把握と理解の違い!意味や認識との使い分け方も例文解説

「把握」と「理解」という言葉。 一度は使用したことがある、もしくは聞いたことのある言葉だと思います!   日常会話で使うことの多い言葉ですので、もちろん意味は知っているよ!そんな人が多いかと思いますが、今回は改 […]

「把握」と「理解」という言葉。

一度は使用したことがある、もしくは聞いたことのある言葉だと思います!

 

日常会話で使うことの多い言葉ですので、もちろん意味は知っているよ!そんな人が多いかと思いますが、今回は改めて「把握」と「理解」という言葉の意味と使い方。

そして、「認識」という言葉の意味や「把握」「理解」との違いについて一緒に見ていきましょう!

記事は下に続きます。

把握の意味

「把握」と言う言葉には2つの意味があります。

 

「把握」の意味
  1. つかむこと・にぎりしめること
  2. よく理解すること

「把握」の「把」は、「にぎる」「つかむ」「とる」という意味の漢字のため、「把握」はしっかり掴むことという意味も持っています。

「把握しました」と言う人もいるかと思いますが、これは「理解しました」と同じような時に使うことが多いですよね。

 

そのため「理解すること」という意味も「把握」という言葉には込められているのです!

「把握」の使い方を例文解説

「把握」の使い方を見ていきましょう!

「自体や内容をしっかり理解する」ことを表現するときに使用する、「把握」という言葉の使い方はこのような感じです。

 

例文1

災害が起こった時はしっかりと状況を把握しましょう。

例文2
新しいチームに入るときは人間関係を少し把握しておくといいでしょう。
例文3

新しいバイトを始めることになりましたが、初日で仕事の内容は把握しました。

 

このようにしっかりと理解をした時に、「把握」という言葉を使用することができます!

理解の意味

続いて「理解」という言葉の意味を見ていきましょう!

 

「把握」と同じく「理解」も2つの意味があります。

それがこちら!

 

「理解」の意味
  1. 物事の道理や筋道が正しくわかること。意味・内容をのみこむこと。
  2. 他人の気持ちや立場を察すること。

「理解」という言葉は単純に「分かる」という意味で使っている人が多いかと思います。

しかし、実際は「分かる」よりも「深く認識する」という意味の言葉となっているのです!

 

ただ、日常生活の中では「分かる」という意味の言葉として使って問題はありません。

基本的には目上の人と話す時など、言葉遣いに気をつけたい時に使うと良いかもしれませんねっ!

「理解」の使い方を例文解説

「理解」の使い方を例文で見ていきましょう。

 

例文1

「授業だけでは理解の出来なかったことを、復習することによってしっかりと理解することが出来ました。」

例文2

「今の状況を理解するために少し時間をください。」

例文3

「私はしっかりと社長が言っていたことを理解しているので大丈夫です。」

 

「理解」と言う言葉はこのように使用することができます。

敬語の文章で使うことが多いようにも感じられますね。

認識の意味

最後に「認識」の意味を見ていきましょう。

「認識」という言葉にも2つの意味が存在します。

 

「認識」の意味

1 物事を見分けて、本質や意識を理解すること

2 コンピューターが外部からのデータを判別してその性質を理解すること

 

そのもの、対象であるものをどんなものであるか知る・理解することを「認識する」と言います。

 

「把握」「理解」という言葉よりも少し上をいく、丁寧語のような言葉だと感じられますね。

 

「認識」の使い方を例文で解説

「認識」という言葉の使い方を例文で見ていきましょう。

 

まず先ほど紹介した「認識」の意味である

コンピューターが外部からのデータを判別してその性質を理解することの使い方はこのような感じです。

 

例文1
「ケータイからパソコンに送った画像を認識することができなかったので、もう一度パソコンに画像を送りましたので確認しておいてください。」

仕事先で「認識」と言う言葉を使用することが多いかもしれませんね。

 

例文2
「4号店は、来年の夏頃に隣町に移転するという認識で大丈夫でしょうか?」
例文3

A「今年の新人は認識が甘いように感じるな。」

B「丁寧な指導を心がけるようにします!」

例文4

「あの問題の解答は間違いの様なので、認識を改めていかないといけないですね。」

 

日常会話で使用すると言うよりかは、仕事先で「認識」と言う言葉を使うことが多いように感じられますね。

把握・理解・認識の違い

今まで紹介してきた「把握」・「理解」・「認識」の違いをご紹介します。

 

まず「認識」と「把握」についてですが

 

  • 「認識」「そのことを知っていること」を前提としていること
  • それに対して、「把握」「これからしっかり知る」という未来的な意味合いを含んでいます

 

前提と未来的では全く意味が違いますよね。

また3つの言葉を改めてまとめると…

 

  • 把握→しっかり理解する
  • 理解→物事の意味・内容をわかること
  • 認識→存在を認め、知っている~本質を理解している

 

ということで、3つの言葉は似ている言葉に思えるのですが、実際は全然違う意味を持った言葉であることが分かります。

まとめ

日本語は似ているような言葉もたくさんあります。

 

「理解」・「把握」・「認識」…どの言葉も日常生活や仕事の時など、様々な場面で使える言葉ではあります。

ですので、しっかりと意味を知ったうえで言葉にして使えるようになると素敵だなと思いました!