優しいとお人好し・甘いの違いや使い分け!実は嫌われる短所な性格って?

優しい・お人好し・甘い…同じような意味ですが、それぞれ微妙に異なる意味合いを持つのが日本語の面白いところです。   この3つの言葉の違いですが、どれも温和な印象を受けますが、微妙に使い分けやニュアンスが違います […]

優しい・お人好し・甘い…同じような意味ですが、それぞれ微妙に異なる意味合いを持つのが日本語の面白いところです。

 

この3つの言葉の違いですが、どれも温和な印象を受けますが、微妙に使い分けやニュアンスが違います。

 

今回は、そんな知っているようで意外と知らない、優しい・お人好し・温和の違いについて解説をしていきたいと思います!

記事は下に続きます。

優しいとお人好しの違い

まずは優しいとお人好しの違いからです。

そのために、優しいの意味から調べていきましょう。

 

優しいの辞書的な意味は以下のようになります。

 

  1. 穏やかで好ましい
  2. 思いやりがあって親切だ。心が暖かい。
  3. 上品で美しい

 

なんとなくこれらの優しいの意味はわかっていると思います。

 

優しい性格の人は話しやすいですし、安心もするので付き合いやすいですね。

好きなタイプに優しい人を挙げる人も多いのは納得です。

 

優しいの場合は、基本的に素直にその人の性格を指すことが多いです。

ですので、優しいというのは褒め言葉であったり、少なくとも好意を持っている相手に対して使われることが多いです。

 

では続いてお人好しはどうなのでしょうか?

お人好しの辞書的な意味は以下のようになります。

 

①気の良い人。人を疑うことをせずに、信じやすく騙されやすい人。

 

お人好しの意味としても、なんとなくわかっている通りかなぁと思います。

お人好しも基本的には「優しい」の意味に含まれています。

 

しかし、優しいが素直に褒め言葉として、人の性格を表すのに対して、お人好しの場合は、裏の意味を感じさせるニュアンスが強いです。

それは意味に書いてあるとおり、騙されやすいというマイナスのイメージですね。

 

お人好しの場合は、優しいと同様に穏やかで気の良いという意味ですが、それゆえに自分の主張ができず貧乏くじを引く役目になっていたり、騙されてしまうというニュアンスが強いです。

 

ですので、人に対してお人好しと評価する場合は、決してプラスの評価というわけではなくなります。

優しいと甘いの違い

では続いて優しいと甘いの違いについてです。

優しいは上記で説明をしましたので、甘いの意味を紹介していきましょう。

 

甘いの辞書的な意味は以下のようになります。

 

  1. 砂糖や蜜の味
  2. 人の心を引きつけて迷わせるようだ。
  3. 物事に対する態度が生ぬるい。厳しさ・正確さに欠ける。

 

どの意味もよく使いますので理解はできますね。

 

今回甘いを比較するにあたって主な意味としては③になります。

③の意味からも分かる通り甘いという意味としては、厳しさ、正確さに欠けるという意味から、マイナスのニュアンスが大きいです。

 

むしろ、甘いの場合は基本的には態度が生ぬるいや、厳しさに欠けるといったマイナスの評価が主体となります。

 

そして裏のニュアンスとして「優しい」というのも含まれますが、この優しいは「優しすぎるが故に」のような意味で、マイナスと評価されるトリガーになってしまっています。

 

 

味覚としての甘いは人を惹きつけるような意味があるので、人を評価する意味ではマイナスのものになるというのも面白いですね。

ですので、優しいと甘いの違いとしては、「穏やか」という共通部分があるにはあるのですが、その評価としては全くの反対になっています。

 

甘いというのは短所な性格ということを認識しておきましょう。

お人好しと甘いの違い

ではお人好しと甘いの違いです。

どちらも意味は説明をしましたのでその二つを比較してみましょう。

 

お人好しの場合は、騙されやすい人という裏の意味のニュアンスを感じさせますが、主体となる意味合いとしては「穏やか」など優しいという意味です。

 

ですのでマイナスのイメージはありますが、それほど強いものではありません。

 

しかし、甘いになると、主体となる意味は「厳しさがない」などといった意味になりますので、マイナスのイメージがかなり強くなります。

ですので、マイナスのイメージの大きさとしては、

 

優しい<お人好し<<甘い

 

と言ったぐらいで違ってきます。

優しい・お人好し・甘いの使い分けを例文で解説

では、優しい・お人好し・甘いの使い分けを例文で解説をしていきます。

 

【彼は優しい性格をしている】

 

この場合は素直な褒め言葉として優しいは使われています。

この場合の「彼」は、人当たりも良く人望も厚いことが読み取ることができます。

 

【彼はお人好しのため、連帯保証人になってしまった】

 

この場合の「彼」は、優しいことには間違いないのですが、それ故に騙されてしまったり、利用をされてしまうニュアンスが強くなってきます。

 

【彼は甘いので後輩からもナメられている】

 

この場合の「彼」も優しいことには間違いないのですが、それ故に厳しさがなく、低く見られるニュアンスが強いです。

むしろそのような意味が主体となっており、甘いになると、完全に短所として扱われます。

まとめ

優しい・お人好し・甘いの違いはおわかりいただけたでしょうか?

同じような「優しい」や「穏やか」などの意味ですが、その内側に秘められた意図やニュアンスはそれぞれ全く異なってきます。

 

これらの微妙な表現をうまく使いこなして、ぜひ言葉に出さないニュアンスの違いまでもうまく伝えるようにしてくださいね。