そぐわない!なんて難しい日本語、いざ耳にした時使えないケースが多いみたいですね(汗) 日本語って言葉の数も多いし意味も複雑だし・・・ハッキリ言って日本人でも難しいですよね!笑 今回は、意味がイマイチあいまい […]
そぐわない!なんて難しい日本語、いざ耳にした時使えないケースが多いみたいですね(汗)
日本語って言葉の数も多いし意味も複雑だし・・・ハッキリ言って日本人でも難しいですよね!笑
今回は、意味がイマイチあいまいな日本語の中から「そぐわない」について、意味や使い方を解説したいと思います。
「そぐわない」、漢字で書けますか?
そぐわないの意味と漢字を紹介
まずは「そぐわない」の意味を確認しましょう。
「そぐわない」の意味は一言でいうと「ふさわしくない」です。
他にも、釣り合わない、似つかわしくないなどの意味を持っています。
元は「そぐう」という動詞で、これに否定、打ち消しの「ない」がついて「そぐわない」です。
とはいえ「そぐう」なんて言葉、日常生活で(国語の授業でも?)聞いたことがない人の方が多いのではないでしょうか?笑
「そぐう」よりも、「そぐわない」の形で使用されることの方が多いんですね!
気になる「そぐわない」の漢字ですが・・・
実はありません!
「そぐわない」は平仮名で書いてOKです。
とはいえ、もし「そぐう」に何かしらの漢字が当てられていれば、その意味や語源をもっと詳しく知ることができたのでしょうね。
そぐわないの使い方を例文解説!
「そぐわない」を使った例文をいくつか挙げていきます。
- 彼女は美しい見た目にそぐわない男性のような低い声の持ち主だ
→見た目に似合わない、見た目と声が釣り合っていない - 部長のやり方は私の意にそぐわないですが我慢します
→私の気持ちにふさわしくない(気に入らない) - あの人は社風にそぐわないので採用できない
→会社の雰囲気や考えに似つかわしくない - 場にそぐわない発言をするなら帰って欲しい
→その場の雰囲気にふさわしくない発言
なんとなく「そぐわない」の意味や使い方が伝わって貰えればと思います。
それでは更に、よく使われる「そぐわない」について、いくつか使い方を掘り下げてみようと思います!
時代にそぐわない
「時代にそぐわない考え」「時代にそぐわないシステム」などという表現を耳にすることは結構あるかと思いますが・・・
これは考え方や性質などが時代(現在の状態)にふさわしくない、合っていないことを意味します。
「部活中にお茶を飲んではいけない」「飲み会の参加は必須!部下は上司にお酌をする」などは、まさに「時代にそぐわない」考え方だと言えるでしょう。
ルールにそぐわない
「ルールにそぐわない」は、ルールにふさわしくない、合っていないことを指します。
ルールを守らない、というようなニュアンスでも使用できる他、勝手に決めたルール(という名の考えや固定観念)に当てはまらない人を指す場合にも使用することがあります。
- 彼の言動は私の中のルールにそぐわない
→自分の考えに合わない人物 - この会のルールにそぐわない人は入会をお断りします
→ルールを守れない、規定に反している
会社にそぐわない
「会社にそぐわない」は会社に釣り合っていない、つまり会社の体制や考え方、雰囲気などに合わないことを言います。
社員を解雇する際などに使用することが多いみたいですね><
同じことを言っていても、「社風に合っていません」「あなただけ価値観が違うので」などと言うよりもそれっぽい感じがしてしまうので恐ろしいです。
理にそぐわない
「理にそぐわない」とは、理屈と合っていない、理屈に似つかわしくないといった意味を持っており、「理にかなっていない」という表現を使用した方が正しいのではないかと考えられます。
理屈や道理に合わないこと、一貫性がないこと、筋が通っていないことを「理にかなっていない」と言いますが、これがどこかで似たような意味の「そぐわない」にすりかわってしまったのでしょう。
とはいえ、意味的には大きな間違いでもないですし、なんとなく理解もしやすい表現なのでこれからますます「理にそぐわない」という言い方が広まっていくような気がします。
役職にそぐわない
「役職にそぐわない」は、役職と釣り合っていないことを意味します。
要は「力不足」ということですね。
ちなみに「役不足」は「この役じゃ物足りないよ~」と、今与えられている役職に満足していないことを意味するので「役職にそぐわない」はその逆の意味と言うことになります。
そぐわないの派生語を紹介
「そぐわない」の持つ意味や使い方はわかりましたが、「そぐわない」の派生語はどのような言葉になるのでしょうか。
「そぐわない」と同じような意味の言葉というと「不適当」「不相応」「不釣り合い」「不適切」「場違い」などがありますが、もう少し難しい言い回しを探してみたところ「似気ない(似気無い)」というものがありました!
読みは「にげない」です。
使うと賢い人だと思われそうですよね!笑
また、「そぐわない」は敬語や文章などではあまり使用できない言葉ですので、そういった場合には「沿わない」を使うと自然です。
「意に沿わない」「ルールに沿わない」「時代に沿わない」と言われると、何となく意味が伝わりますよね!
「会社に沿わない」「役職に沿わない」というのは正しい表現なのかもわかりませんし、意味も伝わりにくいので、この場合は「会社に不適当」「役職が不相応だ」などと行った方がよいかもしれません。
まとめ
今回は「そぐわない」の意味や使い方をご紹介しました!
「そぐわない」には、ふさわしくない、釣り合わない、似つかわしくないなどの意味があります。
「そぐう」というのが元の言葉ですが、漢字表記はありません。
「そぐわない」は様々な場面で使用することができますが、敬語に変換することは難しいですし、文面で書くのもあまり好ましくないので、そういった場合には似たような表現を使用してくださいね!
意味をしっかり理解し、場にそぐわない使い方をしないよう注意しましょう。