あまりいい言葉ではない油断や慢心 同じような意味合いですが、良い意味のように聞こえる余裕 その違いは一体どこにあるのでしょうか? 今回は、油断・慢心・余裕という3つの言葉の意味や例文、使い分けについて見てい […]
- あまりいい言葉ではない油断や慢心
- 同じような意味合いですが、良い意味のように聞こえる余裕
その違いは一体どこにあるのでしょうか?
今回は、油断・慢心・余裕という3つの言葉の意味や例文、使い分けについて見ていきましょう!
油断の意味
「油断(ゆだん)」には、
- 注意を怠る
- 気を緩める
といった意味があります。
物事や他人に対し、「たいしたことはない」「問題ない」と上から目線な判断をすることが油断だと言えるでしょう。
油断すると何が起こるか…わかりますよね?
失敗したり負けたりします!(><)
使い方を例文解説
油断の使い方を例文で確認しましょう。
- 料理人でも油断をすれば包丁で手を切ったり油で火傷をすることがある
- 相手チームの実績を見て油断していたら負けてしまった
- 車を運転するときは安全をしっかり確認しよう。油断は大敵だ
- どんな簡単な問題でも油断は禁物だよ
「気を緩める」「甘く見る」ことで失敗を引き起こしてしまうことがわかりますね。
慢心の意味
続いて「慢心(まんしん)」です。
慢心には、
- 偉そうな態度を取る
- 自信過剰
などの意味があります。
自分の実力がどれほどかわかっていない「身の程知らず」な言動や考えが「慢心」です。
自信過剰なことは時には良いこともありますが…どちらかといえばマイナスなイメージなのではないでしょうか?
慢心は謙虚さのなさからくるものですから、慢心さを感じたら自分自身を見つめ直す必要がありそうです。
使い方を例文解説
慢心を使った例文をご紹介します。
- 全国大会レベルのチームを制したからをいって慢心してはいけない
- あの人はコネで入社したくせに実力があると慢心しているよね
- 今の実力に慢心しないで、ますます努力したいと思います
- トップに立つ人が慢心すると、国も会社もダメになってしまうと思う
やはり慢心することは良くないこと、といった意味で使用されることが多いですね!
「慢心している」だけでなく、「慢心せず」という戒めの言葉として使用されることもよくあるので覚えておきましょう。
余裕の意味
最後に「余裕(よゆう)」です。
余裕には、
- 余りがある
- 焦りがないようす
などの意味があります。
「人数に余裕がある」と言った場合の余裕は「余りがある」という意味になりますが、油断や慢心と似たような意味で使用するのは「焦りがない」という意味の余裕です。
焦らず、どしっと構えていられるのは、周囲を気にしない、自信の表れなどだけでなく、自分の実力に気づいておらず、相手や物事の強さや重大さがわからないという場合もあります。
余裕があるのは悪いことではありませんが、失敗の原因になることもあるので注意が必要です。
使い方を例文解説
余裕の例文は以下の通りです。
- 彼はどんな相手でも余裕の表情で試合に挑むからたいしたもんだ
- 今度の試験は余裕だと思って少しも勉強しなかったのがいけなかった
- 敵に余裕を見せて油断させるのも戦法の1つだ
- あいつの余裕綽々(しゃくしゃく)な表情にはイライラさせられる
焦りや怯えのない、自信を持った様子が目に浮かびますね。
ちなみに「余裕綽々」はゆったりして落ち着いていることを意味する四字熟語です。
油断・慢心・余裕の違いや使い分け方
油断・慢心・余裕の意味や例文をご紹介しましたが、3つの言葉の違いはわかったでしょうか?
どれも似たような意味合いですが、
- 油断:どちらかというと相手を見下げている。マイナスでもプラスでもない
- 慢心:どちらかというと自分の実力を過信している。マイナスな印象
- 余裕:見下しや自信過剰の要素が最も薄い。マイナスな印象はない
といった違いがあるように感じました!
油断は相手や物事を甘くみること、慢心は自意識過剰、自信過剰な様子、そして余裕は油断や慢心の要素が少しはあるものの、個人的な心の持ちよう…そんな違いがあるのではないでしょうか?
まとめ
油断・慢心・余裕という3つの言葉の意味や違い・例文を見てきました!
それぞれの言葉には、
- 油断:注意を怠る。どちらかと言えば相手を見下した印象
- 慢心:偉そうな態度を取る。どちらかといえば自分を過信している印象
- 余裕:焦りがない。見下しや余裕ではなく心の持ちようという印象が強い
という意味やイメージがあります。
しかしそもそも慢心さを持った人が、油断や余裕を覚えるようにも思えます。
心に余裕があるのは悪いことではありませんが、誰かを見下したり自分を高く評価しすぎることのないよう、謙虚な気持ちを持っていきたいものですね(^^)
それぞれの言葉の意味を理解し、しっかり使い分けていきましょう。