みかんとオレンジの違いを解説!見た目や味、アレルギーも異なる!

みかんとオレンジの違いを問われたら、あなたならどう説明しますか?   日本語では「みかん」で、英語では「オレンジ(Orange)」と呼び名が変わるだけ? いえいえそれほど単純ではありません。   今回は、みかん […]

みかんとオレンジの違いを問われたら、あなたならどう説明しますか?

 

日本語では「みかん」で、英語では「オレンジ(Orange)」と呼び名が変わるだけ?

いえいえそれほど単純ではありません。

 

今回は、みかんとオレンジの違いを徹底解説いたします!

記事は下に続きます。

そもそもみかんとは

私たちが普段「みかん(蜜柑)」と呼んで食べているのは、「温州みかん(学名:Citrus unshiu)」のことです。

温州みかんとは、ミカン科ミカン属のウンシュウミカン種を指します。

 

ウンシュウミカン種の中でも様々な栽培品種が存在していて、「宮川早生」「ゆら早生」「南柑20号」「青島四号」など30近い品種が現在栽培されています。

 

また、和歌山の「有田みかん」や静岡の「三ケ日みかん」、「愛媛みかん」や「佐賀みかん」など、栽培地域や生産者によって付けられているブランドみかんもあります。

 

しかし、これら全てが実は温州みかんを指していますです。

 

例外として、西日本や中日本では小みかんと呼ばれる、温州みかんと似た小ぶりな「紀州みかん(学名:Citrus kinokuni)」も、同様に「みかん」として扱われています。

紀州みかんはミカン科ミカン属のキシュウミカン種を指し、分類上は別の種になります。

 

温州みかんの特徴は、何と言っても食べやすいことです。

外側の皮は手で簡単にむくことができ、中の房をわけている袋(じょうのう膜)ごと食べられて種がほとんどないことで、最近では海外でも人気になっているとか。

 

ちなみに、温州みかんという名前が付いているので、中国・温州から入ってきたように思われがちですが、みかんは日本原産です。

温州みかんは今から400年ほど前、中国から鹿児島県に伝わった柑橘の種から偶然発生した種だと考えられています。

 

それは昭和11年、鹿児島県の長島にあった樹齢約300年と推定される古木が、温州みかんの原木と認定されたことで判明しています。

温州みかんの栽培は明治に入ってから本格的に行われるようになりました。

 

紀州(現在の和歌山県)から江戸まで荒れる海の中をみかんを運んで財を成した江戸時代の豪商・紀伊国屋文左衛門の逸話に出てくるみかんは、既に栽培されていた紀州みかん(小みかん)だと見られています。

 

紀州みかん(小みかん)は中国から熊本に伝わり、それが15世紀〜16世紀頃には和歌山に伝わり、多く生産されるようになっていました。

オレンジってどんな食べ物?

オレンジはみかんとどう違うのでしょうか?

 

厳密な「オレンジ(学名: Citrus sinensis)」とは、ミカン科ミカン属オレンジ種のことで、一般に流通している品種では、「ネーブルオレンジ」や「バレンシアオレンジ」が有名です。

温州みかんとオレンジは同じミカン科ミカン属の親戚になりますが、別の種になります。

 

オレンジの和名はアマダイダイ(甘橙)といいます。

 

正月に飾る鏡餅の上に乗せる葉付きのみかんは、みかんではなく「橙(だいだい・学名:Citrus aurantium)」で、英語では「Bitter orange(ビターオレンジ)」と言い、広い意味でのオレンジに含まれます。

 

オレンジは、皮が硬くナイフで切って食べるのが主流で種もありますが、果汁が多いのが特徴です。

温州みかんに近い「マンダリンオレンジ(学名:Citrus reticulata)」のように、手でむいて食べられる種もあります。

みかんとオレンジの違いを解説

 

みかんとオレンジはどちらも柑橘(かんきつ)類ではありますが、学術的には種が違う、親戚のような存在です。

 

では、見た目や味などではどのような違いがあるのでしょうか?

更に詳しく掘り下げていきます。

見た目は?

みかんは皮が柔らかいのに対して、オレンジは皮がなめらかで硬めです。

サイズはオレンジの方が大きく、やや平べったいみかんに対して、オレンジは丸に近い形です。

 

オレンジの方がずっしりと重量感があります。

味も違うの?

温州みかんは、甘みと酸味のバランスがよく、収穫時期により変化あり。

 

ネーブルオレンジは、甘味・酸味ともに濃厚。 

バレンシアオレンジは、酸味と甘味のバランスがよく果汁が豊富と、それぞれ味は異なりますがどれも美味しいことだけは間違いありません(笑)

栄養について

みかんやオレンジにはビタミンCが豊富に含まれているのはよく知られている通りですが、他にも注目の栄養素が含まれています。

また袋や白いすじの部分に含まれているフラボノイドの一種・ヘスペリジンには、高血圧や動脈硬化を予防する効果があるそうです。

 

温州みかんを袋ごと食べるのは、栄養素を全て取り込めるので良いようですね!

アレルギーについて

オレンジはアレルギー食品の特定原材料に準ずるものとして、表示が勧められています。

一方で、温州みかんはアレルギー食品の対象には指定されていません。

まとめ

以上、みかんとオレンジの違いはいかがでしたでしょうか?

同じミカン科ミカン属の柑橘類ですが、種が違う果物です。

 

収穫時期が違うので、時期によってそれぞれ楽しめると思います。

また、温州ミカン(宮川早生)とトロビタオレンジを交配させて出来た「清見」という品種も人気です。

 

清見と他の柑橘類を交配させた品種も開発されていて、様々な種類が店頭に並んでいます。

みかんとオレンジから生まれた様々な品種も一度食べてみてくださいね!