切実の意味、もしかして間違って使っていませんか? アナタが思っている切実・・・本当に正しく使えていますでしょうか。 大事なことや、これだけは、と気持ちがこもっているときに使う言葉、【切実】。 緊急な出来事や、ビジネスシー […]

切実の意味、もしかして間違って使っていませんか?

アナタが思っている切実・・・本当に正しく使えていますでしょうか。

大事なことや、これだけは、と気持ちがこもっているときに使う言葉、【切実】。

緊急な出来事や、ビジネスシーンにおいて商談を成立させるときなどによく用いられるこの言葉。
会話にも文章にも出てくる頻度は多いですよね。

 

しかし、この【切実】。
思った以上に多くの意味が含まれた言葉だったのです。

あなたが使っている【切実】は正しいでしょうか?
今回は、正しい切実の意味と使い方を調べてみました。

記事は下に続きます。

切実の意味とは

それでは早速紹介していきます。
今回は、切実の意味と使い方についてです。

 

「切実にこの受験に合格することを望んでいる」

 

こんな風によく言いますよね。

 

非常に望んでるんだな、と気持ちはなんとなく伝わりますが・・・

 

一体どのくらいの思いなの?

 

とも考えてしまいます。
その思いの深さが、意味や由来で明らかになりました!

 

切実の意味を辞書で調べてみました。

 

  1. 身に染みて強く感じる様 
  2. 身近に深く関わっていて重大である様
  3. 極めて適切な様

 

つまり、あなた自身やその物事に密着するほどに、近く、重大で大切なことに使う言葉。
ということなんですね。

 

たしかに

 

「わたしすごくこの受験受かりたいわ!」

 

というよりも

 

「切実にこの受験に合格することを望んでいる」

 

と使うほうが大人な印象ですし、心から望んでいることが分かりますね。

 

折角なので、さらに大人な表現に近づくための使い方も調べてみました。

 

【身に染みて強く感じる様 】の意味合いでを使う時

 

「あなたの今の気持ちが切実に感じられます」

 

こう言われると、ただ単純に

 

共感してるんですよ!

 

と、言われるよりも、相手の痛みを労りながらその悲痛な思いを分けあっている・・・という優しさを感じられますね(^^)

 

 

【身近に深く関わっていて重大である様】を使うとき

 

「今月の給料が少なくて、切実に困っている」

 

とても重大なことですね(ーー;)
介護師的には、毎月陥るやつです(笑)

死活問題である、と簡潔に表すことも出来ますが、切実を使うとより差し迫った危機的状況であると感じ取れる使い方になりますね(^^)

 

【極めて適切な様】の意味で使う時

 

「わたしはこの写経を、切実に書きうつそうと思う」

 

ここでの切実の意味は【ありのままを適切に書きうつす】という意味で使います。

この使い方、私自身知らなかったのですが、使っている人はすごく少ないように思います。

機会がある際には、使ってみて下さい。
読書会や写経の会などで切実を正しく使っているとあなたの知性が光り、交遊関係も広がりそうですね( ̄ー ̄)

 

あの人は博学だから会話がつづいて楽しい!

 

と思われれば、次回からも良い交流が持て、また仲間も増えそうです(^^)
・・・言葉の勉強は不可欠になりそうですが(笑)

類語にはこんな言葉が!

次に、切実の類語を調べてみました。

 

 

必死の意味は、

 

  • 必ず死ぬこと
  • 死ぬ覚悟で全力を尽くすこと
  • 死に物狂い

 

となっています。
切実が自身に近い重大なこと、と考えるとたしかに近い意味を持っている言葉と言えそうです。

 

 

意味は、重大で即座に対応しなければならないこととなっています。

即座に、という部分が【急】という漢字にあてはまるのですが、切実には期間の縛りはありません。
とは言え、重大であることに間違いなく近い言葉ですね(^^)

 

 

  • 事態が容易ならないところまできていること
  • 容易ならない事態と受けとめて、深く思い煩う
  • 考え、表現などが深いところまで達し、重々しい
  • 無慈悲で厳しいこと、むごいこと

これら全てが申告の意味となります。

深さで事態がのっぴきならないところまで追い詰められている・・・と言う意味ですが、

 

切実の【切る】

深刻の【刻む】

 

という、痛さを連想させる漢字が使われていることで、痛みが伴う重大なことである、と文字通り痛いほど伝わってきますね!

