狐の嫁入りの意味や由来・あらすじが怖い?天気雨を指す理由も解説!

狐の嫁入りの意味や由来、知っていますか? 雨が降ると、   「ああ、今日は狐の嫁入りか~」   なんて聞いたことがありませんか?   何故狐の嫁入り=天気雨となっているのでしょうか。 今回は […]

狐の嫁入りの意味や由来、知っていますか?

雨が降ると、

 

「ああ、今日は狐の嫁入りか~」

 

なんて聞いたことがありませんか?

 

何故狐の嫁入り=天気雨となっているのでしょうか。

今回は、この不思議な都市伝説とも言える狐の嫁入りについて詳しく見ていきます。

記事は下に続きます。

狐の嫁入りとは

それでは早速紹介していきます。

今回は、狐の嫁入りとはどういったものなのかについて迫っていきます。

 

とっても簡単かつ分かりやすく言いますと、

 

 

です。

 

では、何故このような意味を持っているのでしょうか?

そもそもこの雨とは

 

  • 大雨
  • 小雨
  • 通り雨

 

など数ある雨の種類のうち、一体どれに当てはまるのでしょうか?

詳しく解説していきます!

狐の嫁入りの意味

狐の嫁入りを辞書で調べると、

 

  1. 夜、狐火がいくつも連なって嫁入り行列の提灯のように見えるもの
  2. 日が照っているのに、小雨がぱらつくこと。また、その天気。
  3. 天気雨
  4. 日照り雨
    (明鏡国語辞典参照)

 

と書かれています。

1.の怖い意味は、今回は違うので置いておきましょう(笑)

 

で、2.以降の意味ですが、ここから分かるのは

 

  • 晴れているのに雨が降る天気
  • 小雨
  • 通り雨

 

のことを指す言葉だということですね。

 

つまり、狐の嫁入りの意味=晴れているのに雨が降るが正解となります!

 

一概に、突然降った雨全部がそうなのではなく、

 

  • 晴れ
  • 小雨
  • 通り雨

 

等、いくつかの要素が重なり合って初めて狐の嫁入りと表現できるようです。

狐の嫁入りの由来・あらすじについて

実はこの狐の嫁入り、日本全国に逸話が残っています。

 

「どれが正しい!」

 

というのは、残念ながら未だ正確には分かっていません。

ですが、その中でも特に有力とされている狐の嫁入り話は

 

  • 狐を生贄にしてしまった…
  • 狐を隠した
  • 実は狐に私達が化かされている

 

この3つです。

さて、ここからはそれぞれの狐の嫁入り話の由来やあらすじについて、詳しく語っていきます。

狐を生贄にしてしまった説

早速一つ目の説です。

こちらは、少し悲しいお話となっています・・・

 

昔、ある村では長きに渡り日照りが続き、雨が一向に振りませんでした。

 

そのため、田畑は干上がり、農作物は一向に育たちません。

住民は命の危機にひんしていたのです。

 

困り果てた村の人達は、一つの結論にたどり着きます。

 

「生贄を差し出し、雨乞いをしよう」

 

恐ろしい話ですね。

ですが、当時の村人たちはそれほどまでに追い込まれていたのです。

 

ここで当然話題になるのは、

 

【何を生贄にするか】

 

です。

 

話し合いを続けた結果、

 

「生贄は狐にしよう!」

「騙して捕まえてしまおう」

 

ということになりました。

さて、実はこの村の近くには、人間に化けるのがとても上手なメス狐がいたのです。

 

「この狐を生贄にしよう」

 

となり、村一番の男前の男性が狐に近づき、そして結婚話を持ちかけます。

当然狐は大喜び!

 

「かっこいい男性が、まさか狐の自分と結婚してくれるなんて・・・♪」

 

その裏にある恐ろしい計画も知らずにはしゃぎます。

 

ですが、この狐と弾性は逢瀬を重ねていくウチ徐々に心を通わせ、本当の恋中になっていきます。

 

そんな中で、狐は若者たちの本当の目的が自分を生贄に差し出すことだと気づいてしまいます・・・

 

逃げようか迷った狐ですが、彼女はそれでも嫁入りを決めたのです。

男性の、そして男性が住む村のため生贄になり、村を救う覚悟をしたのです。

 

最後の瞬間、男性を想い、彼女の目から溢れた涙。

こぼれ落ちた涙が大粒の雨となり、村中にふり注ぎ水不足は解消。

 

村は危機を乗り越えたのです。

一匹の狐と、男性の恋を生贄にして・・・

 

 

とても悲しい伝説ですよね。

 

すべてを知った上で生贄になった狐の気持ち。

そして、本気で愛した女性が生贄になった男性の気持ちを思うと、何も言えなくなってしまいます(´;ω;`)

狐を隠した説

続いては、少し明るい由来の話を(*´∀`)

 

ある日、1匹の狐の娘が、隣村に住むオス狐の元に嫁入りが決定しました。

これに親戚一同大喜び!

 

  • 「いやー、めでたい!」
  • 「幸せにおなりよ♪」

 

などお祝いも盛大に行われ、いよいよ親戚一同揃っての、娘を連れた嫁入り行列が始まります。

・・・と、ここであることに気づきます!

 

「ちょっと待ってくれ!隣村に行くには、途中人間の村を越えねばならん!

しかし、こんな集団行列が村を通っては、人間はすぐに気づき、私達を捕まえに来るぞ!!」

 

「確かに・・・きつねうどんにでもされたらたまらんな(;・∀・)」

 

「そうだ!雨に隠れて通れば、人間たちの視界もぼやけ、私達の姿も見つからないはずだ!!」

 

「いや、でもお父さん、空、凄い晴れてるわよ・・・」

 

「うーん・・・」

 

困り果てる狐たちですが、他に案があるわけでもないので、とにかく雨乞いをしてみることに・・・

すると、なんとキツネたちの周りにだけ雨が振り始めました!

