うなずくとうなづくの違いと正しい言葉を解説!使い分けも紹介

うなずくとうなづく、正しいのはどっちだと思いますか?   あなたは、自分で文字にする時、   うなづく うなずく   どちらを使いますか? 正しい答えがパッと出てくることは・・・思いの外少な […]

うなずくとうなづく、正しいのはどっちだと思いますか?

 

あなたは、自分で文字にする時、

 

  • うなづく
  • うなずく

 

どちらを使いますか?

正しい答えがパッと出てくることは・・・思いの外少ないはずです。

 

今回は、うなずくとうなづく、どちらが正解かを見ていきます!

記事は下に続きます。

うなずくとうなづく、正しいのはどっち?

友達や家族と話しているときに、かならず

 

「うん、うん」

 

と、相槌(あいづち)をうちますよね。

 

この首をうんうんと、縦に軽く振る行動を

 

【うなづく】

 

といいます。

しかし使う人によっては

 

【うなずく】

 

とも書きます。

 

この【うなづく】と【うなずく】は間の『づ』と『ず』が違います。

しかし、どちらの言葉も実は正解で、正しいのです。

 

では、何故「づ」と「ず」を使うのか・・・詳しく見ていきます。

うなずくの語源

まず、うなずく(頷く・肯く)の意味を調べてみました。

 

1、一般的には「うなずく」と表記する。

首を前後に振り。多くの場合校庭を意味する動作。
「頷く」とも書く。

weblio辞書より)

 

2、項(うな)突く。

承諾や同意などの気持ちを表すために、首を縦に振ること。
goo辞書より)

 

漢字で書くと、項(うなじ)を突く、と書くんですね。

しかしこれは正式な漢字表記ではなく、正式には【肯く】や【頷く】と書きます。

 

続いて『うなづく』の語源ですが・・・。

こちらも感じの【項突く】に関連するものでした。

 

『うなずく・うなづく』は、うなじ(項)を前に突く、という行為が語源となっています。

 

この項(うな)が語源となる言葉は、『うなず・うなづく』の他にもありました。

それは『うなだれる』や『うながす』などの言葉です。

 

辞書の意味には【首を縦に振ること】とありました。

しかし語源を調べてみると、【項を前に突きだす】という行動を、昔はうなずく行為としていたのです。

漢字で書くと頷く、肯くのどっち?

『うなずく』や『うなづく』をパソコンやスマホで変換すると、まず【頷く】の漢字に変換されます。

この頷くの【頷】は訓読みで、【あご】とも読むのです。

 

【あご】の漢字は【顎】とも書きますが、【頷】とも書くのですね。

 

この【頷・あご】の由来は頭の漢字に含む・・・という連想で食べ物を含んだ、顎を表しているのです。

その顎を縦に振ることを、承諾や同意の行動を示したといも言われています。

 

しかし頷くの漢字の場合は【あご】の動作なので、承諾よりも『相槌』の意味合いが強いと思われます。

次に『うなずく』や『うなづく』を漢字で表すときに【肯く】という漢字でも書くことができます。

 

この【肯く】は、【肯定する】という漢字からとられています。

肯くの【肯】は訓読みで、【がえんずる】【うべなう】とも読みます。

 

この意味は承諾する、肯定するという意味です。

承諾や同意を表すときの『うなずく・うなづく』は、【肯く】のほうが意味的には合っているのですね。

2つの言葉の違い

『うなずく』と『うなずく』。

こう書かれると

 

  • 「もしかしたら使い方が違うのかな?」
  • 「どちらかが正解で、どちらかが間違っているのかな?」

 

と思うことがありますよね

 

しかし由来と意味を調べてみると、どちらも同じ意味と読み方ということがわかりました。

そうであるならば、『うなづく』と『うなずく』のどちらが正しいのか。

 

それをはっきりさせることもできるはずです。

 

 

一般的に使われる『うなづく・うなずく』では、【うなずく】の方を奨励している場合が多いのです。

うなずく【頷く・首肯く・肯く】 ・・・『項うな突く』の意味

 

  1. 肯定・同意・承諾などの気持ちを表して首をたてに振る。合点(がてん)する。
  2. 首を下に動かす。

 

インターネットで調べると、一般的に【うなずく】と、ひとまとめに説明しているページも見かけました。

しかしこの意味を見てみると、【うなずく】なのに漢字は【うなつく=突く】と書いてありますよね。

 

やはりどちらかだけにに決めるのは、決めかねているような状態のようです。

そして、今回の【うなずく】と【うなづく】という言葉について、他にも同じように扱われている言葉があります。

 

疑問を抱えたまま使われている言葉が、他にも実はあったんです。

それは

 

  • 『世界中・せかいじゅ(ぢゅ)う』
  • 『稲妻・いなづ(ず)ま』

 

という言葉です。

 

この言葉も【し】なのか【ち】なのか。

【つ】なのか【す】なのか、という違いが引っかかります。

 

 

実は、こういう言葉は分解に分解しにくい言葉として、一般的に認識されているんです。

そういう分類しにくい言葉があるなんて、なかなか面白いものですね。

 

この分類されにくい文字を書いたり、ひらがなでふりがなをつける時、悩みます。

そんな時は、稲妻ならカタカナで書けば悩まなくて済みますね。

 

イナヅマと書いてある言葉はあまり見かけませんが、『イナズマ』はよく見かけます。

少し視点を変えると、よりよい言葉はどちらかが見えてくるのです(^^)

「うなづく」と「うなずく」の正しい使い方まとめ

『うなづく』と『うなずく』の正しい使い方は、意味を考えてみると

 

  • 『うなづく』の方は相槌をうつ
  • 『うなずく』の方は承諾をする時に、じっくりと頷く

 

といったニュアンスで、それぞれ理解できます。

 

基本的には『うなずく』の方が周りの人から認知されていることが今回わかりました。

ですので、まず【頷く】を使うときは、『ず』を使うと間違いないと言えますね。

 

この2つの言葉は、読みも意味も同じということがわかりました。

そして仮名遣いの違いだけで、少しだけ意味合いが変わるかも・・・ということもわかりました。

 

  • 話を聞いていて軽く頷くのは『うなづく』
  • 大きく同意する時は『うなずく』

 

と、誰かと会話をする時に自分の頭の中で、切り替えて表現するのも楽しいかもしれません。