溜まると貯まるの意味の違いや使い方を例文解説!ストレスや水はどちらを使う?

溜まると貯まる、2つの「たまる」の意味の違いや使い分け方について詳しく見ていきます。   同じ「たまる」と付く2つの言葉ですが、使うシチュエーションは大きく異なります。 地味によく使う言葉だけに、ここでしっかり […]

溜まると貯まる、2つの「たまる」の意味の違いや使い分け方について詳しく見ていきます。

 

同じ「たまる」と付く2つの言葉ですが、使うシチュエーションは大きく異なります。

地味によく使う言葉だけに、ここでしっかり使い分けを覚えてもらえれば嬉しいです!

記事は下に続きます。

溜まると貯まるの違いを解説

どちらも同じ状態を表す言葉ですが、この二つは、

 

  • 〈溜まる〉のほうが広義な意味合いを持ち
  • 〈貯まる〉はそのなかでの限定的な意味合いを持つ

 

という関係になります。

 

具体的にそれぞれどのような意味の言葉なのでしょうか。 

では、ここからは2つの言葉の意味を、更に深く掘り下げていきます

〈溜まる〉の意味

〈溜まる〉には、そこから出ていくよりも入ってくる方が多く、そこにある量が増える・多く残るという意味があります。

物理的なものではなくとも、一か所に集まって増えている状態に対してこの言葉が使われます。

 

無意識的にそうなるという状態を表すことが多いので、受動的な表現となり、ネガティブなイメージを伴う使い方が目立ちます。 

〈貯まる〉の意味

〈貯まる〉は〈溜まる〉の意味するものの中で、金銭的価値のあるものに対して使われます。

また、〈貯〉という漢字には〈たくわえる〉という意味があり、その後の入用のためにたくわえて取っておくという意図で

 

  • 「貯蔵」
  • 「貯水」
  • 「貯蓄」
  • 「貯金」

 

など、金銭以外のものについて表す熟語も多くあります。

〈溜まる〉と比べると〈貯まる〉は能動的に行われた結果を指すことが多いです。 

溜まると貯まるの使い分けを例文で紹介

ここで、溜まると貯まるの使い分けを、実際に使うシチュエーションなどから見比べていきたいと思います。

「どういった意味で使うのか」を意識すれば、案外簡単にどちらの「たまる」を使うのかが分かりますね!

ストレスが「たまる」はどっち?

ストレスが「溜まる」が正解です。

金銭的価値のあるものでもなく、たくわえて取っておく意味合いもないので〈溜まる〉を使用します。

 

(いつの日か“貯まった”ストレスで、何かが出来るようになるといいですが…ポイントカード的な(笑))

水が「たまる」は?

水が「溜まる」が正解ですが…

 

「水たまり」「ひざに水がたまる」「汚水がたまる」など、無意識的にたまってしまった状態を指す時には〈溜まる〉。

意図的に水をためた結果ということを表したいときは、「貯水」という熟語もあるように〈貯まる〉と表記しても間違いではありません。

 

不満が「たまる」は?

不満が「溜まる」が正解です。

こちらもストレスが「溜まる」と同様です。

 

ほか怒りなど含め、感情系は「溜まる」が基本ですね。

書類が「たまる」は?

書類は「溜まる」が正解です。

仕事や宿題、郵便物など、処理が必要なものが処理されずに多く残り、滞っている状態には〈溜まる〉を使用します。

お金が「たまる」は?

お金が「貯まる」が正解です。

こちらは金銭についてなので、迷いなく「貯まる」だとわかりますね。

 

一番わかり易いのは貯金ですね。

ポイントが「たまる」は?

ポイントが「貯まる」が正解です。

買い物をしたときやカードを利用した時にたまるポイントは金銭そのものではありませんが、得ることでなにかと交換が出来るようになったり、金銭に換算されたりと、金銭的価値を持つものなので「貯まる」を使用します。

 

まとめ

例文を見ると〈溜まる〉と〈貯まる〉は、そうなることによって困るものと嬉しいもの、そんなすみわけで使い分けられると言ってもいいように感じられますね。

 

お金とは生活における便宜上生まれたものであり、それに対して、流れるべきものが流れ出ていかずに滞る、そんな状態を表すのが「溜まる」とも言えるので、それが正反対の印象を受ける所以かもしれませんね。