蒐集と収集の意味の違いを解説!使い分け方を例文で紹介

「蒐集」という言葉を知っていますか? 「しゅうしゅう」と読む蒐集ですが、「収集」と意味はどう違うのでしょうか?   今回は、「蒐集」と「収集」の違いについて、例文と共に解説していきたいと思います。 記事は下に続 […]

蒐集」という言葉を知っていますか?

「しゅうしゅう」と読む蒐集ですが、「収集」と意味はどう違うのでしょうか?

 

今回は、「蒐集」と「収集」の違いについて、例文と共に解説していきたいと思います。

記事は下に続きます。

蒐集と収集の意味の違いを簡単解説

まずは、「蒐集」と「収集」の意味の違いをわかりやすくご紹介します。

どちらも「集める」ことを指すのですが、細かな違いはどこにあるのでしょうか?

蒐集の意味

「蒐集」は「しゅうしゅう」と読み、何かを集めることを指します。

何を集める際に使用するかというと、研究や趣味のものです。

 

例えば福沢諭吉の研究をしているのであれば、福沢諭吉の書籍や、書籍に関する解説書、福沢諭吉のルーツに関する研究書など、とにかく「福沢諭吉」に関するものをひたすらに集めることを「蒐集」といいます。

趣味でいうと、切手や昆虫、アニメグッズやアーティストのCDやDVD、グッズなどでしょうか?

 

1つのテーマのものを集めまくる、というのが「蒐集」というわけです。

知っていましたか?!

 

もともとは「蒐集」という漢字を使っていたのですが、「蒐」という字は常用漢字ではありません。

あまり見かけませんよね!

 

それで、常用漢字を用いた「収集」という言葉ができたのだそうです。

収集の意味

一方の「収集」ですが、こちらも当然「しゅうしゅう」と読みます。

意味は「一か所に寄せ集めること」。

 

ある特定のジャンルのものをひたすら集める「蒐集」とは異なり、こちらの「収集」は一か所に物を集めることのみを指します。

ゴミの収集を想像してもらうとわかりやすいかと思います。

 

「収集」と「蒐集」、微妙な違いはあるものの意味はほとんど同じだと思って構いません。

元々はどちらも「蒐集」でしたしね!

 

現在は「収集」をメインに使用しますが、その中に細かな意味を指す「蒐集」という言葉がある、というイメージになります。

蒐集と収集の使い分け方を例文で解説!

「蒐集」と「収集」の意味の違いがわかったところで、2つの言葉の使い分けを例文で見ていきましょう。

まずは「蒐集」から。

 

  • 父の趣味はテレホンカードの蒐集だったが、現在はやめてしまった。
  • 教授は近世文学の研究で江戸時代の書籍を蒐集している。
  • 夏休みの研究で昆虫採集をしてから、昆虫の蒐集をするようになった。
  • ご当地キティの蒐集が好きな私に、家族や友人が協力してくれて嬉しい。

 

1つのジャンルに関するものだけを集めている感じが伝わりますよね!

続いては「収集」です。

 

  • 明日は燃えるごみの収集日だから忘れないようにしよう。
  • クラスで収集したプリントを職員室に持っていくのは日直の仕事だ。
  • 研究テーマが決まらないから、色々な情報をパソコンで収集しよう。
  • ホームルームで出た意見を収集して、学校祭の出展内容を決める。

 

どうですか?

「蒐集」と違い、「何でもいいから集める」という感じがありませんか?

 

最近は「蒐集」の意味で使用する場合にも「収集」の漢字が使われることの方が多いですが、こういった細かな意味の違いを覚えておくと、なんだかカッコイイですよね!笑

微妙な意味の違いを表す漢字や言葉を「蒐集」して、博識なイメージをつけちゃいましょう!

まとめ

今回は「蒐集」と「収集」の意味の違いを例文と共にご紹介しました!

「集める」という意味の2つの「しゅうしゅう」ですが、

 

  • 蒐集:研究や趣味に関する1つのテーマのものをたくさん集める
  • 収集:なんでもいいから1か所に集める

 

という意味の違いがあります。

「蒐」は常用漢字ではないので、最近はどちらの意味でも「収集」が使用されることの方が多いですが、意味を覚えてどんどん使っていきたいですね!