懐古(かいこ)主義という言葉は、最近の若い方にはあまり馴染みがない言葉かもしれません。 しかし、最近は昔の良さがピックアップされた番組なども増えたことがあり、この【懐古主義】という言葉が使われる機会も増えました。 &nb […]
懐古(かいこ)主義という言葉は、最近の若い方にはあまり馴染みがない言葉かもしれません。
しかし、最近は昔の良さがピックアップされた番組なども増えたことがあり、この【懐古主義】という言葉が使われる機会も増えました。
今回は、分かりやすく懐古主義の意味や使い方などを解説していきます。
懐古主義の意味とは?
懐古主義とは・・・
『昔の方が良かったと現代的なものに否定的』
『昔の風潮や文化・思い出に耽る(ふける)』
という意味になります。
昔の風潮や文化など、今のやり方より昔のやり方のほうが良かった、好きだったという考えや意見のことを言いますね。
なのでこの言葉は今の時代は何でも機械に任せているが、職人が作ったものの方が良い、という考えを持つ方に当てはまる言葉だと言えます。
若い世代よりはむしろ、昔の思い出を美化しがちな年配の方に懐古主義の方は多い印象ですね。
懐古主義の使い方を例文解説!
では、次に懐古主義の使い方をわかりやすく解説していきたいと思います。
『部長は懐古主義なのでデータにこだわらず昔ながらのやり方でやると言い切って私達の意見に耳を傾けてくれない』
→データばかりにこだわりたくない、昔はデータばかりに囚われていなかったという部長の考え。
『私のじいちゃんは今時のメールの様なものだと気持ちが伝わらんとメールではなく手紙で連絡を取っている。』
→今時のようなデジタルな方法ではなくアナログなやり方を好んでいる。
『私は懐古主義だなぁ。縁側でゆったりしたり、畳の部屋で寝たり昔ながらの家や過ごし方の方が好きだな』
→今の時代はせかせか生きているが、昔はもっと家族で団らんとしてのびのびと過ごせていた。昔のような生活をしたいな。
これら例文のように、昔を懐かしむ、昔の出来事を良いように語ることを懐古主義と言います。
忙しい現代です。
前ばかり向いて進むのに疲れた時は、過去を振り返る懐古主義の考え方をしてみると、ちょっと心が楽になるかも知れませんね。
懐古主義の対義語を紹介
次は、懐古主義の対義語について掘り下げます。
懐古主義の意味は、「昔の方が良かったと昔を懐かしむ」という意味でしたね。
なので対義語は現代的などになるのでしょうか。
懐古主義の対義語で多く挙げられるのは『未来志向』です。
『未来を見越した考え、未来への目標』
を指します。
分かりやすいところで、恋愛で置き換えてみましょう。
昔の思い出に浸って行動しない人と未来を見据えて行動する人では全然違いますよね。
- 前を向いて行動している=未来志向
- ずっと昔を引きずっている=懐古主義
の違いと言えるのではないでしょうか。
決して懐古主義の人を否定しているわけではありません。
一人一人考え方が違うように懐古主義の方がいても良いと思います。
昔を懐かしむことはその当時にしか味わえなかった大切な時間や想い、過去があったからこそ今があるのですから。
懐古主義の類義語は何がある?
対義語は、簡単に言えば過去と未来どちらをみているかの違いでした。
では、類義語はどうでしょうか。
懐古主義の類義語は『復古調(ふっこちょう)』という言葉があります。
この言葉は『過去の考えや制度・流行に戻ろうとする』という意味になります。
懐古主義の『昔の風潮や文化・思い出に耽る』という意味と似ていますね。
類義語は他にも
- 「(過去を)尊重している」
- 「(過去を)観ている」
- 「(過去を)浸っている」
- 「(過去を)囚われている」
- 「(過去を)懐かしむ」
そんな意味合いのある言葉が当てはまるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、懐古主義という言葉の意味や使い方について掘り下げていきました。
懐古主義という言葉について改めてまとめますと・・・
- 『昔の方が良かったと現代的なものに否定的』『昔の風潮や文化・思い出に耽る(ふける)』等の意味
- 例文で使うときは、「昔のやり方が好き」や「今もやり方は嫌いだと現代のやり方・あり方に否定的」な時に使うと良いでしょう
- 対義語は『未来志向』未来を見越した考え、未来への目標などのことを言う
- 類義語は『復古調(ふっこちょう)』過去の考えや制度・流行に戻ろうとすると言う意味
となります。
令和になり、昭和・平成を懐かしむ人が多いという意味では、最近は懐古主義の方が特に増えていると言えますね。
ですが、令和から再び昭和・平成に戻るということはありえません。
一通り昔を懐かしんだ後には、気持ちを切り替えてまた令和のこの時代を楽しく生きていきましょう!