天気予報の一時・時々・のちの意味と違いを解説します!

天気予報を聞いていると「一時雨」や「時々雨」といった表現が出てきますよね。 よく耳にするこれらの言葉ですが・・・その意味や違いは、ご存知でしょうか?   今回は天気予報で使われる一時・時々・のちの3つの用語につ […]

天気予報を聞いていると「一時雨」や「時々雨」といった表現が出てきますよね。

よく耳にするこれらの言葉ですが・・・その意味や違いは、ご存知でしょうか?

 

今回は天気予報で使われる一時・時々・のちの3つの用語について、説明していきます。

記事は下に続きます。

天気予報の一時ってどういう意味?

まず「一時」について説明していきます。

「一時」とは減少が連続的に起こり、その現象の発現期間が予報期間の4分の1未満のときのことです。

 

予報期間が24時間の場合は、6時間未満に連続してその天気になると予想されるときに使われます。

例えば、「曇り一時雨」という予報がでた場合は、24時間のうち6時間未満で連続して雨が降る、という風に考えられます。

 

ちなみに、時刻の1時と紛らわしいので、「…午後一時雨」とはせずに、「…午後には一時雨」と表現するようです。

時々の意味

次に、「時々」について解説します。

「時々」とは、現象が断続的に起こり、その現象の発現期間の合計時間が予報期間の2分の1未満のときを示しています。

 

予報時間が24時間の場合、連続してではなく、一時間以上違う天気になっている時間があり、かつ、合計時間が12時間未満のときに使用される、ということですね。

 

例えば、「曇り時々雨」という予報ならば、1日のうち雨が断続的に、合計12時間未満降る、ということになります。

ここまで、「連続的」「断続的」という言葉をたびたび使いましたが、これらについても取り決めがあります。

 

府県天気予報ではこのように決まっています。

この府県天気予報、というのは私たちが普段見ている地域ごとに発表されている天気予報の正式名称です。

 

  • 「連続的」…現象の切れ間がおよそ1時間未満
  • 「断続的」…現象の切れ間がおよそ1時間以上

 

また、現象が「一時」現れるとき、および連続現象が予報期間の4分の1以上2分の1未満のときは、時間帯を指定し、「曇り午後には一時雨」「曇り日中晴れ」のように表現されることがあります。

 

ちなみに、「曇り時々雨」なら曇り、「雨時々曇り」ならば雨、のように先に言われた天気のほうが長くなりますので、どちらが先に言われたかに注意すると良いでしょう。

「のち」の意味

一時・時々・のちの意味

次に「のち」についてです。

 

「のち」は、予報期間内の前と後で現象が異なるとき、その変化を表すときに使われます。

といっても、きっちり前半後半が分かれているわけではありません。

 

予報期間の3分の1から3分の2の間で変わるときのことを指します。

この表現は大まかな変化を表す言葉になるので、具体的な時間帯を示すことが多い翌日の天気などにはあまり使われません。

 

明後日の予報など、具体的な時間帯を示す精度がない場合に使われるのです。

ただし、時間帯を示す用語が2つになるときは、使用することがあります。

 

例えば、午前中は晴れ、昼過ぎから曇りで、夕方から雨が降る、という天気だったとします。

この場合は「晴れ昼過ぎから曇り夕方から雨」とはせず、「晴れのち曇り夕方から雨」といった風に表現する、ということですね。

 

また、天気予報ではあまり用いられませんが、風、波の予報では普段から用いられます。

「はじめのうちは」とは?

最後に、「はじめのうちは」についても解説していきましょう。

「はじめのうちは」とは、予報期間の初めの4分の1または3分の1くらいのことを指します。

 

週間天気予報では、予報期間の初めの3分の1くらいのことを言います。

今日、明日、明後日に対する予報では、朝の9時くらいまで、今夜に対する予報では19時くらいまでになるようです。

 

つまり、当日の天気予報で、「はじめのうちは晴れその後は雨」という予報がでたならば、朝の9時ごろまでは晴れているが、それ以降は雨が降るということになります。

 

ただ、今日に対する予報では「朝」を、今夜に対する予報では「夜のはじめ頃」を用いることが望ましいとされているようです。

一時・時々・のちの違いを簡単解説

では、ここまでで解説した、「一時・時々・のち」の違いについて解説していきましょう。

 

「一時」と「時々」は連続的か断続的かという違いがあります。

 

また、「一時」と「時々」は一つの天気が主となり、そこに違う天気が起こること示していますが、「のち」は天気が前半と後半で変化するときのことを表している、という違いがあります。

 

こうしてみてみると、「一時」と「時々」は少し似ていますが、「のち」だけはかなり意味が違ってくることがわかりますね。

 

「一時」と「時々」は比較的正確さが求められる予報で使用されることが多く、「のち」はあまり具体的な時間帯を示す必要がないときに使用されることが多いという違いもあります。

まとめ

一時・時々・のちの違いは天気予報でどれも耳にする言葉ですが、案外理解していない方が多い難しい言葉です。

 

「一時」は連続的に、その現象の発現期間が予報期間の4分の1未満のときのこと。

予報期間が24時間の時は6時間未満その現象が発現するときのことを指します。

 

「時々」は断続的に起こり、その現象の発現期間の合計が予報期間の2分の1未満のとき。

 

予報期間が24時間の場合、合計12時間未満その現象が発現するときのことになります。

「のち」は予報期間内の前と後で現象が異なるとき、その変化を示すときに使用されます。

 

大まかな変化を表すときに使われることが多いようですね。

「はじめのうちは」は、予報期間の初めの4分の1または3分の1くらいのことを指します。

 

今日、明日、明後日についての予報なら、朝の9時ごろまで。

今夜に対する予報では19時ごろまでということになります。

 

天気予報を見たときにはぜひ参考にしてみてください。