「過不足」という言葉を耳にしたことはありますか? 私は何かが大幅に不足している、というイメージを持ちますが…意味は間違っていないでしょうか!? 今回は、「過不足」の意味や例文、反対語について解説したいと思い […]
「過不足」という言葉を耳にしたことはありますか?
私は何かが大幅に不足している、というイメージを持ちますが…意味は間違っていないでしょうか!?
今回は、「過不足」の意味や例文、反対語について解説したいと思います。
過不足の意味
「過不足」は「かふそく」と読みます。
「力不足(ちからぶそく)」「役不足(やくぶそく)」のように「かぶそく」と読む人が多いですが、間違いなので注意しましょう。
意味は「多すぎることと足りないこと」です。
「過剰」なことと「不足」していることを同時に表す言葉なんですね!
ちなみに、似たような意味の言葉には「多かれ少なかれ」や「過不及」があります。
「過」+「不足」なので、「すごく不足している」という意味で使うことがありますが、これも誤用なので気を付けてくださいね。
「過不足」は、簿記の用語「現金過不足」から来ています。
ちなみに簿記用語でも、この言葉を「過不足」と略して言うんです!
「多すぎることと足りないこと」を意味すると言いましたが、なぜこのような言葉が生まれたのかと言うと・・・
例えばスーパーでおつりを1000円多く渡してしまうというミスをしたとします。
そうすると、おつりをもらったお客さんは「1000円過剰に受け取った状態」、スーパーのレジの中は、「1000円不足している状態」になり、「過剰と不足が共存した状態」ができ上がります。
これが、「過不足」です。
なんとなく意味はわかってきたでしょうか?
過不足の使い方を例文で簡単解説
次に、「過不足」の使い方についても例文で確認しましょう。
- 店長はいつも「過不足のないよう計算には気を付けろよ!」とアルバイトに言っている
→金銭のミスがないように。 - 24時間営業のお店も、決まった時間にレジの過不足がないか確認をしているみたいだよ
→お金を計算する時間がある。 - 現金過不足についてきちんと理解していないと、簿記で合格するのはまず無理だろう
→簿記用語としての「過不足」。 - 大きなけがや病気もなく、しかしこれといって大きな幸せもなく、過不足のない人生だった
→平凡な人生だったことを意味する「過不足」。
どうですか?
仕事における「過不足」、もともとの簿記用語である「過不足」に加え、人生などにおいても「過不足」という表現を使うことができるのは面白いですね!
過不足の反対語
続いて、「過不足」の反対語・対義語について見ていきましょう。
「過不足」はここまでご説明した通り「多すぎることと足りないこと」という意味なので、反対語は過不足なし。
つまり「多すぎなくて足りなさすぎないこと」→「丁度良いこと」となります。
ここで、「丁度良い」という意味の言葉をいくつかご紹介します。
- 正確な
- きっかり
- ぴったり
- どんぴしゃ
- 確と(しかと)
- 確かに
「過不足」よりも馴染みのある言葉の方が多いと思うので、ぜひ覚えておいてくださいね。
まとめ
今回は「過不足」という言葉について、意味や例文、反対語をご紹介しました!
「過不足」は簿記用語「現金過不足」の略で、「多すぎることと足りないこと」を意味します。
主に仕事上で使用する言葉ですが、人生や感情などにも使える表現なので、覚えて応用すると賢い人だと思われるかもしれません。
「過不足」の反対語は「丁度良い」、こちらも間違えやすい部分ですので、覚えておいて下さいね!
「過不足」は意味や読み方を勘違いしている人も多いですが、流されたり惑わされたりすることなく、正しい使い方を広めていってくださいね!