普段使っている日本語でも、違いがわからない言葉ってありますよね。 極限・限界・限度の違いもその代表的な一つだと思います。 どれも極端な世界であったり、ギリギリまで追い込んでいる状況というのはなんとなくわかる […]
普段使っている日本語でも、違いがわからない言葉ってありますよね。
極限・限界・限度の違いもその代表的な一つだと思います。
どれも極端な世界であったり、ギリギリまで追い込んでいる状況というのはなんとなくわかるのですが、これらの正確な言葉の違いについて理解している人は少ないと思います。
ここでは使いこなせているようで意外と使いこなせていない、極限・限界・限度の違いについて意味や使い分けを例文を交えて解説をしたいと思います!
極限の意味
まずは極限の意味からです。
極限の辞書的な意味を説明しますと、
- 物事の限度ギリギリのところ
- 数列の項を限りなく大きくするとき、または関数の変数の値をある値に近づけるか正負の無限大にするとき、数列や関数値が限りなく近く一定の値
となります。
②の意味は数学の極限、limitのことなので、ここでは割愛をします。
一般的に使用されるのは①の意味ですね。
極限の「極」は訓読みをすると「極める(きわめる)」と読める通り、物事の最大値の状態です。
そして極限の「限」は訓読みをすると「限り(かぎり)」と読めたり、「限度」という言葉があるようにギリギリの状態を表します。
最大値の状態のギリギリの状態が、極限ということになるのですね。
ではその極限を使った例文を交えてさらに解説をします。
極限の使い方を例文解説!
「極限の寒さで生きる動物もいる」
この極限の寒さというのは厳しい寒さを表しています。
南極や北極など、氷点下何十度までいく、普段生活していたら考えられないような世界を極限を使って表すことができます。
「極限にまで張り詰めた空気」
重苦しい会議や、緊張感あふれている状況の空気を表すのにも極限は使えます。
これ以上張り詰めることはないだろうというピンと張り詰めた空気には【極限】のニュアンスがぴったりですね。
「極限にまで鍛え抜かれた肉体」
オリンピック金メダル級のアスリートや、ボディビルダーのような肉体を表すにも極限を使うことができます。
常人には信じられないレベルで鍛えぬいているのは、正に物事を極めていると同じですから極限がぴったりですね。
このように想像を絶する状態や、物事が極まっている状況を表すのに極限は使えるのですね。
限界の意味
続いて限界の意味です。
限界を辞書的な意味で説明しますと、
【物事のこれ以上は出られないというギリギリの範囲。境。】
となります。
限界の「限」は上記のように「限り(限り)」のことですね。
そして限界の界は「世界」や「境界」という言葉があるように、区切りや境を表します。
ですので、こちらも最大値という臨界点や境のギリギリとして、限界が使われます。
では続いて、限界を例文を交えて解説をしていきたいと思います。
限界の使い方を例文解説
「彼は体力の限界だ」
体力の限界という言葉は聞き馴染みがあると思います。
これはある意味定型文として使われるレベルですが、体力の最大値ギリギリで、しんどくてもうダメだとという状況を表していますね。
「仕事量はすでに限界を迎えている」
限界は概念的なものから物理的な量にも使うことができます。
英語で言うところのキャパシティが限界のニュアンスになりますね。
「もう我慢の限界だ」
こちらもよく聞く表現ですね。
我慢して我慢して我慢をした結果、もう無理!と言う状況のことを限界を使って表しています。
このように限界は、物理的にも概念的にもギリギリのラインを表すのに使われます。
限度の意味
続いて限度の意味です。
限度の辞書的な意味は
【物事の範囲・程度がそれを超えることができないという限り。境。】
限度も最大値のギリギリを表しますが、限度の場合は最大値までの範囲も含めます。
限界の使い方を例文解説
次は、限界の使い方を例文で見ていきます!
「平熱の限度は35度から37度までだ。」
このように、平熱という定義の中で、35度から37度までの範囲を表しています。
「通信料は限度内に毎月収めている」
限度までの範囲があり、その範囲までも表すのに限度は使いやすいですね。
極限・限界・限度の使い分け
極限・限界・限度の使い分けですが、
限度は最大値までの範囲をしましています。
そして、その最大値の限りや境を極限、限界で表しています。
ですので限度は範囲に対して、極限、限界の方がより限定的な最大値などの値のような使われ方をします。
次に極限と限界の使い分けですが極限の方が、想像を絶する、言うなれば限界を超えているようなニュアンスで使われることが多いです。
そして限界はその人や状況の最大値を表しています。
極限と限界の違いは決まった定型分だったり、正確な意味としての違いよりはわずかなニュアンスの違いで表されることが多いです。
ですので極限と限界の使い分けとしてどちらかが正しい、間違っているとは言いづらいのが実情です。
まとめ
極限・限界・限度の違いや使い分けについて掘り下げました。
細かいニュアンスの違いによる話が多くて、使い分けは難しいかもしれません。
しかし、ニュアンスで言うならば極限>限界>限度の順で、ギリギリの状態という感じを覚えておけば大丈夫です。
うまく極限・限界・限度を使いこなして、微妙なニュアンスも伝えられるようにしてくださいね!