「充実」「充足」「満足」、それぞれの意味、解説できますか!?笑 なんとなくわかっていても、違いをうまく説明できない人も多いのではないでしょうか? そこで今回は、この3つの言葉の意味や例文、使い分け方について […]
「充実」「充足」「満足」、それぞれの意味、解説できますか!?笑
なんとなくわかっていても、違いをうまく説明できない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、この3つの言葉の意味や例文、使い分け方について解説していきたいと思います。
充実の意味
「充実(じゅうじつ)」には、
・足りないものがなく十分備わっている
・いっぱいに満ちた状態
といった意味があります。
例文を挙げますね!
・新しいオフィスは設備がかなり充実している
→設備が十分備わっている
・あのスーパーは品揃えが充実しているよね
→品揃えが十分だ
・昨日のミーティングは内容が充実していたね
→内容が十分に満ちていた
・勉強にサークルに恋愛に、彼は充実した毎日を送っている
→毎日楽しさややりがいに満ちている
「たくさんあって欠けているものがない」「満ち足りていている」といった雰囲気が伝わってきますね!
ちなみに「充実」の漢字はそれぞれ、
充:中身がたくさんある、満ちている
実:中身が十分ある
と言った意味を持っています。
似たような意味の漢字を合わせることにより、「満ちる」という意味を強調していると言えそうですね!
充足の意味
続いて「充足(じゅうそく)」です。
「充足」は「十分に満たす、満ち足りる」といった意味があります。
漢字を見てみると「充(満ちる)+足(たす・たりる)」ですから、上記の意味に加え、「中身が満ちるように足して補う」という意味もあることがわかりますね!
例文を見てみましょう。
・繁忙期に入るので本社に人員の充足を依頼した
→人員が足りるよう補充する
・お金やモノがたくさんあるのと気持ちの充足は別問題だ
→気持ちが満ち足りているか
・今日は久々に充足感の得られる仕事だった
→満ち足りた気持ちになれる仕事
・この地域は食料だけは充足している
→食料は満ち足りている
「満ち足りている」という意味で使用する2つ目以降は、「充実」と言い換えても違和感がありません。
また、同様に
・昨日のミーティングは内容が充実していたね
・勉強にサークルに恋愛に、彼は充実した毎日を送っている
も、「充足」に言い換えることが可能ですが、「たくさんあって欠けているものがない」という意味の「充実(設備が充実、品揃えが充実など)」は「充足」と言い換えると変な感じがするので注意しましょう。
満足の意味
最後に「満足(まんぞく)」です。
「満足」には、「思い通りになって不満がない、申し分ない」「十分であること」などの意味があります。
漢字は「満(みちる)+足(たりる)」で満ち足りている様子が非常に伝わってきます。笑
例文を見てみましょう。
・好きな人がパーティーに来るだけで満足だ
→好きな人が来て思い通りである
・彼女は意見が通って満足気な笑みを浮かべていた
→意見が通って不満がない
・彼らのおもてなしに心から満足した
→おもてなしが十分で不満がない
・今日のコース料理はボリュームもあってリーズナブルで満足だった
→コース料理の中身も値段も十分だった
上2つは「思い通りにいくこと」、下の2つは「十分であること」を意味しているのがわかりますね。
充実・充足・満足の使い分け
3つの言葉についてわかったところで、違いや使い分けについて解説します。
それぞれの言葉の意味を再度確認しましょう。
充実:足りないものがなく十分備わっている・いっぱいに満ちている
充足:十分に満たす・満ち足りる
満足:思い通りになって不満がない・十分である
似たような部分もありますが、それぞれの言葉の特徴を抜き出すと、
充実:不足がなく中身が豊富で満たされている(状態)
充足:不足を補い、満たす(状態)
満足:満ち足りていて不満がない(どちらかといえば気持ち)
となり、3つの言葉の意味が異なることが分かりますね!
まとめ
今回は「充実」「充足」「満足」という3つの言葉の意味や違いについて解説しました!
それぞれの言葉の大きな意味は、
充実:不足がなく中身が豊富で満たされている(状態)
充足:不足を補い、満たす(状態)
満足:満ち足りていて不満がない(どちらかといえば気持ち)
となります。
それぞれ別の言葉に言い換えることのできる共通した意味も持っていますが、この部分を意識すると他の言葉との違いがよくわかります。
似たような意味の言葉ではありますが、使いどころをしっかりと押さえておくようにしてくださいね(^^)