不用と不必要の意味の違いを解説!例文で使い方を紹介

不用と不必要、この2つの違いはわかりますか? どっちもいらないものに使えそうな感じはしますが、具体的にどのように違うかを説明できる人は案外少ないです。   でもこのようなちょっとした違いって、間違って使うとかっ […]

不用と不必要、この2つの違いはわかりますか?

どっちもいらないものに使えそうな感じはしますが、具体的にどのように違うかを説明できる人は案外少ないです。

 

でもこのようなちょっとした違いって、間違って使うとかっこ悪いんですよね…

日常で間違って使って恥ずかしい思いをしないためにも、不用と不必要、意味の違いを例文を交えて紹介をしたいと思います!

記事は下に続きます。

不用の意味

まずは不用の意味です。

不用の意味は以下の通りになります。

 

不用の意味
  • 使わないこと
  • 必要がないこと
  • 役に立たないこと
  • 無用
  • 怠惰であること
  • 性質や行いが悪くて、用いられないこと

このように、主に「使わない」ということがキーとなります。

 

不用の用の字は「用(もち)いる」とも読めますので、もう使っていない道具などに対して不用は使われることが多いです。

 

昔は【怠惰】の意味で人物にも使われていたこともあるようですが、現在では人物に対して使われることはほとんどなくなりました。

 

また【性質や行いが悪くて、用いられないこと】の意味としては現在言う不良品などの不良の言葉の意味に近いです。

しかしこれも怠惰同様、今はほとんど使われることはありません。

不用の使い方を例文で解説!

不用という言葉で一番馴染みのある言葉は「不用品回収」かもしれません。

身近なところで言いますと、不用品回収センターや不用品回収トラックなどを街で見かけたことがあると思います。

 

例文でいうと

 

  • 不用品を業者に預けた
  • 不用品をリサイクルセンターに売った
  • そのテレビは壊れてしまい不用になってしまった

 

この例文でわかる通り、不用は「今まで用いていた道具」が使えなくなってしまったものという意味合いが強いです。

ですので、基本的には不用は物に使われることになります。

 

ですので中古品を回収する業者やお店は全部「不用品」という文字の方が使われますし、不用品の場合、中古品として読み直すこともできます。

不必要の意味

不必要ですが、辞書的な意味になると【必要でないこと】を指します。

そのまんまですね(笑)

 

不必要は不要と全く同じ意味です。

不要と不用じゃ同じ音なのに、意味まで似ているというとても厄介なことになっています。

 

不必要ないし不要ですが、「要る」という文字が使われていますね。

これは「目的を達成するために使う」際に使います。

 

それがいらないのですから、不必要は物を対象とする必要がありません。

主に行動であったり、思考に対して不必要は使われることになります。

不必要の使い方を例文で解説

それでは、使い方を例文で解説をしたいと思います。

不必要の例文としては

 

  • あの買い物は不必要だった
  • 不必要な仕事が多い
  • 不必要なことをしてしまった

 

などが挙げられます。

 

この例文で分かる通り、不必要の場合は自分で使っている物の必要はありません。

自分の起こした行動だったり、考えなど概念的な要素に主に使われることがあり、それが無くても支障がないことに使われます。

 

逆に言えば、これは目的達成には絶対にいる場合は「必要」になります。

ニュアンスとしては「余分な作業」に使われるイメージですかね。

不用と不必要の違いを紹介

このように不用と不必要の違い

 

  • 主に、不用は自分の使っている物に対して使われる言葉
  • 不必要は作業や考えに対して無くても大丈夫だと思うのに使われる言葉

 

となっています。

不用は愛着がある物が壊れてしまった場合にも使われます。

 

ですので「不用品」という言葉にはもちろんいろいろな意味も含まれますが、

 

【大事な思い出のある品を最後まで使った結果、壊れてしまって不用品になってしまった】

 

のような、ニュアンスにも捉えることができます。

 

 

逆に不必要と同じ意味の不要を使った不要品の場合。

これには愛着なんてありません。

 

むしろ買ってもいないし、使ってもいないものに対しても使うことができます。

 

【東京に住んでいるので、車は不要品だ】

 

このような文章があると、車には愛着もなく欲しいとも思わず、なくても全く問題ないドライなニュアンスのある文章になります。

 

 

こう見ると、最初は同音異義語で意味が似ているように感じましたが、全く別の言葉のように感じてきましたね。

 

どちらも使わないという意味では同じですが、不用の方は使い切った物でプラスのニュアンスも含まれる。

不必要の場合は、使う気もないものだったり余分なことでマイナスのニュアンスが含まれるという違いを、しっかり理解しておきましょう。

 

まとめ

不用と不必要の違いについて今回は紹介していきました。

同音異義語は厄介で、その言葉を使うタイミングや環境によって、会話の場合は目まぐるしく変わります。

 

しかし、その言葉の意味や漢字、成り立ちをしっかり理解をしていれば、会話の中でも自然とどの言葉を使っているかは理解できるはずです。

 

今回の不用と不必要の違いをしっかり理解をしておけば、不必要なものを買わないようにメールなどで伝える時、「〇〇は不用です」などのちょっと恥ずかしいミスはなくなりますね。

ぜひ言葉を正しく使って、日常会話や文章のやりとりをスマートに行ってくださいね!