肉肉しいの意味や由来・元ネタを紹介!使い方を例文解説

「肉肉しい」という言葉を聞いたことはありますか?   2019年度の流行語大賞にノミネートされている肉肉しい。 「肉」にちなんだ言葉なのですが、詳しい意味や使い方がわからない!という人も多いでしょう。 &nbs […]

肉肉しい」という言葉を聞いたことはありますか?

 

2019年度の流行語大賞にノミネートされている肉肉しい。

「肉」にちなんだ言葉なのですが、詳しい意味や使い方がわからない!という人も多いでしょう。

 

今回は「肉肉しい」という言葉の意味や由来、使い方を解説したいと思います。

記事は下に続きます。

肉肉しいの意味

「肉肉しい(にくにくしい)」とは見ての通り、「肉」っぽさを表現した言葉です。

2つの意味を詳しく見てみましょう。

 

肉の食感が「肉らしい」という意味

お肉は食べると肉汁がジュワーっと溢れ、独特の食感が広がりますよね。

ステーキなどは特に噛み応えがあり、まさに「肉を食べている!」という実感がわきやすいでしょう。

 

こういった食感や味わいが特に強いことを「肉肉しい」と表現します。

お肉の良いところを強調しているので、良い意味で使う場合がほとんどです。

 

体に肉がたくさんついているという意味

ぽっちゃり体型の人は、体にお肉がたくさんついていますよね。

その体型を指して「肉肉しい」と言います。

 

個人的にはぽっちゃりよりももう少しお肉がついている体型を指すのではないかなと思います。

「デブ」「肥満」「太い」というとネガティブな感じがしますが、「肉肉しい」というとちょっと可愛い気もします。笑

肉肉しいの由来・元ネタ

お肉の食感と体型、2つの意味を持つ「肉肉しい」ですが、一体由来や元ネタは何でしょうか?

「肉肉しい」の元ネタはグルメレポーターの一言だと言われており、その中でも2つの説があります。

 

1つずつ確認しましょう。

 

表現力の乏しさによるもの

最近のグルメレポはアナウンサーや専門家だけでなく、タレントなども行いますよね。

若いタレントさんやグルメレポの経験が浅い芸能人などは、どうしても上手にレポができない時があります。

 

グルメレポでは基本的に「おいしい」という言葉は使ってはいけないので、別の表現を考えなければなりません。

しかし表現力が乏しい、また経験値の低い人がお肉を食べた際、良いコメントが見つからずとっさに「肉肉しい」という言葉を使ってしまったのだとか。

 

苦し紛れに発した「肉肉しい」ですが、語呂の良さや斬新さが高評価となり、その後色々な人が真似するようになり広まったのだそうです。

 

テロップミスによるもの

こちらはグルメレポで、レポーターが「憎々しい」と言ったのをスタッフが「肉肉しい」と間違ったテロップを出してしまったことにより広まった、という説です。

お肉を食べながらなぜ「憎々しい」と言ったのかは謎ですが…笑

 

恐らくですが、お肉があまりにも美味しくて、「この肉は憎いほど美味しい!」のような意味でダジャレ的に「憎々しい」と言ったのでしょう。

高度な掛け言葉なので、もしこちらの説が本当なら言ったのはかなりベテランのグルメレポーターなのではないでしょうか?

 

どちらの説も本当っぽいですが、どちらもどの番組で、誰が言ったという確実な情報はありません。

ですから「肉肉しい」の本当の元ネタについては謎に包まれたままです。

 

しかし、クックパッドを見てみると、2004年には「肉肉しい」という言葉が登場しているので、少なくともそれより前に生まれた言葉なのだと言えるでしょう。

肉肉しいの使い方を例文解説

ここからは「肉肉しい」の使い方を、例文で確認していきましょう。

 

肉肉しいの例文
  • あの人は肉肉しいけど、あの人のお母さんも肉肉しいから遺伝だね。
    →ぽっちゃり体型が遺伝している。
  • 不摂生を続けた結果、かなり肉肉しい体型になってしまった
    →太ってしまった
  • こんな肉肉しいハンバーグ久々に食べた
    →肉のうまみがしっかりとしたハンバーグ
  • さすがにA5ランクのステーキは肉肉しくて美味しいなぁ
    →高級ステーキは噛み応えや肉の美味しさがでている
  • いくらビーフシチューだと言ってもこれは肉肉しすぎて私は苦手だ
    →お肉がゴロゴロしていて好きではない

 

使い方はわかったでしょうか。

 

「肉肉しい」は「~しい」なので、名詞とくっつけて形容詞的に使用します。

意味は前述の通り2つあり、どちらも比較的ポジティブな印象ですが例文の2つ目や5つ目のように若干ネガティブな要素も含んでいます。

 

体型についてはダイレクトに「デブ」などと言われるよりもマシかもしれませんが、太っていることを意味していることには変わりないので本人に言うことは避けた方が無難です。

また、食事の感想の意味の「肉肉しい」は、人によっては褒め言葉だと思わない場合もあります。

 

どちらの「肉肉しい」も理解されない、勘違いされてしまうことがあるのであまり使用しない方が良いのではないでしょうか。

    肉肉しいの使い方はおかしい?

    「肉肉しい」の2つの意味や例文をご紹介しましたが、調べてみると

     

    「【肉肉しい】の使い方自体がそもそもおかしい」

     

    という意見も多くあります。

    体型を意味する「肉肉しい」というのは、意味も何となくわかりますし、あまり良くない表現(デブ、肥満など)を避けた言い方として使うことができるでしょう。

     

    しかし、お肉の美味しさを表現する「肉肉しい」については疑問を隠せない人も多いようで、そもそもお肉なんだから「肉らしい(肉肉しい)」のは当然だという意見もあります。

    間違いないですね><

     

    また、最近は「肉肉しい」が本来持つ「肉っぽさが強い」「噛み応えや味わいがある」という部分を無視し、単純にお肉の味を感じられることを「肉肉しい」と表現することもあるのだとか…

    これではペラペラのステーキも、最高級の和牛ステーキも、どちらも「肉肉しい」ということになってしまいますよね。

     

    言葉のインパクトの大きさから、無闇に使う人が増えたことによりこういった現象が起きてしまっているようです。

    「肉肉しい」を使う際は、本当に肉らしさが全面に出ているかを考える必要がありそうですね!

     

    しかし先ほども言いましたが、「肉肉しい」という表現を理解できない人、不快感を覚える人もいるので、この際「肉肉しい」の意味をわかっていても使用しないのがベストかもしれません。

    まとめ

    今回は「肉肉しい」の意味や由来、例文などをご紹介しました。

    「肉肉しい」の意味は2つあり、「肉の旨みや食感が非常に強く美味しいこと」「肉がたくさんついていてぽっちゃりしていること」を指します。

     

    どちらも比較的ポジティブな表現ではあるものの、意味を理解できない、わかっても不快だという人もいるので使い方には慎重になりましょう。

    「肉肉しい」料理は食べ応えもあって、スタミナもつくのでついつい頻繁に口にしたくなりますが、それでは自分が「肉肉しい」体型になってしまうので注意してくださいね!