ろくでなしの本当の意味、知っていますか? 『ろくでなし』この言葉を普段どう使っていますか? あまり日常では使わない事が多い言葉。 「あの子、いつも役に立たなくてろくでなしよね」 […]
ろくでなしの本当の意味、知っていますか?
『ろくでなし』この言葉を普段どう使っていますか?
あまり日常では使わない事が多い言葉。
「あの子、いつも役に立たなくてろくでなしよね」
このように使っていたことはありませんか?
なんとなくのイメージでなんとなくこんな感じだろうな、と勝手に『ろくでなし』を解釈して使っている方が多いこの言葉。
今回は、『ろくでなし』の本当の意味を知ってもらいたいと思います。
ろくでなしの意味とは
『ろくでなし』とは・・・
- 役に立たない者
- しょうのない
- のらくらもの
- 道楽者
といった意味を持っています。
多くの方が知っている、「役に立たない」の意味。
ですが、「しょうのない」や「のらくらもの」、「道楽者」といった意味も実は持っているのです。
それぞれ、
- 『しょうのない』・・・どうしようもないこと
- 『のらくらもの』・・・することもなくぶらぶらと怠けている者
- 『道楽者』・・・怠け者
と言う意味です。
マイナスイメージの意味を持つ言葉ではありますが、その意味はかなり幅広いみたいのがここから分かります。
ろくでなしの意味を例文で解説
学校祭で一向に手伝おうとせず他クラスの子に準備もせずおしゃべりばかりする子、クラスで一人ぐらいいませんでしたか?
「あの子、準備も手伝わないで他クラスの子のところに喋りに行くなんて、ろくでなしよね」
”ろくでなし”はこのように使えますね。
まあ、そもそも使わないのが一番な言葉ではありますが・・・(;・∀・)
『ろくでなし』漢字で書くとどう書くの?
ろくでなしの漢字は、『陸でなし』
実はこのように書くんです!
初めてみたら”ろくでなし”とは読めないですよね。
一般的には、『碌でなし』と書かれているようですが、こちらは当て字です。
正しく書く場合は『陸でなし』、こちらの字を使うようにしましょう。
漢字を踏まえた上で、続いては、ろくでなしの由来についても掘り下げていきます。
ろくでなしの由来、語源を解説
ろくでなしの漢字は『陸でなし』と紹介しました。
ろくでなしの意味には、この『陸』の字がろくでなしの由来に深く関係しているんです。
『陸』とは、
- 地面が平坦なこと
- 真っ直ぐなこと
- 歪みがなく正しいこと
といった意味を持っている言葉です。
『ろくでなし』とは、「役に立たない」や「怠けている」などの意味でしたね。
「あれ、「怠けている」と「歪みがなく正しい」って真逆じゃない?」
そう思った方もいるかと思います。
『ろくでなし』は”陸でなし”
つまり、陸では無いんです。
ということは、「歪みがあり正しくない」という意味になります。
『歪みがあり正しくない」=「性格が曲がった人」
そこで”性格が曲がった人”というのがろくでなしの由来になったのではないか、と言われています。
ろくでなしの対義語は何?
ろくでなしとは役に立たない者という意味でしたから、その対義語は『役に立つ人』ということになります。
他にも、ろくでなしの対義語はいくつかあります。
その中でも、特に対義語として使われている言葉を、いくつか紹介したいと思います。
- 働き者・・・せっせと仕事をする人、よく働く人
- 怠け者⇔働き者
この二つは反対の言葉ですよね。
なので『働き者』はろくでなしの対義語になります。 - 意味深い・・・重要性、物事である脈絡の中でもつ価値、意義
- 貴重・・・非常に価値があるさま、極めて大切なさま
意外なのは、貴重ではないでしょうか。
ろくでなしとは価値がないとも捉えられます。
「あなたの話は聞くだけ無駄」=価値がない
ということになります。
役に立つ、大切な話には価値がありますよね、よって”貴重”はろくでなしの対義語になります
まとめ
今回は、ろくでなしの意味や由来・対義語について、詳しく掘り下げていきました。
まとめると、
- ろくでなしの意味とは役に立たない、価値がないということ
- ろくでなしを漢字で書くと『陸でなし』
- ろくでなしの由来とは「歪みがなく正しい」の意味を持つ「陸」
=「陸」に「ない」をつけて『歪みがあり正しくない』=『性格の曲がった人』 - 対義語は様々ある(働き者、意味深い、貴重、etc…)
意外にも、様々な意味・対義語を持っているろくでなし。
由来も含め、今回の記事で少しでも理解が深まっていれば嬉しいです!
・・・まあ、使わないのが一番ですけどね、こんな言葉(汗)