日本語には違う表現でも意味が似ているもの、同じ意味のように見えて実は微妙に違うものなどがたくさんあります。 今回は、贅沢・豪勢・豪華という3つの言葉の意味や例文などから、その違いを解説していきます。 記事は下に続きます。 […]
日本語には違う表現でも意味が似ているもの、同じ意味のように見えて実は微妙に違うものなどがたくさんあります。
今回は、贅沢・豪勢・豪華という3つの言葉の意味や例文などから、その違いを解説していきます。
贅沢の意味
「贅沢(ぜいたく)」には、
- 必要以上のお金やものを惜しみなく使う
- ある物事にお金や労力をたくさんかける
- 度を超えた派手なふるまい
といった意味があります。
贅沢と聞くと「お金の使い過ぎ」「身の丈以上の振る舞い」と言ったイメージがわきませんか?
どちらかと言うと贅沢はマイナスな印象の言葉のように感じます。
使い方を例文解説
「贅沢」の使い方を例文で確認しましょう。
- 贅沢な暮らしに慣れてしまって、元の生活に戻れない
- あの人はいつも「アレが食べたい」「コレが欲しい」と贅沢ばかり言うね
- 今月は贅沢をしすぎて赤字だった
- 年に1回の旅行なんだから贅沢三昧したっていいじゃない
「過度な浪費」「一般的な水準ではない要求」などが伝わりませんか?
豪華の意味
続いて「豪華(ごうか)」です。
豪華には、
- 見た目や雰囲気が華やかな様子
- 贅沢なこと
- 高級感がある
といった意味があります。
「贅沢」と「豪華」は同じような意味を持っているんですね。
しかし豪華は更に「華やかさ」がプラスされます。
ここが贅沢との違いだと言えるのではないでしょうか?
使い方を例文解説
「豪華」の例文をご紹介します。
- あの地域は豪華な結婚式を挙げることで有名だよね
- デヴィ婦人の家は豪華なインテリアがたくさんだ
- 豪華絢爛と言えば金閣寺が思い浮かぶ
派手で、華やかで、高級感があるような印象を覚えませんか?
ちなみに「豪華絢爛(ごうかけんらん)」は「贅沢・高級・華やかな雰囲気のある外見、外観」といった意味があります。
「豪華」の更に上をいくような四字熟語で、華やかな建造物や芸術品に対して使用されることが多いです。
豪勢の意味
最後に「豪勢(ごうせい)」です。
豪勢には、
- 並はずれて贅沢なさま
- 派手で好景気な様子
といった意味があります。
「豪勢」も「贅沢」を意味する言葉の1つなんですね!
「豪『勢』」と書くぐらいですから、派手で勢いのある様子が伝わってくる感じがします。
使い方を例文解説
豪勢の例文は以下の通りです。
- 祖父の誕生日は毎年、豪勢な料理でお祝いをする
- 〇〇さんはさすが大企業の社長だけあって、豪勢な作りの家に住んでいる
- 今日はテーブルいっぱいに豪勢な料理が並んでるけど、何かあったの?
「豪華」のような派手さよりも、「豪勢な料理=品数が多い/高級な料理」「豪勢な作り=立派」というような質の良い印象を覚えます。
贅沢・豪勢・豪華の違い
贅沢・豪勢・豪華の意味と例文をご紹介してきましたが、3つの言葉の違いは何なのでしょうか?
豪勢・豪華の意味を見てもわかるように、3つの言葉の中でベースとなっているのは「贅沢」。
贅沢の「必要以上の浪費」「派手なふるまい」といった意味に加え、豪華は「華やか、高級感、派手」、豪勢は3つの言葉の中で最もお金を多く使い、質が良いといったイメージがあるように思えます。
また、「贅沢な食事」というとちょっとマイナスな感じがしますが「豪華な食事」だとホテルバイキングやフレンチのようなキラキラとした華やかさのある料理、「豪勢な食事」だと伊勢えびなど高級食材をふんだんに使った料亭のような、プラスな感じがしませんか?
似たような意味の言葉ですが、印象がかなり異なるので使い分けていきたいですね!
まとめ
今回は贅沢・豪華・豪勢という3つの言葉の意味や例文、違いについて解説しました!
3つの言葉の意味や印象をまとめると、
- 贅沢:過度な浪費、身の丈に合わない振る舞い。マイナスなイメージ
- 豪華:華やか・贅沢・高級感がある。見た目のきらびやかさを表現
- 豪勢:派手なお金の使い方。質の良さが伝わる
となります。
似たような意味の言葉ですが、贅沢というか、豪華・豪勢というかで伝わり方は異なります。
意味をしっかり理解し、適切な表現を見つけてくださいね。