私たちが普段使っている日本語…なんとなく知っているかの「ように」使っていると思いませんか? 「ふうに」と「ように」の違いはその一つの例ですね。 ここでは、そんな知っているようで意外と知らない「ふうに」と「ように」の違いに […]
私たちが普段使っている日本語…なんとなく知っているかの「ように」使っていると思いませんか?
「ふうに」と「ように」の違いはその一つの例ですね。
ここでは、そんな知っているようで意外と知らない「ふうに」と「ように」の違いについて漢字や例文を交えて解説をしていきたいと思います。
「ふうに」と「ように」の違い
「ふうに」と「ように」の違いですが、まずは二つの意味について確認していきましょう。
最初は「ふうに」からです。
「ふうに」の辞書的な意味は以下のようになります。
- それらしい様子。ふり。
- 世間への体裁。聞こえ。
意味としてはなんとなく理解ができると思います。
「ふうに」の意味としては、今風の言い方をするのなら「それっぽい」が当てはまると思います。
正規品でなくとも「それっぽい」ものというのはたくさんありますよね。
そのようなものを指す際に「ふう」であったり「ふうに」はよく用いられます。
続いて「ように」の意味になります。
「ように」の辞書的な意味は以下のようになります。
①表から見えるところでは。うわべでは。
「ように」の意味もなんとなく理解できると思います。
そして、辞書的な意味からも分かる通り、この二つに違いはそこまでありません。
実際「ふうに」も「ように」はある程度代用することができます。
しかし、実際、言葉としてこの「ふうに」と「ように」を使う時には使い分けていることが多いですよね。
では続いて、「ふうに」と「ように」の使い分けについて解説をしていきたいと思います。
「ふうに」と「ように」の使い分け
「ふうに」と「ように」の使い分けですが、どのように使い分けているのでしょうか?
では「ふうに」と「ように」と使った例文を交えながら解説をしていきます。
【真面目に勉強をしているように見える】
このような例文があります。
学生時代の頃には、このように真面目に勉強をするように見せるのがうまかった人も多いかもしれません。
この場合の使われている「ように」は、まさに辞書的な意味と同じですよね。
そしてこの例文ですが、
【真面目に勉強をしているふうに見える】
「ふうに」で言い換えても意味としては通じますね。
このように、「ふうに」と「ように」で意味に多きな違いはないので、ある程度は言葉として言い換えても問題なく通じます。
他の例文で表すと
【彼は楽しんでいるように見える】
「彼」の状態を俯瞰的に見ている様子ですね。
この例文でも同様にです。
【彼は楽しんでいるふうに見える】
「ように」を「ふうに」で言い換えたらところで問題なく通じます。
ただ全てがこのように言い換えられるわけではありません。
例えばこのような例文です。
【料理を中華風に(ふうに)味付けをした】
この場合、「ふうに」は平仮名で書くことはありませんね。
「ふうに」の漢字については後述をしますが、この例文を「ように」で言い換えると
【料理を中華ように味付けをした】
となって文章としておかしくなってしまいます。
もし「ように」を例文で使う場合は
【料理を中華のように味付けをした】
という文章になります。
このように、「ふうに」の場合は上にくっつく言葉が名詞の状態でそのままくっつけることができます。
しかし「ように」の場合は名詞にそのままくっつけることができず、名詞にくっつける場合は「の」
であったり「な」のような接続詞をつける必要があります。
「ふうに」と「ように」の漢字を紹介
では「ふうに」と「ように」の漢字を紹介していきます。
「ふうに」の漢字は「風に」という漢字が使われます。
この「風(ふう)」は物事の様子を表す際に使われます。
物事の様子を表す言葉として、風体という言葉がありますよね。
まさにこの言葉は「風」で様子を表している言葉になります。
上記の例文にあった
【料理を中華ふうに味付けする】
この場合は中華風にというように漢字が使われるのが一般的ですね。
では「ように」ですが、こちらは「様に」という漢字が使われます。
この「様に」も物事の様子を表す際によく使われます。
そして、当たり前に使っていますが、「様子」という言葉は正に「様に」を熟語として使われてる例ですね。
このように、「ふうに」も「ように」も漢字でイメージをするとどちらもどのような意味になるのかがわかりやすいと思います。
そしてそれによって使い分け方もわかりやすくなりますね。
まとめ
「ふうに」も「ように」も、基本的には意味としては同じになります。
ですので、どちらも同じように使える言葉でしたら、どちらを使っても問題はありません。
なんとなくのイメージですが、「ように」の方が使われているイメージがありますね。
ただ、「ふうに」と「ように」がくっつく言葉の状態によってはどちらを使うかが限定されることがあるので、注意をしてください。
しっかりと「ふうに」と「ように」を使い分けるようにしてくださいね!