今回はネット用語の「香具師」について紹介していきます。 時折見かけるこの言葉ですが、そもそもどういった意味なのかはもちろん、読み方がわからない方も多いかと思います。 知らない人が多いのに使われているという困 […]
今回はネット用語の「香具師」について紹介していきます。
時折見かけるこの言葉ですが、そもそもどういった意味なのかはもちろん、読み方がわからない方も多いかと思います。
知らない人が多いのに使われているという困ったネット用語「香具師」について、詳しく掘り下げます!
ネット用語「香具師」の意味と読み方
「香具師」の読み方は「やし」や「こうぐし」があります。
ネット上では「奴(やつ)」「○○なやつ」というような意味で使われます。
「やし」を変換すると出てくると思うので試してみてください。
由来としては、「奴」をカタカナにした「ヤツ」が「ヤシ」に似ているというところから、言葉遊びで「ヤツ」の代わりとして使われるようになりました。
奴→ヤツ→ヤシ→やし→香具師
といったように連想していったのが香具師が使われるようになった由来というわけですね。
もともとの「香具師」とは、祭りや縁日などで露店で出店などをする商売人、「的屋(てきや)」を指す言葉です。
焼きそば屋さんやたこ焼き屋さんなど、おなじみの屋台の方たち全て的屋で表すことができます。
ネットでは、かなり古くから使われている用語の一つでもありますね。
ネット掲示板の2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)ができる前に有名だった「あやしいわーるど」という掲示板が発祥です。
「DTP」という固定ハンドルネームの偽物が登場し、偽物だということがバレたときに、開き直って「DTP@香具師」(DTPを騙ったやつ)と名乗ったことから広まりました。
昔は2ちゃんねるなどでもよく使われたようですが、現在はあまり見ることはありません。
「香具師」の使い方を例文で解説
「香具師」の使い方としては、
- まだ見てない香具師いるの?
- 割り込みしてくる香具師なんなの
- デマ流す香具師発見
- 詳しい香具師いる?
という風に「ヤツ」を「香具師」にそのまま置き換えて使用します。
ネガティブな意味に使われることが多かったようですが、現在はそうではない意味でも使われているようです。
「香具師」は主にどこで使われているの?
使われている場所は主に2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)などの掲示板です。
発祥地もネット掲示板なこともあり、当時の掲示板では常識とされるレベルの用語だったようですね。
ネットに詳しいユーザーなら当たり前に知っている単語だったのではないでしょうか。
他にも、掲示板だけではなくTwitterやFacebookなどでもときどき使われることがあります。
「香具師」は既に死語なの?
ここまでネット用語「香具師」について解説してきました。
2000年代には2ちゃんねるを中心に頻繁に使われていましたが、現在ではあまり見かけることがありません。
とはいえ、TwitterなどのSNSで使用されることもあり、まったく見かけないというわけではないので、死語とは言い切れないですね。
古い言葉ではあるけど、仕事言われるほど使われなくなったわけでもない言葉。
それが香具師です。
なので、もう数年したらそのときには死語になっている可能性が非常に高いと言えますね。
まとめ
今回はネット用語「香具師」についてその意味や使い方などを紹介していきました。
最後にポイントを纏めておきますと
- 「香具師」という字は「やし」「こうぐし」と読む
- その中でもネット用語の「香具師」は「奴」という意味で使われる
- 現在はあまり使われることはない、少し古い言葉になりつつある
となります。
また、元々の意味も存在するので、使われているのを見かけたときは、文脈を見て、どちらの意味で使っているのかをきちんと見極める必要がありますね。
と言っても、香具師本来の意味で使われる機会は、ネット用語以上に少なくなっていますが(笑)