いつしか一部のネット上(ネット掲示板やネットゲームなど)では、この「サーバー」を略して「鯖」と呼ぶようになりました。

ネット用語鯖の使い方を例文解説

ここで、ネット用語としての「鯖」の使い方を掘り下げていきます!

 

  • 「おれもあのゲームやってるけど、きみはどこの鯖で遊んでるの?」
  • 「今日はアクセス多すぎなんかなーここの鯖めっちゃ重いなー」
  • 「今夜は鯖のメンテだから、諦めておとなしく寝るとするわ……」
  • 「なんか今日、ファイル鯖おかしくない?私だけ?」
  • 「Web鯖は自分で立てた方が絶対に楽しいぞ!」
  • 「Linux使って録画鯖・DLNA鯖たてて観てるよ」

鯖落ちって何?

「鯖落ち」を略さず英語で言うと「サーバーダウン(Server Down)」です。

サービスを提供しているハードウェアもしくはサーバーソフトウェアが、機械の故障や不具合、アクセス集中などで機能停止してアクセスできなくなった状態を指します。

 

コンピューターを正常停止することを「シャットダウン(Shutdown)」と言うように、コンピューターの世界では一般的に使われる言葉で、日本では「ダウン」の他に「落ちる」「落ちた」が使われます。

 

メンテナンスでサーバーが使えなくなった状態は「鯖落ち」よりも「鯖メンテ」と言われることが多いです。

鯖缶の意味

「鯖缶」と言えば、ブームが終わる気配がなく、今や売上でツナ缶を抜くほど人気のサバの缶詰(サバ缶・さば缶)を思い浮かべます。

しかしネット上における「鯖缶」とは、「サーバーキャンセル」から来た言葉(スラング)です。

 

「サーバーキャンセル」とは、あるオンラインゲームにおいてログインができなくなる不具合のことで、

 

「サーバーキャンセル」→「鯖キャン」→「鯖缶」

 

へと変化したそうです。

また「サーバー管理者」を略したスラングが「鯖管」になりますが、「サーバールームに『缶詰め』になる人」との意味から「鯖缶」と言われることもあるとか。

ファイル鯖の意味

「ファイル鯖」もそのまま「ファイルサーバー(File Server)」のことです。

 

大量にファイルを保存できる大容量のストレージ(ハードディスク)が繋がったコンピューターや専用機で、ネットワーク上でサービスするハードウェアです。

 

複数のユーザーからアクセスできるようにすれば、ファイルを共有することができます。

専用のハードウェアを用意しなくても、一般的なWindowsの共有機能を使えば、ファイルサーバーとして機能させることも可能です。

 

自分で録画した動画を保存して、他のマシンから録画を観られるようにした場合は、「ファイル鯖」でもありますが、「録画鯖」「DLNA鯖」と呼ぶこともあります。

まとめ

ネット用語の「鯖」、さらには「鯖落ち」「鯖缶」「ファイル鯖」について解説していきました。

 

「鯖」は、ネット掲示板やネットゲームなどでよく使われている言葉ですが、あくまでネットスラングです。

 

「鯖」を使うとネットに詳しい、IT系の知識があると見られるかもしれませんが、一部の人にしかわかってもらえないスラングにすぎません。

 

わかってくれる相手には使っても差し支えありませんが、TPOを考えて使わないと通じないことが多々あるので、注意して使ってくださいね!