ワンチャン、若い世代が使うこの言葉の意味について詳しく掘り下げていきます。   時代と共に変化する若者言葉や流行語、ネット用語には色々な種類のものがありますが、今回は最近よく耳にする「ワンチャン」という言葉につ […]

ワンチャン、若い世代が使うこの言葉の意味について詳しく掘り下げていきます。

 

時代と共に変化する若者言葉や流行語、ネット用語には色々な種類のものがありますが、今回は最近よく耳にする「ワンチャン」という言葉について解説したいと思います。

初めに言っておきますが、ここで言う「ワンチャン」は「犬(ワンちゃん)」ではありません。笑

 

記事は下に続きます。

ワンチャンの意味

「ワンチャン」とは、元は麻雀用語で「ワンチャンス(one chance)」の略語が語源です。

 

意味は「逆転の可能性のある1回のチャンス」「勝敗を掛けた貴重な1回のチャンス」、つまり勝負に関わる大切な1回きりのチャンスのことを指して言います。

それが最近、なぜか麻雀をやらない若者世代にも使われるようになってきたのですが、その経緯については後程説明しますね。

 

麻雀用語ではない「ワンチャン」は、元々は「チャンスがあれば成功するかもしれない」という期待や願望の意味は強いものの可能性が低い場合に使用されていました。

ですが、最近では「もしかしたら」「ひょっとしたら」という意味で、まだ結果がわからないもののうまくいくかもしれない、上手くいく可能性が高いという場合にも使用します。

 

使われていくうちに「チャンス」の意味がまるっと消えてしまったんですね。

 

語呂が良く使える場面も多いからか、最近の若者は「ワンチャン」を多用しているように感じます。

しかし、使い過ぎて鬱陶しいと思われることもありますし、良い年の大人が「ワンチャン~」などを言っているとちょっと痛いので注意してくださいね。

 

ワンチャンの使い方を例文解説

ワンチャンの使い方を例文で見ていきましょう。

 

ワンチャンの例文
  1. 明日のテストワンチャンあると思う
    →テストで良い点数を取れる可能性がある
  2. 急げばワンチャン間に合うんじゃない?
    →もしかしたら間に合うかもしれない
  3. ワンチャン風邪ひくよその格好
    →そんな格好だと風邪をひくかもしれないよ
  4. 寿司もいいけどワンチャンラーメンでもいいや
    →ワンチャンの意味を含まない、ノリで使うワンチャン
  5. ワンチャン休むのもありだよね
    →休むという選択肢もあると思う

 

いかがですか?

上の1~3つは「もしかしたら」「可能性がある」という使い方のワンチャンです!

 

しかし、下の2つについてはどうでしょう・・・?

「ワンチャン」の使いやすさを悪用(?)したかなり意味のない「ワンチャン」だったり、意味がだいぶズレていたりと、おかしな使い方になってきています。

 

とはいえ、これで会話が成立してしまうので若者は恐ろしいです。笑

実は、他にも「ワンチャン」のおかしな使い方は色々とありますので、引き続き見ていきましょう。

ワンチャンの使い方はおかしい人が多い?

「ワンチャン」はそもそも元の意味から少しずれた使い方をされていますが、更におかしな使い方をする人が多くいます。

具体的には「恋愛」「下ネタ」の2つの使い方です。

恋愛における「ワンチャン」

恋愛での「ワンチャン」には、「付き合える可能性がある」という意味があります。

 

しかしこの場合、相手の気持ちはほぼ無視で、「状況的にいけそう」という感じが強いです。

 

恋愛におけるワンチャンの例文
  • あの子最近彼氏と別れたらしいからワンチャンあるかもよ
    →彼氏と別れたから付き合えるかも
  • Aは無理でもBならワンチャンいけるかも
    →Bなら告白してOKをもらえるかもしれない
  • 告ってみれば?ワンチャンあるかもだし
    →告白すれば付き合えるかもしれない

 

といったような使い方をします。

 

下ネタとしての「ワンチャン」

こちらは「ワンナイトのチャンス」、つまりストレートに言えば「一発やれるかも!」という意味で使います。

 

かなり下品ですね!!!!!

・・・例文で確認しましょう

 

下ネタとしてのワンチャン
  • 明日の合コンはワンチャンしか狙ってないわ
    →合コンの後のワンナイトしか期待していない
  • 連絡先聞かれたってことはワンチャンあるよね?
    →ワンナイトのチャンスがある気がする
  • 「家で飲みましょうなんてワンチャンしかないじゃん
    →ワンナイトの予感しかしない

 

どうでしょうか?

特にストレートな表現はしていないものの、何となく意味は伝わりますよね><

 

色々な「ワンチャン」の使い方があるので覚えておきましょう。

 

ワンチャンは誰が流行らせたの?

元々麻雀用語だった「ワンチャン」ですが、現在のように若者たちの間で流行したのはなぜでしょうか?

実は「ワンチャン」を広めたのは、youtuberのラファエルという人だと言われています。

 

初めは、麻雀をやる一部の大学生が正しい意味で「ワンチャン」を使っていたのですが、これを「面白い!」と思った(かどうかまではわかりませんが・・・)ラファエルさんがyoutubeの配信で「ワンチャン」を多用するようになりました。

 

これを見た大学生や若い世代の人たちが、ノリでワンチャンを使うようになったのではないか、といわれています。

 

 

ちなみにラファエルさんの「ワンチャン」は本来の意味とはズレた使い方だったようですが、これは恐らくわざとでしょう。

youtuberはノリとか勢いとか、面白さを重視しますからね!笑

 

この説が本当かどうかは少々謎ですが、youtuberの影響力はかなり大きいので、恐らく本当なのではないかな、と思います^^

 

まとめ

今回は「ワンチャン」の意味や例文、おかしな使い方などをご紹介しました!

「ワンチャン」は元々は麻雀用語でしたが、「可能性がある」「もしかしたら○○かもしれない」などの意味で若者たちに多用されています。

 

また、最近は「ワンチャン」の意味は更に変化し、恋愛的な意味では「付き合える可能性がある」、下ネタとしては「ワンナイトのチャンスがある」などの意味があります。

「ワンチャン」はノリが良い言葉ですが、言い過ぎたり、年齢の高い人が使ったりすると「ウザい」「イタイ」と感じる人もいるので注意しましょう。