変換と転換の違いや使い分け方!例文で意味も解説します

意味が似ている言葉の多い日本語。 今回は、「変換」と「転換」の違いについて例文も交えながら解説します!   記事は下に続きます。 Contents1 変換の意味1.1 変換の使い方を例文で解説2 転換の意味2. […]

意味が似ている言葉の多い日本語。

今回は、「変換」と「転換」の違いについて例文も交えながら解説します!

 

記事は下に続きます。

変換の意味

変換(へんかん)」には、「入れ替わる・変える」という意味があります。

パソコンやスマホなどでも「文字を変換する」ことがありますが、これは「ひらがなから漢字に文字を入れ替える・変える」ことを指しているんですね!

 

変換の使い方を例文で解説

「変換」の意味を例文で確認しましょう。

 

  • 面接では、短所を長所に変換して話すことも必要だ。
  • パソコンや携帯電話の漢字変換機能は本当に便利だよね。
  • 会社ではアナログデータをデジタルデータに変換している最中だ
  • 翻訳とは日本語を英語に変換することなどを言う

 

何かを他のものに「入れ替える」という作業であることが分かりますね!

転換の意味

続いて「転換(てんかん)」ですが、これは「傾向や方針を別の方向に変えること」を意味します。

「気分転換」などは、変える対象である「気分」というものはそのままに、その中身を変えていますね。

 

「変換」と同じような気もしますが、「変換」ほど大きく入れ替わりがないことが特徴だと言えるでしょう。

転換の使い方を例文で解説

「転換」を使った例文をご紹介します。

 

  • 総理は政策の転換で支持率を上げようとしている。
  • 喧嘩になりそうなときは話題を転換して乗り切ろう。
  • 発想の転換が思わぬ成功に繋がることもある。
  • 気分転換にドライブでも行かない?

 

政策・話題・発想・気分…変わる対象はそのままであることがわかりますね!

変換と転換の違いや使い分け方

「変換」と「転換」、どちらも「変える」ことを意味しますが、2つの違いはどう変えるかにあります。

「変換」は、あるものを別のものに変えるのに対し、「転換」は前述の通り対象はそのままに、その方針・傾向を変えるのです。

 

また、もう1つの違いとして挙げられるのが、具体的なものと抽象的なものへの使用という点です。

漢字変換、データ変換、エネルギー変換など、「変換」は具体的、そして気分転換、政策の転換、発想の転換など、「転換」は抽象的なものに使用することが多いと言えます。

方向転換と方向変換、正しいのは?

「変換」と「転換」の違いについてはわかりましたが、「方向転換」と「方向変換」、正しいのはどちらだと思いますか?

ネット検索などをすると、多くヒットするのは「方向転換」のほう。

 

「方向転換」も「方向変換」もどちらも意味が通じる言葉です。

なんとなく「方向転換」のほうがしっくりきますが、実は教習所や自動車学校で使用される用語として正しいのは「方向変換」です。

 

「方向変換」は、バックで脇道に入り、向きを変えることを言います。

方向を変えるので「転換」が合ってるんじゃないの?と思う人も多いでしょうが、「方向転換」というと、「Uターン」のことになります。

 

方向変換は「一旦バックして方向を変える」ということで、「ギアを入れ替える」行為も必要なことから「変換」が正解だとわかります。

方向転換は、前進の運転操作はそのままに、方向のみを変えるので、「転換」の意味と合っていますよね。

 

「方向転換」と「方向変換」、その違いもしっかりと理解しておきましょう。

まとめ

今回は「変換」と「転換」の違いについてご紹介しました!

2つの言葉の意味は、

 

  • 変換:別のものに入れ替わる・変える(具体的なものに使用することが多い)
  • 転換:傾向や方針を別の方向に変える(抽象的なものに使用することが多い)

 

となります。

ちなみによく耳にする「方向転換」はUターンのことで、「方向変換」はバックして向きを変えることを指すので、その違いも覚えておきましょう。

 

正しい意味を理解し、しっかりと使い分けられるようにしてくださいね(^^)