私たちが普段使っている日本語でも意味の違いをよく理解していなかったり、意味がよくわからないまま使っているものってありますよね。 逆に母国語として、日本語を使っているからこそ、細かいところは気にせずに使ってしまっているのか […]
私たちが普段使っている日本語でも意味の違いをよく理解していなかったり、意味がよくわからないまま使っているものってありますよね。
逆に母国語として、日本語を使っているからこそ、細かいところは気にせずに使ってしまっているのかもしれません。
また、日本語は擬態語が大変豊富です。
それらの擬態語の意味や由来までしっかり把握している人は少ないのではないでしょうか?
もこもこ・もふもふ・ふわふわはよく使われる擬音ですね。
なんとなく使い所や意味は理解しているかもしれませんが、実際これらの意味の違いや由来などを、しっかり把握できている人は少ないと思います。
ここではそんな知っているようで意外と知らない、もこもこ・もふもふ・ふわふわの意味の違いについて解説をしていきたいと思います。
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もこもこの意味
ではまず、もこもこの意味から解説をしていきたいと思います。
もこもこの辞書的な意味合いは以下のようになります。
- 衣類などが厚く膨らんでいる様子
- 柔らかなものが次々と生じる様子
- 次々に周囲から盛り上がった部分が生じる様子
こちらもなんとなく意味としては理解できるのではないでしょうか?
もこもこは基本的にはこんもりと膨らんでいる状態を表します。
そしてその膨らんでいるものが柔らかかろうと、硬かろうと、もこもこを使われます。
しかしニュアンスとしては、柔らかいものを伝える際に使われることが多いですね。
もこもこの由来
では、もこもこの由来は何なのでしょうか?
調べてみましたが、正確な出典やもこもこの由来は見つかりませんでした。
しかし諸説ある中の一つとしては、膨れ上がる様子を表す擬態語の「むくむく」が転じて「もこもこ」になったのではないかという説があります。
確かに響きも似ていますし、状態も似ていますね。
しかしむくむくよりはもこもこの方が可愛らしいイメージが湧きやすいですし、そのため、柔らかいニュアンスを伝える際にはもこもこが使われるようになったのかもしれませんね。
もふもふの意味
続いてもふもふの意味です。
もふもふの辞書的な意味は以下のようになります。
- 柔らかい毛や触り心地を表す
- 小動物の柔らかい毛や愛くるしい様子を表す際に用いられる
もふもふの場合はより柔らかい毛の様子が強調されています。
加えて、もふもふを使う場合は、小動物の可愛い様子や柔らかい毛並みを表す際に用いられます。
もふもふの由来
ではもふもふの由来は何なのでしょうか?
これも調べてみましたが、正確な出典や由来はわかりませんでした。
しかし、もふもふは主にインターネットで使われるネットスラングです。
ネットスラングとは、日本古来から伝わる言葉ではなく、ネットの掲示板を中心に発生し広がった言葉であり「萌え」「なう」「jk」なども全てネットスラングになります。
もふもふの由来は諸説ありますが、その中でも2002年に出版されたライトノベルに、もふもふという表記があったことから、これを由来とする説があります。
もふもふはネットが広がると共に、柔らかい毛の動物を表すのに市民権を得て、今や一般的に使われるネットスラングの代表例ですね。
ふわふわの意味
ではふわふわの意味ですね。
ふわふわの辞書的な意味合いは以下のようになります。
- 柔らかく膨らんでいる様子
- 軽いものが揺れ動いたり、漂っていたりする様子
- 心が落ち着かないで、浮ついている様子
ふわふわですが、柔らかく膨らんでいる様子を表すのは、ほかの擬態語と同様ですが、心情を表す際にも使われるのが大きな特徴です。
心がふわふわの様子は「上の空」とも表すことができますね。
ふわふわの由来
ふわふわの由来ですが、調べてみたところ見つかりませんでした。
しかし、揺れ動いたり、漂う様子などは「浮遊」というように、「ふ」という言葉には、宙に浮いていたり、漂っているイメージが湧きますよね。
そのような言葉からふわふわは連想されていたのではないでしょうか?
「もこもこ」と「もふもふ」の違い
「もこもこ」と「もふもふ」の違いですが、「膨らんでいる」という事象に焦点が当てられています。
そしてその対象は衣類や、土、動物などあまり対象を指定することはありません。
しかし「もふもふ」の場合は、主に動物の柔らかい様子を表します。
ですので「もふもふ」は広義の意味では「もこもこ」に含まれるといった感じですね。
「もふもふ」と「ふわふわ」の違い
続いて「もふもふ」と「ふわふわ」の違いですが、両方とも柔らかいという擬態語を表しますが、「ふわふわ」の場合はそれに加えて、「軽さ」の情報が加わります。
また心の様子を表すのにも使われるように、「漂っている」といニュアンスが追加されるので、「ふわふわ」の方がより軽く柔らかいイメージが湧きます。
そして「ふわふわ」の場合は食感や様子などにも使われます。
「もこもこ」と「ふわふわ」の違い
「もこもこ」と「ふわふわ」ですが、どちらも動物に限らず膨らんでいる様子を表しますが、「ふわふわ」の方がより軽く漂っているというニュアンスが加わります。
ですので、食感を表す際には「もこもこ」を使わず、「ふわふわ」が使われますね。
まとめ
このようにひとえに柔らかいと言っても、ニュアンスによってもこもこ・もふもふ・ふわふわは使い分ける必要があります。
しかし、この細かなニュアンスを伝えることができるのは母国語ならではです。
ぜひもこもこ・もふもふ・ふわふわを使いこなして、より正確に様子を表すようにしてくださいね。