不条理の意味、理不尽と使い分けることが出来ますか? 理不尽と似た意味を持つ言葉で【不条理】というものがあります。 ・・・うーん、漢字を見ただけで、少し意味合いが難しそうですね(;・∀・) ですが、この言葉も […]
不条理の意味、理不尽と使い分けることが出来ますか?
理不尽と似た意味を持つ言葉で【不条理】というものがあります。
・・・うーん、漢字を見ただけで、少し意味合いが難しそうですね(;・∀・)
ですが、この言葉も仕事や会話の中で時折飛び交うものですし、何より理不尽との使い分けをしておかないと、ちょっと恥をかいてしまう可能性も…
不条理の意味や使いかたの紹介と、理不尽との違いについて今回は詳しく見ていきます(^^)
不条理の意味とは
まずは、不条理の意味について詳しく理解しておきましょう。
そこから始めない限り、理不尽との違いを把握するのは難しいですよね(^_^;)
まずは、辞書にて不条理の意味を調べてみましたので、御覧ください!
- 物事の筋道が通らないこと
- 道理に合わないこと
(明鏡国語辞典・広辞苑参照)
このように書かれていました(^^)
・・・しかし、これだとまだちょっと難しいですね(ーー;)
そこで、もう少し噛み砕いて解説していきます!
まずは【物事の筋道が通らないこと】の意味からいきますね。
これは噛み砕いて言うと、
何か物事をおこなう時の順序
のことを指しています。
きちんと順序よく行われたことを筋道が通っているといいます。
それでは不条理の意味その1である【物事の筋道が通らないこと】の説明にもどりましょう。
つまり筋道が通らないという意味を持つ不条理は、
物事が順序よくきちんと行われていない様
と解釈することが出来るのです。
イメージしてみてください。
1から100番までのマニュアルがあって、99、68、54、3、32、1、28 なんて順番で進んでしまったとしたら・・・(−_−;)
「1から順にすすんでよ!?Σ(゚Д゚)」
ってなりませんか?(笑)
このように誰もが混乱してしまう状況こそ、不条理そのものなのです。
それではもう一度、辞書で調べた不条理の意味にもどりましょう!
次は意味その2である【道理に合わないこと】について解説していきますね。
ここでいう道理とは
正論であること
を表しています。
この時点ですでに難しい話になってきました( ;∀;)
でも大丈夫です。
混乱しているのはあなただけではありません、私もです(笑)
正論とは、簡単に言えば正しい話です。
道端にゴミを捨ててはいけない
ペットのフンは持ち帰らなければいけない
人にやさしくしましょう
このように、誰もが聞いて正しいと思うことは正論と言えます。
つまり、不条理の2つ目の意味である【道理に合わない=正論でない】というのは
正しくない
間違っている
を指す言葉となります!
遠回りしてしまいましたが、最後にもう一度不条理の意味を・・・
物事が順序よくきちんと行われていない
正論ではないこと
この2つとなります!
なんとなく、イメージをつかんでいただけたのではないでしょうか(^^)
それではここからは、さらに不条理を使いこなしていくべく、似たような意味を持つ言葉【理不尽】との違いについて紹介していきますね!
理不尽の意味とは
次は、いよいよ似たような言葉である不条理と理不尽との違いについて解説していきたいところですが・・・
その前に(笑)
まずは、比較対象である理不尽の意味をきちんと把握するとこからはじめていきましょう(^^)
ちなみに、詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ!
➡ 理不尽の意味と使い方とは!例文を用いて簡単わかりやすく解説します!
一度説明した言葉でもありますし、簡単に解説を…
理不尽の意味は、辞書によると
- 物事の筋道が立たないこと
- 道理に合わないこと
(明鏡国語辞典参照)
と書かれています。
なんと!!!
ほとんど不条理の意味と同じで書かれているんです(^_^;)
これでは、理不尽と不条理を一緒だと思ってしまう方・勘違いして間違える人が多いのも頷けます。
たしかに、辞書で調べると似たようなことを書いているのですが・・・
実はこの2つの言葉、明確な違いがあるんです。
さて、それは一体何なのでしょうか?
理不尽と不条理の違いを探せ!