 

 

  • 事柄が普通ではなく、大変な結果や影響をもたらすような状態であること
  • 軽々しく扱えない、大切な事

 

という意味があります。
結果に繋がるような重くて大きな事、という点が、切実の【失敗したら大変なことになる】という意味に近いですね。

 

こうして見てみると・・・似た意味の言葉ってたくさんあるんですね!
日本語って難しい(笑)

 

対義語・反対語について

次に切実の対義語・反対語を調べてみました。

 

 

軽薄

 

  • 態度に重みや慎重さがない、軽々しい様子
  • おせじ

 

確かにおせじは、心から発していないのがなんとなく分かってしまいますよね(^_^;)
しかし、軽い飲み会の席で切実に過ごされても困ります(笑)

TPOに合わせる・・・という事も必要かもしれませんが、日常では誠実に過ごしたいものです。

 

軽蔑

 

  • ばかにすること
  • 軽んじて蔑む(さげすむ)こと

相手を下に見ている、ということですね。

切実が【相手を大切にしている】という意味合いがあるので、【誰かを切実に想う】などの使い方の時の対比となります。

 

ナンパな態度

 

こちらも(軽い行動)という意味合いですね。

切実は、やはり真摯に懸命な態度であることが目に浮かびます。
その反対であるナンパな態度=チャラチャラしていい加減な態度は、まさに対義語・反対語の代表格と言っていいでしょう。

英語で言う切実とは?

さて、ここで英語での切実という言葉を表してみたいと思います(^^)

 

「切実に悩んでいる」

 

などで、よく使われる【切実】。
なんとなく海外にはなさそうな言葉ですが・・・英語ではなんと言うのでしょうか?

 

調べてみたところ、

 

切なる→earnest

緊急な→urgent

痛切に→keenly

心から→heatily

 

等、似たような言葉はあるのですが、切実の最も重要な部分とも言える【適切に】という意味はどれも含まれていません。

つまり、切実を適切として捉えるのは日本人ならではの言い回し、ということですね(^^)

 

語源は漢詩?

切実の語源は、一体どの様になっているのでしょうか?

 

【実を切る】と書く【切実】。
なんとなくそれっぽい(笑)ので、漢詩は語源にあるのかと調べてみました!!

・・・が、切実の由来となる漢詩はありませんでした(;・∀・)

 

実を切って痛みを知る

 

と、いうような漢詩があってもよさそうなのですが・・・

 

次は、漢字で紐解いてみました。
すると・・・その語源が見えてきましたよ( ̄ー ̄)

 

【実を切る】と書く切実ですが、実はこの漢字・・・実を切るという意味ではありません!

自分が招いた結果(実)が切られた形になってしまうかも。
つまり

 

 

と言う意味合いがあるのです。
こう読み解いてみると、たった漢字二文字にも、とても奥深い意味が込められているんですね。

切実の顔文字があるの!?

え?切実に顔文字があったの!?

 

と、驚かれることでしょう。

堅い言葉の【切実】。
実は、顔文字があったのです。

性格には、そういった意味で使われている顔文字と言ったところですね(^^)

 

 

この2つが挙げられます。

本来は願う・拝むの意味をもつ顔文字ですが、切実にもあてはまるかと思います。

しかし、切実の意味が【重い】印象が強いだけに、顔文字になってしまうと、意味が重いのか軽いのかわからなくなってしまいますね(笑)

でも、こうゆう顔文字で

 

お願い!

 

と言われると、

 

しょうがないな~(^_^;)

 

という気持ちにもなってしまうから不思議です。

切実の使い方を例文で簡単解説!

最後に、切実を使った例文を3つ紹介していきます!

言葉は知っているだけでは意味がありません。
使ってこそ価値が出てくるのです!

色々なシーンで役立つこともあるかと思いますので、例文を参考に使い方を学んでいってくださいね(^^)

 

明日は雨でないことを切実に願う

 

大事なイベントやデートなど、

 

どうしても晴れてほしい!!

 

と、心の底から願う瞬間ってありますよね。
この一文だけで、明日の出来事がどれだか大事なことかが伝わってきます(^^)

 

彼の愛の告白は、とても切実な様子だった

 

告白された相手の感想でしょうか?
・・・どっちかと言うと、盗み聞きした人のっぽいですね(笑)

 

この切実な様子が

 

相手の事を大切にします!

 

という未来を描いていて、すごく誠意のある一生懸命な告白に思えますね。
告白された相手には、かなりの好印象を与えていることでしょう(*´ω`*)

 

わたしはあなたの言葉を切実に受け止めました

 

この場合は、【心に響きつつ、的確に言葉が届いた】という使い方になりますね!
そのように言われると、伝えた相手も

 

あ、しっかり理解してくれたんだな

 

と安心できますね(^^)

切実な気持ちを伝えよう!

今回は、切実の意味や使い方についての紹介でした。

切実とは自分の心と体に密接した言葉だったのですね。
こうして見るとこの言葉、軽々しく使うのはためらわれる言葉となっていました(^_^;)

というよりも、ここぞ!という時に用いることで、とても効力のある言葉となり、相手の心を動かせるようにもなるのです。

使う人の誠意や真剣な様子を伝えることの出来る言葉【切実】。
本当に大事な時に活用して、上手にあなたの真摯な気持ちを伝えていきましょう!

 

態度

言葉

 

この両方で表現すれば、必ずあなたの真剣さは相手に伝わります!!