「チキる」という言葉を聞いたことはありますか? なんとなく意味がわかる人もいれば、さっぱりわからない!という人もいるでしょう。 今回は「チキる」の意味や例文、似たような言葉との違いなどについて解説していきま […]
「チキる」という言葉を聞いたことはありますか?
なんとなく意味がわかる人もいれば、さっぱりわからない!という人もいるでしょう。
今回は「チキる」の意味や例文、似たような言葉との違いなどについて解説していきます。
チキるの意味
「チキる」は若者言葉の1つで、「何かに怯え、行動できないこと」を表します。
誰かを非難する際だけでなく、怯えている自分を自虐する際にも使用できます。
では何かに怯える様子をなぜ「チキる」というのかというと、これは欧米の「チキン」というスラングによるものです。
「チキン」は臆病者という意味で使用され、これは日本でも結構昔から若者言葉として使用されてきました。
そんな「チキン」がどういった経緯か、動詞化されることで「チキる」という言葉が生まれたようです。
ちなみに「チキン」が欧米で臆病者の意味を持つ理由は、
- 鶏(チキン)は常に首を動かしており、その様子が周囲をきょろきょろ気にしているように見える
- 怯えたり驚いたりすると、鶏の皮膚のように鳥肌が立つ
だといわれています。
チキるの使い方を例文解説!
「チキる」の意味や語源が分かったところで、どのように使うのか例文を見ていきましょう。
- こんなことでチキっててどーすんの?
- 富士急ハイランドの絶叫はさすがにチキるなぁ・・・
- クラス替えとかあるとチキって話せないんだよね
- マナー悪い人がいたけどチキって注意できなかったらしいよ
- デートの時にチキって手も繋げないとか本当にダサいと思う
誰かが、もしくは自分が臆病になって行動できない様子を表しているので、当然ですが全体的にあまり良い印象はありませんよね。
「チキる」は若者言葉ですし、特に大人は聞いていて不快に思う人もいるかもしれないので、意味がわかってもあまり使用しない方が無難でしょう。
音ゲーにおけるチキるの意味
「太鼓の達人」をはじめとした音ゲーにおいて「チキる」という言葉が使用される場合があります。
「チキる」の本来持つ「臆病者」という意味から「失敗してしまった」といった意味合いを想像してしまいますが、この時の「チキる」は、前述の「チキる」と少し意味が違ってきます。
音ゲーにおける「チキる」は、あと一歩でパーフェクトなのに、1つだけミスをしてしまったという状態を指します。
「太鼓の達人」でいえば、「可1」「不可1」などの時に使います。
ざっくり言えば失敗したことには変わりないのですが、「あと1個で完璧だった」というのがポイントです。
音ゲーをやらない人にとってはほとんど馴染みのない用途でしょうが、ぜひ覚えておいてくださいね!
ひよるとの違いは何?
「チキる」は「怯える」「臆病になる」というような意味を持ちますが、こういった意味合いの若者言葉は「チキる」以外にも存在します。
その一つが「ひよる」です。
「ひよる」は「ひ弱」が動詞化したといわれており、他にも「日和見(ひよりみ)」という言葉が元になっているという説もあります。
「日和見」とは自分の意見や態度は表に出さず、成り行きを見て有利な方についていく様子のことです。
これらから「ひよる」は単純に「怯える」という意味になりますが、「チキる」は「怯える」上に「思うように行動できない様子」までがついてきます。
つまり「ひよる」は始めから何もしようとしていない人、「チキる」はやろうという意志はあるもののできない人、ということになりますね。
いもるとチキるの違い
もう1つ、「チキる」と似た言葉で「いもる」というものがあります。
「いもる」は「田舎者が都会の様子を見て緊張してオドオドしている」ようなイメージからできた言葉です。
田舎くさい様子を「芋っぽい」ということから「いも」が使用されているようですね。
「いもる」は主にオンラインゲームなどで使用され、プレイ中に動かず役に立たない様子を指します。
とはいえゲーム中に「いもる」人は初心者が多く、ルールなどをよく理解できていない場合がほとんどです。
いもっている人は特に周囲に迷惑をかけようと思っているわけではないので、攻撃的にならず温かく見守ってあげたり教えてあげたりすると良いでしょう。
まとめ
今回は「チキる」の意味や例文、似たような言葉との違いなどをご紹介しました!
「チキる」は「チキン(臆病者)」が動詞化した言葉で「怯えて行動できない」様子を表しています。
音ゲーにおける「チキる」は少し意味合いが変わってきます。
また、似たような言葉には「ひよる」「いもる」などが存在しますが、それぞれ微妙に意味が異なるので注意しましょう。
「チキる」は若者言葉の中でもあまり良い意味を持たないものですので、大人は意味がわかっても使用しないよう注意してくださいね!