オタクとヲタク正しいのはどっち?違いや語源を解説!

オタクという言葉もだいぶ一般的になりましたよね。   ひと昔前までは、オタク=アニメやゲームに熱中する人のような感じで、あまりオープンにするものではありませんでした。 しかし、そのようなサブカルチャーが一般化し […]

オタクという言葉もだいぶ一般的になりましたよね。

 

ひと昔前までは、オタク=アニメやゲームに熱中する人のような感じで、あまりオープンにするものではありませんでした。

しかし、そのようなサブカルチャーが一般化した今では、オタクをオープンにする人や共通の趣味として楽しむ人も増えていますね。

 

そんな一般的になったオタクという言葉ですが・・・考えてみればどういう意味なのでしょうか?

 

また、オタクと同じような言葉でヲタクという言葉もあります。

オタクとヲタクで意味が違うのでしょうか?

 

ここでは、オタクやヲタクの意味や語源、またどちらが正しいかなどについて解説をしたいと思います。

記事は下に続きます。

オタクとヲタクの違い

さて、まずはオタクとヲタクの意味の違いです。

結論から先に言うと、オタクとヲタクに違いはありません。

 

どちらも基本的には一般的なオタクの意味である「熱中する人」という意味を指します。

しかし、オタクという言葉が一般的であるとするなら、ヲタクはどちらかと言うとアンダーグラウンドでネット的なスラングのニュアンスが強いです。

オタクとヲタクはどっちが正しい?

では正しいのはオタクとヲタク、どちらになるのでしょうか?

これはオタクになります。

 

もともと、言葉として先に発祥したのはオタクの方であり、ヲタクはそこから派生したものです。

もともとオタクというのは紆余曲折あり、サブカルチャー界隈に熱中する人という意味で名付けられました。

 

そしてサブカルチャーだとネットスラングとの相性も良いので、オタクのスラングとしてヲタクが根付いていきました。

 

意味として正しいという意味では、どちらも同じ意味を指すのでどっちが間違っているということはありません。

しかし、どちらが先に生まれたという意味ではオタクが先になります。

オタクの意味や語源

オタクとヲタクの意味

では当たり前に使われているオタクという言葉ですが、意味や語源は何なのでしょうか?

続いて解説をしていきます。

 

オタクの語源ですが、作家である中森明夫が1983年に発表したコラム「『おたく』の研究」によります。

 

このコラムですが、著者である中森明夫が実際にコミケに行った際の様子をコラムとして残しているのですが、その際コミケの参加者同士が

 

  • 「おたくらが書いた同人誌がいいね!」
  • 「おたくの名前は何ですか?」

 

など、二人称を指す言葉として「おたく」を用いており、それをそのままコミケに参加する人達に当てはめました。

 

確かに、相手を指す時に「おたくは〜」という風に使いますもんね。

オタクの語源としてはこの「おたく」なのですね。

 

中森明夫氏によると、「マニア」など熱中をする人のことを指す言葉は以前からありましたが、そのような人達とコミケに参加する人達の毛色は何か違う。

いまいちしっくりくる呼び名がなかったことから、便宜的にそのまま「おたく」と呼ぶようにしたそうです。

 

しかしこの「『おたく』の研究」のコラムは、著者の偏見が強く、出版に対して大きな反響と反発、苦情が寄せられ、「おたく」という言葉は大きく取り上げられることなく、コラムは終了しました。

 

まぁいくら時代が緩かったにしろ、好きでやっていることに対して、いきなり呼び名を少しバカにしたように書かれてたら嫌な思いにもなりますよね。

 

そんなわけで、オタクという言葉はアングラな言葉のままだったのですが、オタクという言葉が広がる事件が起きます。

それは1989年に起きた「東京・埼玉連続幼女殺人事件」です。

 

この事件は4歳から7歳の幼女4人が誘拐され暴行の末、殺害されるという痛ましい事件なのですが…

この時の犯人が、まさに悪いイメージの「オタク」でした。

 

事件が大きく報道される際には、美少女ゲームやアニメに熱中する変質者としてこの「オタク」が取り上げられて、一気に広がり、オタク=大人でもアニメやゲームにハマる変質者のような感じで広く周知をされました。

 

今は、オタクという言葉が一般にも浸透して変質者的な捉え方をする人は少ないですが、中にはオタク=大人でもアニメやゲームにハマる変質者のように捉えている人はいますよね。

 

それは、このような事件の際に広がったオタクという言葉のイメージのままでいる人達ですね。

 

オタクは紆余曲折あって広がっていきましたが、発端としてはあまり良いイメージではありませんでした。

だいぶ一般化したとは言え、オタクという言葉が完全に認められるまではまだまだ時間がかかると思います。

ヲタクの意味や語源

そして、オタクとネットが広まっていくと共にネットスラングの文化もできました。

ネットで自虐や嘲笑、ふざけて、タイピングのしやすさなどから言葉を言い換えることです。

 

そしてその波の中でいつしか「オタク」も同じ意味ですが、「ヲタク」と言われるようになったと言われています。

 

ちなみに「中二病」を「厨二病」、「ねこ」を「ぬこ」、「笑」を「草」や「w」と表すのもネットスラングになります。

まとめ

オタクが広まった背景には、実はいろいろな歴史があったのですね。

 

オタクにしろヲタクにしろ、今では好きなものに熱中する人を指すニュアンスが強いです。

それってとっても素敵なことですよね。

 

ぜひ自分はオタクだと思っている人は、オタクのイメージを悪くしないようにして、自分のことを胸をはってオタクと言える時代が来るようにしたいですね!