「安パイだよ」など、若い人がよく使うこの言葉。 意味合い的にも、若い世代の方にはピッタリと言える安パイ。 麻雀を知っている方は詳しいのですが、知らない方は全く関わりがない【安パイ / 安牌】という言葉。 & […]
「安パイだよ」など、若い人がよく使うこの言葉。
意味合い的にも、若い世代の方にはピッタリと言える安パイ。
麻雀を知っている方は詳しいのですが、知らない方は全く関わりがない【安パイ / 安牌】という言葉。
今回は、この言葉を詳しく掘り下げていきたいと思います。
若者言葉「安パイ」の意味って?
今、中高生など若い世代の会話によく登場する「安パイ」。
意味は
- 安全
- 安心
- 無難
- リスクがないor少ない
- 可もなく不可もなく
- 無害
この「安パイ」、実は麻雀で出てくる「安全牌」が元になっています。
麻雀で、自分が捨てても相手にとって有利にならず、自分にとって確実に安全な牌のことを「安全牌」と言いますが、それを略して「安パイ」と言われるようになった、いわゆる俗語です。
麻雀において牌を「捨てる」タイミングに使われる言葉なので、「攻め」よりも「守り」としての意味合いが強くあります。
「多くは望まないがそこそこ満足がいく」というような、積極性にはやや欠ける選択や事柄について使うのが、元々の意味として間違いのない使い方でしょう。
草食系の方が多い若い世代の方に愛されそうな言葉ですね(*´∀`*)
「安パイ」の使い方を例文で簡単解説!
実際に、若い世代の間でどのように使われているのか、例文で見てみましょう!
「朝から授業で疲れたけど、カラオケ楽しかったから安パイだね。」
→マイナスの事のあとにプラスのことがあったために、マイナスではなくなった、つまり可もなく不可もなく、というニュアンスですね。
「プリクラのポーズは結局安パイなピースで。」
→これは無難に、という意味合いで使われています。
「このお店では、一番人気のミートソースパスタを選ぶのが安パイ。」
→多くの人が好む「一番人気」のメニューを頼む、つまり、失敗する確率=リスクが低い無難なものを選択する、という意味ですね。
「あの人はどんなものが好みかわからないから、安パイなカタログギフトにしよう。」
→こちらも同様。
憶測で喜ぶものを選ぶと予想が外れがっかりさせてしまう可能性があるため、それならば受け取り手である本人が自分で好きなものを選べるものを送った方がリスクが低い、無難である、という意味で使われています。
「安パイな回答」ってどんなものがあるの?
「安パイ」と言えば、「安パイな回答」というフレーズが連想される方も多いのでは。
あなたも、日常会話の中で何気なく安パイな回答をしているかもしれません。
このような会話に、心当たりはありませんか?
「あなたは彼のことが好き?」
「彼の事はとてもいい人だと思うよ。」
これは、近しい友人との会話ですね。
彼のことを好きなことはバレたくないけれど、変に否定せず濁している、というまさに安パイな回答ですね。
「お仕事は何をされていますか?」
「家で自営業や家事の手伝いをしています!」
本当は無職・自宅警備員!
けれどもこんな言い方で、無難に対応できるかも?
まあ、根本的な問題は解決していませんが(笑)
「ママ、サンタクロースって本当にいるの?」
「いるって信じている子のところには、必ず来ると思うよ。」
そんなこと聞かないで、信じていなさい…!
と、身を守りつつちょっとだけ脅しているような…。
お子さんがいる家庭では、冬が近づくとよくあるシチュエーションですね。
まとめ
若者言葉「安パイ」の意味や使い方について、いかがだったでしょうか。
俗語なので文法的な決まりは特にありませんが、ニュアンスとして間違って使ってしまうと会話が噛み合わなくなってしまうことがあるかもしれないので注意が必要です。
実際に、若い世代の間では言葉の由来よりも雰囲気で使われがちなので、言葉の響きのイメージで「安パイ」=「安定」「定番」「ベスト」というポジティブな意味合いで使われることもあるようです。
そのような変化が常に起こりうるところも、若者言葉と言われる所以かもしれません。
なにが正しくてなにが間違っているのか・・・
答え合わせのできない様々な課題が多くある社会の中で、今の若い世代には自分に必要な情報を手繰り寄せ、考え、選び取り、切り開いてゆく。
そんな生きる力がますます求められています。
リスクの少ない選択をして、ベストではなくとも、ベターな状態を保つことも、生きてゆくため身を守るためには必要なスキルのひとつですよね!
流行る若者言葉は、その時代をあらわすと言います。
リスクを引き受けてもベストを取りに行く、そんな意味合いの言葉が流行る時代も来て欲しいものですが…。以上、若者言葉「安パイ」についての解説でした!