 

「おお、恵みの雨だ!」

 

「でも、私達の周りだけっておかしくないかい?」

 

「小さいことは気にするな!これで人間の村を通れるぞ」

 

と喜んだ狐達。

雨を降らせたまま、彼ら人間たちの村を通ります。

 

雨のおかげで人間たちにバレることもなく、無事村を通り抜けることが出来、嫁入りすることが叶いました(^^)

結局、最後まで人間たちは何故雨が降ったのか分かることはなかったそうです・・・

 

 

ちょっとコミカルな話ですが、こちらのほうが誰も不幸になる人がいなくていいですね(*´∀`)

最近は子供に説明する際にこのような面白おかしい話で伝える方が増えているようですね。

怖い…狐に化かされた説

最後は、狐の嫁入りに関するちょっと怖い由来話のあらすじです。

 

狐の嫁入りの怖い話

昔、とある地域では、

【ちょうちんの明かりをともしたまま、真夜中に嫁入りを行なう】

という少し変わった風習がありました。

 

私達からするとやや不気味なこの習慣ですが、当時の村人たちからすれば何もおかしいことはありません。

嫁入りというおめでたい行事なわけですから、当然村を上げてのお祝いをする一日となります。

 

  • 「明日は、平八の所に嫁が来るだ!」
    「おお、あの無骨もんが結婚か~」
  • 「明後日来る八兵衛の嫁、べっぴんさんじゃぞ~」
    「ほ~!こりゃお祝いにも気合が入るわ!」

 

と言った感じで、常に嫁入りは大賑わい!

お祭りのような習慣として扱われていたようです(*´∀`)

 

そんなある日のことでした・・・

村の外れにある森から、ポツポツと小さな明かりが見えるのを男性が目撃します。

 

「ちょうちんの明かりかな?」

 

とも思いましたが、よくよく考えると、今日は嫁入りの予定は一切聞いていません。

 

「じゃあ、あれは一体何だ・・・」

 

不穏に思っている間も、どんどん明かりの数は増えていきます。

 

「ああ、やっぱり知らなかっただけで嫁入りがあったのか」

 

と納得しかけた瞬間、恐ろしいものを見てしまったのです!

 

「明かりだけが揺れている…人影が、まったくない!?」

 

そう、森の中から漂っている明かりは、提灯も、それをぶら下げる人間の姿もないものだったのです。

 

次の日村中がこの話題で持ちきりに。

しかし、誰一人としてその正体を知るものはいませんでした・・・

最終的に、

 

「あれは、狐が放った鬼火に違いない」

 

と結論付けられ、以降この日の話をされることはなくなりました。

 

  • 夜中に見えた提灯のような明かり=鬼火
  • 鬼火は狐が放つものである
  • 真夜中の提灯は嫁入りの合図

 

この3つの点から、真夜中の鬼火を狐の嫁入りと呼ぶようになった。

原因不明の鬼火を、狐のせいにしてなかったことにしてしまったのです・・・

 

このような逸話が各地に残っています。

3つ目の話は、背筋がゾクッとする話なので紹介しましたが疑問が残ります。

 

雨、関係なくない?と(笑)

 

まあ、このように狐の嫁入りは日本各地に散らばっているお話です。

個人的には、一番笑える2番めの話が本当のお話であったら良いなと思うばかりです(^^)

 

ただし、この逸話!
まだ続きが・・・

 

なんと、狐の嫁入りは世界中に広まっているお話だったのです!

実は世界中に広がる狐の嫁入り話

狐の嫁入り、まさか世界中で似たような話があるとは、わたしも最初知った時にはおどろきました(;・∀・)
しかも一カ国ではありません!

 

  • 韓国
  • イギリス
  • ポルトガル
  • イタリア
  • ブラジル
  • フィンランド

 

といった、日本と関連深い国も数多く含まれる海外各国においても、通り雨を狐の嫁入りと表現していたのです!

 

日本でのお稲荷様・九尾の狐信仰のように、狐は神秘的な生き物として、世界中で敬われている生き物です。

そのためか、かつては天の恵みとまで評されていた雨と密接な関係があると思われていたようですね。

 

また、世界的に見て、実は

 

雨=天からの結婚への祝福をもたらす恵み

 

と考えられてもいます。
確かに、作物を育て、大地に、そして私達に水を与えてくれる雨は天からの恵み。

それを結婚という人生の最高の愛の形への恵みと考えるのはロマンチックで、なんとも海外の方らしい発想と言えますね(*´∀`)

 

というわけで、どうやら

 

狐の嫁入り=天気雨

 

は世界共通の常識と言えるようです!

雨が降ればどこかで狐の嫁入りが!?

今回は、狐の嫁入りとはどういった言葉なのか・・・その意味や由来・あらすじを紹介しました!

 

3つの説があることにもおどろきましたが、特に面白かったのは個人的には2つ目です(笑)

これを知ってからは、基本的に友達にうんちく語る時は

 

【狐が嫁入りの際、姿を隠すために降らせている説】

 

を採用させてもらってます( ̄ー ̄)

何気に、昔からの迷信とかが大好きな、高齢者の方との会話にも最適だったりします(笑)

 

突然の雨が降る時は少し困ったりするものですが、狐の嫁入りだと思うとなんとなく気持ちがほっこりして許せるようになるとも思いませんか?

あなたももし、突然の雨に襲われてしまった時には、

 

「ああ、近くで狐が結婚式をあげるのかな?」

 

なんて、考えてみて下さい。

ちょっとだけ優しい気持ちになれますよ(*´∀`)