以下と未満、それぞれの意味の違いについて詳しく掘り下げていきたいと思います。 同じように一定の数字より少ない場合を指す以下と未満。 ですが、その意味は全く異なります。 それぞれの言葉の意味と使 […]
以下と未満、それぞれの意味の違いについて詳しく掘り下げていきたいと思います。
同じように一定の数字より少ない場合を指す以下と未満。
ですが、その意味は全く異なります。
それぞれの言葉の意味と使い分け方について、詳しく掘り下げていきますね!
以下と未満の意味の違いを解説
まずは、すぐ知りたい方のために結論から!
- 「以下」→その数を含んだそれより下の数
- 「未満」→その数を含まないそれより下の数
なっています。
100以下なら100を含むのに対して、100未満の場合は100は含まないというわけですね!
では、ここからは更に詳しい意味の違いを把握していくために、掘り下げて行きたと思います。
以下の意味
まず、以下の意味について辞書で調べたところ、
- 数量・程度・優劣などの比較で、それより下の範囲であること
- それより後に述べること
- 代表となるものを含んでそれに関するすべてのもの
引用:goo国語辞典
となっていました。
大体想像している意味と同じだったのではないでしょうか。
ただ、【代表となる数字も含んでいる】というのが、意味が少し掴みづらいですね。
この点について、次は例文で見ていきたいと思います。
以下の使い方を例文で紹介
以下を用いた例文で、更に言葉の意味を掘り下げていきましょう。
- 僕のテストの点数は平均点以下だと思う(泣)
- このアンケートは10歳以下の年齢の女の子が対象だ
先程の【代表となる数字】ですが、こちらは文章の中にある指標となる数字を指しています。
今回の例文で言いますと、
- 平均点
- 10歳
が、指標となる数字ですね。
この数字を含む、ということですので、この例文の場合は
- 【平均点】を含む
- 【10歳】を含む
ということになります。
では、次はこの意味を踏まえた上で未満の意味についても掘り下げていきます!
未満の意味
未満の意味について辞書で調べたところ、
- ある数に達していないこと
- ある数を境にある数そのものは含めず、それより少ない数であること
引用:goo辞書
といった事が出てきました。
こちらは、【代表となる数は含めない】というところが一つの大きなポイントですね。
つまり、未満は先程の例で言うなら、10歳未満は、10歳は含まないというわけです。
未満の使い方を例文で紹介
次に、例文を用いて未満の使い方を紹介していきたいと思います。
- 今手元にあるリンゴの数は5個未満だ。
- このアンケートは10歳未満の女の子が対象だ。
先ほどの「以下」と違う点は、「以下」はその数を含んだそれより下の数だったのに対して、「未満」はその数を含まない、それより下の数というところです。
ですから、
- 「以下」の例文にある10歳以下の女の子というのは、10歳を含んでいる
- 「未満」の例文にある10歳未満の女の子というのは、10歳を含んでいない
という事がわかります。
指標となる数字を含む【=以下】か含まない【未満】かが、違いというわけですね!
下回るは以下と未満、どちらと同じ意味?
以下・未満と同じような意味を持つ言葉に【下回る】がありますよね。
では、この下回るはどちらと同じ意味になるのでしょうか。
下回るの意味は、【数値が代表となる数値より下になる】となっています。
つまり、未満と同じく代表となる数値を含まないというわけですね。
そのため、下回る=未満となります。
ちなみに下回るを使う場合は、
- 今季の営業利益は、昨期を大きく下回ることになった
- 日経平均株価は、ついに20,000円を下回るなど不景気が続いている
といった使い方になりますね。
例文を見ても分かるように、どちらも【営業利益】【日経平均株価】という代表となる数値が含まれていません。
つまり、未満と同じ意味というわけですね。
まとめ
今回は、「以下」と「未満」の違いや使い方について、詳しく解説していきました。
では、最後にもう一度復習しておきましょう!
- 「以下」→その数を含んだそれより下の数
- 「未満」→その数を含まないそれより下の数
となっています。
意外と、以下と未満の意味を混合していたり、逆に覚えている人も多いので、この違いはしっかり覚えておきたいですね。
また、下回るは未満と同じ意味なので、こちらも覚えておいてもらえればなと思います!