普段何気なく使っているようで私たちの頭の中に落とし込めていない【適用】と【適応】 この記事では適用と適応の意味の違いや、シチュエーションごとにどちらで使えばいいか等の使い分けについて、例文を交えつつ解説していきます。 […]
普段何気なく使っているようで私たちの頭の中に落とし込めていない【適用】と【適応】
この記事では適用と適応の意味の違いや、シチュエーションごとにどちらで使えばいいか等の使い分けについて、例文を交えつつ解説していきます。
ぜひ、知識を1つでも持ち帰っていただけれ嬉しいです。
Contents
適用の意味と使い方
「適用」=「てきよう」と読みます。
- 法律・規則・方法などを事例や物事に当てはめて用いること
- 当てはめたものを役立てる
等がありますね。
法律や規則など、ややお堅い業界にて用いられる言葉と言えますね!
例文で解説
ここからは、適用の使い方を例文で解説して行きます!
例文1
「この犯人には共謀罪を適用する」
法律を犯人に当てはめて使っていると解釈できるため、適用を使います。
例文2
「部署内での風紀の乱れがあるため、休み時間の会話禁止というルールを適用します。」
部署内での風紀の乱れという事象に対して、
ルールを当てはめて使っていると解釈できるため「適用」を使います。
例文3
「例の数式を解くには、この公式を適用すると簡単に解くことができます。」
数式を解くという事象に対して、公式という方法を当てはめて使うと解釈できるため、
「適用」を使います。
例文4
「被災者への保障の適用範囲を定める」
保障を被災者のために当てはめて使うと解釈できるため「適用」を使います。
法律やルール、数式などやや難しい業界で使う言葉ですね。
身近なところで言うと、ルールや保険などに置いて使う言葉なので使い方を知ってもらえればと思います。
適応の意味と使い方
「適応」=「てきおう」と読みます。
- その場の状態や条件などに良くあてはまること
- 生物が環境に適応して変化させる現象
- 人間が外部環境に適するように行動や意識を変えていく様
などの意味合いで用いることができます。
こちらはその場の状況などに対して順応していく様子を示す言葉となっているのがわかりますね。
例文で解説
続いて、適応の使い方を例文で解説して行きます!
例文1
「事態に適応した処置」
事態によくあてはまる処置と解釈することができるので、「適応」を使います!
例文2
「能力に適応した教育」
能力という条件にあてはまる教育と解釈することができるので、「適応」を使います!
例文3
「環境に適応した生物」
環境に応じて適する生物になったと解釈することができるので、「適応」を使います!
例文4
「適応障害」
人間が外部の環境に適するように行動や意識を変えていくことに障害を持っていると解釈できるため、「適応」を使います!
これ、適用と適応のどっちが正解?
適用と適応は様々な場面で、どちらを使うか混乱してしまいがちです。
特に間違えやすいいくつかのシチュエーションにおける使い分け方を解説していきます!
保険を適用or適応
保険を「適用」が正解!!
保険は制度なので、制度を当てはめて使うと解釈すればわかりますね!
薬が適用or適応
薬が「適応」が正解!!
薬が病気や体に適すると考えれば、わかりますね!
割引が適用or適応
割引が「適用」が正解!!
割引というルールに当てはめて使うと考えるとわかりますね
まとめ
今回は、分かるようで間違いがちな言葉である「適用」と「適応」の意味と使い方について、紹介しました。
最後に2つの言葉の使い分けポイントをまとめます。
- [適用]
ルールに当てはめること+主語は法律・規則・原理 - [適応]
環境に順応すること+主語は人・生物
上記のポイントを意識すれば、確実に適用と適応を使い分けることができます。
- 適用=主がルール、使うこと
- 適応=主が生き物、順応すること
このように簡易的に違いを抑えるのが簡単に覚えるコツです!
是非覚えて使い分けに自信をつけて下さいね。