たくわんとたくあん正しいのはどっち?違いやその理由を解説!

たくわんって美味しいですよね。 塩気の効いた味と、ぽりぽりとした食感はご飯が何杯でも進んでしまいます。   漬物の中でも一番たくわんが好きという人も多いのではないでしょうか? しかし、そんなたくわんですが、「た […]

たくわんって美味しいですよね。

塩気の効いた味と、ぽりぽりとした食感はご飯が何杯でも進んでしまいます。

 

漬物の中でも一番たくわんが好きという人も多いのではないでしょうか?

しかし、そんなたくわんですが、「たくわん」と言う場合や「たくあん」と言う場合もあって、実際どっちが正しいのかよくわからないという方も多いのでは?

 

また、この「たくわん」と「たくあん」には違いがあるのでしょうか?

もし違いがあるのならその理由や、違いをしっかりと理解しておきたいですよね。

 

今回は「たくわん」と「たくあん」の違いやその由来についてしっかりと解説をしていきたいと思います!

記事は下に続きます。

「たくわん」と「たくあん」正しいのはどっち?

まず「たくわん」と「たくあん」ですが、どっちが正しいのでしょうか?

結論から言うと、どっちも正しいです。

 

そして、「たくわん」と「たくあん」ですが、これはどっちも同じものを指します。

「たくわん」と「たくあん」で成分や作り方が違うなんてことはないので安心してくださいね。

 

ではどうしてこのような、同じ意味を指す二つの言葉ができるようになったのでしょうか?

続いて説明をしていきたいと思います。

たくわんの由来はこれ!

まずたくわんの由来を説明していきましょう。

 

たくわんの歴史は古く、その発祥は江戸時代にまで遡ります。

江戸時代の頃、臨済宗の僧侶出会った、沢庵宗彭が作ったことが起源とされています。

 

沢庵がいた東海寺では特に名前もなく、質素に作っては食べられていたものでしたが、ある時東海寺を訪れた徳川家光が、たくわんを食べたところ大変気に入りました。

 

その時に名前が特につけられていないことに驚いた徳川家光は、

 

「だったらお主の名前である沢庵から沢庵漬けと名付けてよう!」

 

となって、たくわんは日本中に伝わっていったとされています。

なんともドラマチックな展開ですね…

漢字表記の説明

このように、たくわんの由来が人の名前だと言うことは驚きですよね。

そしてたくわんの漢字表記ですが「沢庵」となります。

 

「沢」と音読みですが「たく」と読むことができます。

あまり一般的な読み方ではないですが、「光沢」と書いて「こうたく」と呼ぶのと同じ読み方ですね。

 

 

「庵」ですが、これはよく料亭やお店でも「〜庵」と書いて「〜あん」と読むお店がありますよね。

 

もともとこの「庵」には僧や浮世人が質素に暮らす建物という意味があったのですが、現代では和風建築な建物を指す言葉としても使われます。

 

さすがに沢庵宗彭の名前の由来まではわかりませんでしたが、このように沢と庵の二つを音読みしたものがたくわんの漢字表記になります。

 

しかし、これだと読み方としては「たくあん」になりますよね。

実際調べてみても「庵」に「わん」という読み方は存在しません。

 

これがどうして、たくわんでもOKになったのでしょうか?

たくわんは間違いなの?

では実際たくわんは間違いなのでしょうか?

これは、最初にお伝えしたように、決して間違いではありません。

 

「たくわん」でも「たくあん」でもどちらでも正しいです。

では「たくわん」は何が由来なのでしょうか?

 

たくわんですが、発祥が沢庵宗彭の通り、元の名前は「たくあん」が正しいです。

そう意味でも一番正しいのは「たくあん」なのかもしれませんが、たくあんを続けて言って見て下さい。

 

たくあん、たくあん、たくあん、たくあん、…たくわん。

 

なんだか言いづらいですよね(笑)

そして、たくあんと言っているうちに自然とたくわんになってしまったと思います。

 

このようにたくわは元はたくあんでしたが、長い年月をかけて、言いやすいようになった結果たくわんになってしまったというのがたくわん誕生の一般的な説になっています。

 

ですから、「たくわん」でも「たくあん」でも正しいと言えるのですね。

だって元が一緒なんですもの。

 

なんとも紛らわしいと思われるかもしれませんが、このような訛っているうちにそれが名称になってしまったものは意外と多くあります。

 

秋田県の名物である「いぶりがっこ」もその一つです。

いぶりがっこって美味しいですよね。

 

筆者もたくわんの種類の中でしたらいぶりがっこが一番好きで、居酒屋にいぶりがっこクリームチーズがあるとついつい頼んでしまいます。

 

いぶりがっこは

 

  1. 燻製を意味する「燻す(いぶす)」が訛って「いぶり」となり
  2. 秋田県で漬物を意味する「がっこ」がそのまま合わさって「いぶりがっこ」

 

となりました。

たくわんやいぶりがっこのような口語がそのまま、名称になると漢字の読みと当てはまらないものもあり、難しいものがありますよね。

 

しかし、それはある意味、日本人の口の動きや生活に定着をしたとも考えられますので、その名称もぜひ大切にするようにしましょう。

まとめ

たくわんの歴史を遡ることでたくわんとたくあんの違いや由来をはっきりさせることができました。

 

たくわんとたくあんの違いなんて気にしたことがないという人も、たくわんの漢字表記が沢庵であり、これは人の名前が由来となっていることは驚いたのではないでしょうか?

 

身近な物でもそのルーツや言葉の意味は意外と知らないことが多いです。

ぜひ、普段何気なし発している言葉もその意味を調べてみてください。

 

新たな面白い発見があるかもしれませんよ。