戸・軒・棟の違いや使い分け!家の数え方はどれ?

戸・軒・棟はどれも家・家屋を数えるために使う言葉(助数詞)です。 例を挙げると、一戸(いっこ)、一軒(いっけん)、一棟(いっとう・ひとむね)など。   それぞれどのような家・家屋を数える時に使う言葉で、どう使い […]

戸・軒・棟はどれも家・家屋を数えるために使う言葉(助数詞)です。

例を挙げると、一戸(いっこ)、一軒(いっけん)、一棟(いっとう・ひとむね)など。

 

それぞれどのような家・家屋を数える時に使う言葉で、どう使い分ければいいのか、あなたは理解していますか?

戸・軒・棟のそれぞれの意味やその違い、使い分けについて詳しく解説してまいります!

記事は下に続きます。

戸の意味

家を数える際に使われる「戸(こ)」という言葉は、災害・停電などのニュースで聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

「戸」の意味を辞書でひくと、「家。家屋。」の他に、「律令制で、地方行政における社会組織の最小単位。」とも書かれています。

 

古代中国においては、社会の基本単位であった家を「戸」として組織して統治の基本単位としていました。

日本でもこれを取り入れ、現在においても「戸籍」が存在しています。

 

ちなみに現在、戸籍制度が存在する国家は、日本と中華人民共和国のみとなっています。

つまり、「戸」とは元々「世帯」という意味での家を指していました。それが広がって今では家を数える単位としても使われています。

 

複数の世帯が同じ建物に居住するアパートやマンション、古くは長屋などの集合住宅では、建物は一つですが各居住スペースを「戸」と数えます。

それに対して、一つの世帯のみ入る家を「一戸建て」と呼ぶようになりました。

軒の意味

「軒(けん)」と言えば、「ポツンと一軒家」や「向こう三軒両隣」など、家を数える単位としては「戸」よりも馴染みのある言葉です。

 

一方「軒(のき)」と言えば、屋根のふきおろした端、つまり軒先(のきさき)の「のき」「ひさし」をまず思い浮かべる方が多いかもしれません。

 

「軒」はお店の屋号としても使われ、「はしご酒で3軒目」など、お店を数える際にも使われることがあります。

東京の三軒茶屋という地名は、信楽(後に石橋楼)、角屋、田中屋という三軒の茶屋が並んでいたことに由来しています。

 

落語の演目の一つ『三軒長屋』は、三軒続きの長屋を舞台にしたお話です。三軒続きの長屋とは、一つの建物(長屋)に3つの住居がある形態になります。

 

このように、「軒」は「戸」と同様に住居の単位として、さらにはお店の単位など、生活に密着した単位です。

棟の意味

戸と軒と棟の違いや使い分け

「棟(とう・むね)」は、建物を数える単位で、大きな建物全体にも使われます。

複数の世帯が居住するアパート・マンションなどの集合住宅は、建物全体を「一棟(いっとう・ひとむね)」「二棟(にとう・ふたむね)」と数えます。

 

その建物の中には複数の世帯が居住しますから、「一棟50戸のマンション」という形で、「棟」と「戸」が共存します。

 

また「棟」は住居用建物以外の商業用ビルやオフィスビルなど、主に鉄筋コンクリートで作られた大型の建物を数える際にも使われる言葉です。

 

そもそも「棟(むね)」とは、家屋の頂上を横に突き通す木のことを指し、一戸建ての建築において棟上げ(むねあげ)まで終了したところで際には「上棟式」が行わます。

 

昔からむねの長い建物を数える際に「棟」が使われており、それが大型の建物を数える際にも使われるようになりました。

 

決して鉄筋コンクリートで作られた大型の建物のみを指す言葉ではありません。

火事被害のニュースでは、工場や倉庫から小さな家、あるいは小屋まで含めて、被害の数は「棟」で伝えられています。

戸・軒・棟の違い

ニュースを配信している共同通信社のハンドブックには「建物は『棟・戸』で数える。

住居の単位としては『戸』または『軒』を使う」とあるそうです。

 

つまり大きく2つ、建物を数える場合と、各世帯が住む住居を数える場合に分けられます。

 

マンションのような大型の集合住宅を数える場合には、建物は「棟」、住居は「戸」が一般的に使われています。

また、「戸」と「軒」の使い分けでは、行政が世帯の意味を含む住居を数える際は基本的に「戸」を使っています。

 

しかしながら、電力会社が停電被害を発表する際には、「戸」で発表する会社と、「軒」で発表する会社が混在しています。

これを伝える報道各社の対応もまちまちで、全て「戸」を使う会社もあれば、発表した電力会社に合わせて「軒」にする会社もあります。

 

これらは、「戸」「軒」のどちらでも構わない、間違っていない事例の一つです。

家の数え方を紹介

家の数え方で戸・軒・棟を使った例文をご紹介いたします。

 

  • 「このマンションは総戸数500戸のタワーマンションです」
  • 「我が国の農家戸数は昭和25年をピークに減少を続けており、17年の販売農家は196万3千戸であった。」
  • 「右に曲がって5軒先にあるのが目的のお店ですよ」
  • 「駅前ニュータウンには10棟の分譲マンションが建てられます」
  • 「私は5棟のオフィスビルから得られる不動産収益で生活しています」
  • 「昨日未明に住宅密集地で起きた火事で、工場、住宅、小屋の計5棟が全焼しました」

 

このように、数え方を使い分けてみてくださいね!

まとめ

戸・軒・棟の違いや使い分け、いかがでしたでしょうか?

大きく、建物を数える場合に使う「棟」「戸」と、住居を数える場合の「戸」「軒」で異なることはわかっていただけたと思います。

 

「戸」「軒」の使い分けは報道各社でもまちまちなので、一度チェックしてみてくださいね。