「いたれりつくせり」という言葉は日常会話で使うことがあったり、耳にする事がよくある言葉です。 ただ、「意味を答えてみて!」と言われたら言葉のイメージは出来ても正確に答えられる人は多くないかもしれませんね。 […]
「いたれりつくせり」という言葉は日常会話で使うことがあったり、耳にする事がよくある言葉です。
ただ、「意味を答えてみて!」と言われたら言葉のイメージは出来ても正確に答えられる人は多くないかもしれませんね。
そこで今回は漢字や例文を添えて分かりやすく解説していきたいと思います!!
いたれりつくせりの意味と漢字
「いたれりつくせり」は「至る(至れり)」と「尽くす(尽くせり)」をくっつけた言葉で「何もかもが十分で、行き届いている」という意味になるのです!
つまり
配慮が行き届いていて、申し分がない。
という意味になります。
ちなみに漢字は「至れり尽くせり」となります。
とても素晴らしい言葉ですね!
いたれりつくせりの正しい使い方を例文解説!
次に、素敵な意味を持つ「いたれりつくせり」をどのように使うのかについて、例文をいくつか紹介します!
例文.1 「友人の家に遊びに行ったら、ご飯も出してくれていたれりつくせりだ」
基本的には、こういった使い方ですね。
もてなしてくれた方を称賛する、といった形で用いています。
例文.2 「このホテルはとにかくサービスが良い。食事も、設備も、ホスピタリティも完璧で、まさにいたれりつくせりだよ!」
ホテルなど、お客さんをもてなす施設に足を運んだ際にも「いたれりつくせり」を使うこともあります。
例文.3 「恋人が家事も炊事もやってくれた!こんないたれりつくせりな毎日が続くといいな~」
理想の恋人ですが、ぜひあなたもやって下さい(笑)
このように、会話の中で用いられることが多くあります。
自分がサービスや配慮、心遣いなど受けた時には
「いたれりつくせりで、本当にありがとうございます。」
と快くして下さった方には感謝の気持ちを伝えていきましょう。
いたれりつくせりの語源
「至れり尽くせり」の語源ですが、実はこの言葉…はるか昔、中国で生まれた言葉です。
中国の思想家であり、道教の始祖の一人でもあった荘子が書き残した斉物論「せいぶつろん」にて用いられていたのが始まり、と言われています。
この書物の中では、
【至れり尽くせり】=これ以上何かを加える必要がない状態。完璧な状態を指す言葉
として説明されています。
荘子はおよそ紀元前300年、今から2300年以上昔の人物です。
そんな時代に至れり尽くせりという言葉が存在していたなんて・・・ちょっと不思議な感じですね。
いたれりつくせりの類語
続いて「いたれりつくせり」の類語を確認していきましょう!
- 「懇切」
- 「親切」
- 「心尽くし」
これらの言葉は、心がこもっている対応をしてくださったときに同じように使える言葉として使えます!
- 「かゆいところに手が届く」
- 「気が利く」
- 「手が行き届いている」
これら熟語は、日常で使っているのではないでしょうか。
配慮されていることに対して使うので、いたれりつくせりとほぼ同じ意味となっています。
「いたれりつくせり」だけではなくて、上記している言葉も日常会話で使えるようになれば、言葉のバリエーションが増えて、上司や同僚にも一目置かれるかもしれません!
まとめ
今回は「いたれりつくせり」の意味や語源を踏まえた上で、類語や例文に触れながら解説させていただきました。
自分に対して素晴らしいサービスや対応をしてくださった方に
「いたれりつくせりありがとうございます。」
というような使い方ができます。
類語もたくさんありますので、知っていると色々な言い回しができてとても便利ですね。
ぜひ日常会話でも、活用してみて下さいね!