ほかるの意味を「捨てる」などと捉えている方もいますが・・・それだけではないんです! ネット上では日常会話では使わないような、意味の複雑な用語がたくさん使われています。 今回はそんなネット用語の中から「ほかる […]
ほかるの意味を「捨てる」などと捉えている方もいますが・・・それだけではないんです!
ネット上では日常会話では使わないような、意味の複雑な用語がたくさん使われています。
今回はそんなネット用語の中から「ほかる」について説明していきます。
「ほかる」と聞いて方言を思い浮かべた人・・・残念です。笑
違う意味の「ほかる」について勉強しましょう!
ネット用語としてのほかるの意味
ネット上で使用される「ほかる」の意味は「お風呂に入る」です。
なぜお風呂に入ることが「ほかる」と言われるようになったのか…想像もつきませんよね><
「ほかる」の語源は「体がホカホカする、ホカホカになる」です。
お風呂に入ることで体が温まっている様子から「ホカホカになる」→「ほかる」になってんですね!
ちなみに「これからお風呂に入りますよ~」という場合には「ほかってくる」を使用します。
お風呂に入るからすぐに返事ができなくなります、という旨を案に伝えているようです。
元はTwitterを中心に使用されていましたが、使いやすいこと、響きが可愛いことからLINEなどでも使う人が増えてきたようです。
更に、
- 「お風呂いってらっしゃい」の意味で「ほかてら」
- 「お風呂から出たよ、ただいま」の意味として「ほかいま」
- それに対する「おかえり」で「ほかえり」
という表現をすることもあるそうで・・・
今の若者の発想力の豊かさには脱帽しますね。笑
ほかるの使い方を例文解説!
では「ほかる」の使い方を例文で確認していきましょう。
- そろそろほかるね~
→お風呂に入るね - 親がうるさいからほかってくるわ
→お風呂入ってくるわ - まだほかってないの?
→お風呂入ってないの? - 「これからほかる~」「ほかてら」
→「これからお風呂入る」「いってらっしゃい」 - 「ほかいま!長湯しちゃった!」「ほかえり~」
→「お風呂から出たよ、ただいま」「おかえり」
いかがですか?
意味を知っていれば簡単にわかりますが、「ほかる=お風呂に入る」という意味を知らなければ、何を言っているのかさっぱりわかりませんね><
方言としてのほかるはどこの言葉でどんな意味?
「ほかる」は「お風呂に入る」という意味のネット用語だと言いましたが、実はもともと「ほかる」は方言として存在する言葉でもあります。
使われる地域や意味について解説したいと思います。
「ほかる」は「捨てる」「放っておく」などの意味で、愛知県や岐阜県で使用される方言です。
関西にも「ほかす」という似たような方言が存在します。
更に、岡山県では「火照る(ほてる)」のことを「ほかる」ということもあるのだとか・・・
言い方が変わって「ほかる」になったのか「ホカホカ」の意味を含んでいるから「ほかる」になったのかはわかりませんが、ネット用語としての「ほかる」に似ている部分がありますね!
狭い日本ですが、他の地域の人が聴くと「??」となる言葉がたくさんあるので面白いです^^
ほかるの使い方の方言verも紹介!
方言としての「ほかる」についても、例文を見ていきましょう。
- 燃えるごみほかってきてくれた?
→捨ててきてくれた? - これほかるの?
→捨てるの? - 「あの子泣いてるよ」「ほかっとけ」
→「放っておけ」 - 彼のことはほかっとけばいいよ
→放っておけばよい、気にしなくて良い
・今日は猛暑で体がほかっている
→体が火照っている
・好きな人と話して顔がほかる
→顔が火照る
同じ言葉でも全然意味が違いますね!
まとめ
今回はネット用語「ほかる」の意味や例文、また方言「ほかる」について解説しました。
「ほかる」は「お風呂に入る」という意味で使用され、「お風呂で体が温まる(ほかほかする)」というのが語源です。
方言としては、愛知県・岐阜県で「捨てる」「放っておく」という意味で、また岡山県では「火照る」という意味で「ほかる」が使用されます。
「お風呂に入る」ことを「ほかる」と言う大人は少ないですが、様々な意味の「ほかる」を覚え、話のネタにしてみてくださいね!