ビジネスなど様々な場面で「別紙」「別添」「別記」という言葉を見かけると思いますが、それぞれどのような意味をもつ言葉なのでしょうか? 今回は、「別紙」「別添」「別記」の意味の違いや例文をご紹介したいと思います!   […]
ビジネスなど様々な場面で「別紙」「別添」「別記」という言葉を見かけると思いますが、それぞれどのような意味をもつ言葉なのでしょうか?
今回は、「別紙」「別添」「別記」の意味の違いや例文をご紹介したいと思います!
これから社会に出る人も、既に社会人として活躍している方も、今更聞けない3つの言葉の違いを理解してくださいね。
別紙と別添の意味の違い
まずは「別紙」と「別添」の違いを見てみましょう。
この2つの違いは、微妙なところもありますがしっかり理解すると違いがわかると思います。
まず、「別紙(べっし)」には、
- 他の紙、別の紙
- 書類などの本書とは別に添えてある紙。その文書
という2つの意味があります。
単純に書いて字の如く「別の紙」を意味する場合、様々なシーンで使用できますが、日常的に「別紙に書いて!」とは言いませんよね。笑
「他の紙ちょうだい」
「別の紙用意して」
などと言うかなーと思います。
2つ目の意味は、ビジネス的によく使用する方で、こちらが「別添」と似た意味になります。
「別添(べってん)」も「別に添える」という字のままの意味に加え、「補足的な資料」や「参考として付け足す資料」といった意味を持っています。
…ここまでで「別紙」と「別添」の違い、分かりましたか?
自分は正直これだけの説明だと「同じじゃん!」と思ってしまいます。笑
では、2つの言葉の違いを説明していきますね。
「別紙」と「別添」の違いは大きく2つあります。
1つ目は記載される内容です。
- 「別紙」は「別の紙に書いた文書」
- 「別添」は「付けたしの資料」
です。
ということは、「別添」の内容は、主となる文書の参考資料でなければなりません。
どこかからの引用だったりグラフだったり、そういったものでしょうか?
「別紙」は特に資料に限らず、文書でも構わないので、「別紙」は自作の文書、「別添」は出典のある資料という理解をしておけば間違いないと思います。
2つ目は使い方です。
実は「別紙」という言葉は名詞ですが、似たような意味と漢字の「別添」は動詞なのです。
と言う訳で、「別添」は「資料を別添します」のような使い方が本当は正しい、ということになります。
しかし「別紙」は名詞ですから「別紙した文書を見てください」とは言えません。
「別紙の文書をご覧ください」のように使います。
そもそも2つの言葉は名詞と動詞といった品詞が違う、ということも覚えておくと、意味や使い方をより理解できるのではないでしょうか?
別紙と別記の意味の違い
次に、「別紙」と「別記」の違いについて解説していきます。
「別紙」は前述の通り、「本書とは別に用意された文書」を指します。
「別記(べっき)」は「別添」と同じく動詞で「別記する」という言い方ができます。
意味は「主な文章に書き添えた文章。書き添えること」です。
つまり、「別記」は特に別の紙である必要はなく、本やネット上でもよく目にする「※」や「注1」などを指します。
教科書などの写真の一言説明も立派な「別記」ですね!
また、「別記」は同じ紙に書くということで、主文に差しさわりない量の文章、つまり短い文章が多いと考えられます。
と言う訳で、「別紙」と「別記」には、
- 同じ紙に書くか別の紙に書くか
- 文章の長さや量
という違いがあります。
別添と別記の意味の違い
最後に「別添」と「別記」の違いを見てみましょう。
既にどちらも説明しましたが、2つの言葉の大まかな意味は
- 「別添」→参考として付け足す資料
- 「別記」→主な文章に書き添えた文章
となります。
ちなみに、どちらも動詞です。
2つの言葉が全く違うことを指しているのは一目瞭然ですね!
「別添」は別に用意した参考となるような資料ですし、「別記」は本書(主文)に書き添えられた文章のことを言いますから、
- 同じ紙か別の紙か
- 資料か自作の文章か
という違いがあると言えます。
それぞれの使い分けを例文解説
3つの言葉の意味や違いがわかったところで、それぞれの言葉の例文を見ていきましょう。
- 試験の答えは問題用紙ではなく、別紙に記入してください。
- こちらの商品についての詳しい説明については別紙に記載しました。
-
今期の売上につきましては別添の資料をご覧ください
-
参考資料をメールに別添致しましたのでご確認お願いします
-
Wikipedeiaは出典を別記しているので見やすい
-
その他の注意事項については、欄外に別記しておいてください
こうして例文を見てみると、3つの言葉の違いが良くわかる気がしますね。
皆さんもそれぞれの言葉を的確な場面で使用できるよう、マスターしてくださいね!
まとめ
今回は「別紙」「別添」「別記」という3つの言葉の意味や違い・例文をご紹介しました!
3つの言葉は、
- 「別紙」→本書とは別に用意された文書
- 「別添」→参考として付け足す資料
- 「別記」→主な文章に書き添えた文章
というそれぞれ違う意味を持っており、「別記」は明らかに違う意味ですが、「別紙」と「別添」についても品詞の違いや用意される文書の内容といったちょっとした違いがあります。
どの言葉も仕事で良く使用されるものなので、意味の違いを理解し、正しい場面で使えるようにしてくださいね!