記号の「ー」の読み方、紹介します! 普段から使っているのに、読めない記号ってありますよね(^^;) 『ー』のその一つではないでしょうか? 「元気してたー?」 「明日から休みだー」 […]
記号の「ー」の読み方、紹介します!
普段から使っているのに、読めない記号ってありますよね(^^;)
『ー』のその一つではないでしょうか?
- 「元気してたー?」
- 「明日から休みだー」
と言う風に、会話の語尾を延ばす際などに活用するこちらの記号。
言われてみれば、これ自体の読み方って知らないんですよね・・・
良く使っているはずなのに読み方もわからないなんて、気になりますよね。
そこで今回は、この『ー』について調べてみることにしました。
ーの読み方
早速ですが、『ー』の読み方について紹介していきたいと思います。
実はこの記号・・・単体での読み方は存在しません。
まあ、当然といえば当然ですよね。
例えば、
- カレー
- フルーツ
この二つの単語だけ見ても
- カレーは発音すると「かれぇ」
- フルーツは「ふるぅつ」
となりますよね。
つまり、同じ『ー』なのに読み方は異なっているというわけです。
ここから分かるように、ーにはそもそも決まった読み方は存在していないのです。
『ー』を発音する場合は、一つ前の単語の母音を発音することになっています。
上の例でいうと、
カレーは『レ(re)』なので「え」
フルーツは『ル(ru)』なので「う」
を、それぞれ発音することになります。
一応、発音するためのルールはあるものの、「ー」そのものには決まりきった読み方はない!という事になりますね。
ですが、この記号そのものにはちゃんとした名前が存在しています。
どうやら、この記号には3つの別名がついているようです。
それぞれ
- 長音符
- 音引き
- 棒引き
と言う名前です。
また、こちらは正式名称ではありませんが一般的には伸ばし棒、とも呼ばれているそうです。
確かに、思い返せば無意識のうちに私も伸ばし棒と読んでいたような気がします。
ーの由来・歴史
折角ですので、『ー』の歴史についても少し紹介したいと思います。
もともとこの記号は、外国語を日本語だけで表現するために作られたものと言われています。
その時代は古く、なんと江戸時代から使われていたんです!
ちなみに、ーが長音符として用いられた最初の文献は1715年ころの書物です。
この記号がさらに一般的になったのは、明治時代です。
明治33年には、遂に学校の授業でもこの記号が用いられるようになったのです。
が、この時は明治41年、つまりわずか8年で廃止されてしまいます(・・;)
丁寧な言葉遣いが当たり前だったこの時代、
「おかーさーん、ごはんまだー」
のように、伸ばして発音するこの記号は美しくない、日本語にそぐわないとでも思われたのかもしれませんね。
とはいえ、この時を境に『ー』は急速に人々の間に広まっていったのです。
そして、いつしか私たちの言葉に深く入り交ざり、今では何の違和感もなくこの記号が日常的に用いられるようになったのです。
読み方すら分からない記号が、こんなにも現代人の言葉に馴染んでいる理由。
江戸時代からずっと使い続けていたと言われれば納得ですね♪
まとめ
今回は、伸ばす記号である「ー」の読み方や由来について説明させてもらいました。
最後に今回の記事のポイントをまとめておきます。
- 「ー」そのものには読み方が存在しない
- 「ー」の名前は長音符・音引き・棒引きと3つの名前がある
- 一般的には伸ばし棒と呼ばれている
- 読むときは一つ前の単語の母音を読む
- 江戸時代には使われていた
- 日常的に使われ始めたのは明治時代中頃になってから
が今回特に言いたかったところです。
一番驚いたのは、「ー」そのものには読み方がなかったという事でしょうか?
でも確かに、ちゃんとした読み方があればもっと広まっているはずですもんね。
本来の記号名も沢山あるみたいですが…俗称の『伸ばし棒』が一番相手には伝わる言葉かもしれませんね(笑)
というわけで、今回はこれで終了です!
皆さんも、これから先「ー」を使う機会があれば時々は
「あ、そういえばこれ長音符って名前だったな~」
なんて思いだしてあげてくださいね♪
それでは、また!