理不尽と不条理の大きな違い。
それは、それぞれの言葉が扱う
【物事のスケールの大きさ】
に着目することで見えてきます。
理不尽の意味である物事の筋道が立たないこと。
これはごく単純に、
順番や理屈がとおっていないこと
を指しています。
例えば
- 話
- 法律
- 依頼
- 上司の指示(笑)
など、具体的なものの理屈や道理が間違っているということですね。
一方の不条理は、ちょっと異なります。
辞書の上では同じ【物事の筋道が通らないこと】と書かれてはいます。
ですが、ここで使われている物事というのは、
天災
自然災害
宇宙規模の出来事
など、人の力ではどうすることもできない物事、を指しています。
人間が立ち入ってどうこうなる話ではない。
頭でわかってはいるけど、それでも納得できない!
そんな時はこそ【不条理】の出番となります(^^)
まとめておくと、基本的には
理不尽=人間・法律・要求等人が関連した・作ったもの
不条理=世界や宇宙・自然災害等人智の及ばない所
に対して、それぞれ用いられているようですね。
- 間違った法律
- 不当な請求
等、人間が関わっている出来事であれば理不尽。
隕石や雷など、私達人間の力を超えた場所で発生する出来事には不条理。
それそれの言葉で扱う【物事のスケールの大きさ】がポイントです。
使いかたを例文で紹介!
意味をしっかりと把握していただいたところで、いよいよ不条理の使い方について見ていきます。
具体的な例文をみて、しっかりとその活用方法を身に着けていってくださいね(^^)
病で子を失った親の悲しみは計り知れず、その不条理な運命を嘆かないわけにはいかない。
病気であれ事故であれ、人の命が奪われてしまうことほど悲しいことはありません。
ましてや年の順ではなく、親より先に子どもが亡くなってしまうなんて、測り知れない悲しみがあることでしょう。
ただ、病気になってしまったことは、誰にもどうしようもできなかったことですよね。
でもあまりにも不条理な出来事、ということができます。
人生に不条理は付きもの。
だからこそ、諦めずに前進していく力が必要だ。
生きていく上でどうしようもないことって、ものすごくありますよね( ;∀;)
- 小柄で背が低い
- 髭がやたら濃い
- 声が小さい
生まれつきの体質等は特にそうですが、どんなに嫌でも自分では変えられないこと・・・人生にはたくさんあります。
でもだからこそ、
自分の得意なところをのばしていこう!
かっこよくないけれど、その代わりギャグを言わせれば人一倍になってやるぞ!
など、自分がなんとかできることで、前進していく力ってとっても大切ですし、素晴らしいですよね(^^)
不条理に負けず、前向きに進んでいる人が幸せな世の中であってほしい!と心から思います。
火山の噴火で一瞬にしてなくなってしまった街の跡地を訪れた。
あまりにも不条理な光景に言葉を失ってしまった…
これも、人の力でどうすることもできなかった自然災害により起こってしまった出来事。
まさに不条理という言葉がぴったりな状況です。
私達人間は、科学の進歩に伴って、
「自分たちこそ地球上で最も偉大な生き物である!」
と思っている部分があります。
しかし、こうして改めて見てみると、私達の知恵も発想も手が及ばない出来事は数知れません。
不条理とは、人間の小ささを私達に思い出させるための必要な出来事・・・なのかも知れませんね。
不条理に負けない強さを!
今回は、不条理の意味や使い方、それから理不尽との違いをご紹介しました。
言葉の意味が意味だけに、少し暗い感じの記事になってしまいましたね(ーー;)
- 不条理
- 理不尽
この2つの言葉、辞書を見ても同じようなことが書かれているわけですから、適切につかえていなくて当然と言えば当然。
そんな、かなり使い分けが難しい言葉でしたね。
実際私も、完全に混同してつかってしまっていたことも数知れずあります(笑)
というか思い当たるだけでも先週くらいに・・・((((;゚Д゚))))
見分けるポイントは【物事のスケールの大きさ】です。
例えばビジネスの場面において、上司に
顧客のクレームがあまりにも不条理だったんです!
なんて報告、してしまわないようお願いしますね(^_^;)
顧客=人間相手の出来事なんですから、こちらは理不尽が正解です!
世の中は、不条理と理不尽に満ちています。
これから先も、沢山の筋の通らないことがあなたを襲うはずです・・・
ですが、その全てに負けないで下さい!
不条理を乗り越え、理不尽に負けない強さを身に着けた時、あなたは人間として大きく成長を遂げています。
每日を修行と考えて、自分の持てる全力で不条理・理不尽の最強コンビと戦っていきましょう!\(^^)/