あえて・わざと・わざわざの違い!例文で使い方を解説します

なんとなく意味は分かっていて、使い方も分かっている気がするのに、しっかりと説明できない言葉ってありますよね。   日本語にはそういった言葉が多く、特に「あえて」「わざと」「わざわざ」は混同しがちな言葉… &nb […]

なんとなく意味は分かっていて、使い方も分かっている気がするのに、しっかりと説明できない言葉ってありますよね。

 

日本語にはそういった言葉が多く、特に「あえて」「わざと」「わざわざ」は混同しがちな言葉…

 

そして使い方もなんとなくあっているだろうし、「きっとこんな感じかな?」と、なんとなく使い分けてる方も多いこれらの言葉。

 

今回は、よく使うけど使い方や違いはわからない、あえて・わざと・わざわざの違いについて解説をしたいと思います!

記事は下に続きます。

あえての意味

あえての意味は以下のようになります。

 

【困難や抵抗を押してまで意図時に行う】

この意図的に行うということがあえての主な意味になります。

 

しかし、あえての場合は「困難や抵抗を押してまで」という条件があります。

つまり「あえて」を使った状態で起こした行動は、相応のリスクを背負っていたり、周囲が反対をしている状況の場合です。

 

確かに言われてみれば、使い方としてはそんな感じだなぁと思うかもしれません。

ですので基本的にはアウェーの状態で、意図的に行動を起こすということが大切になります。

あえての使い方を例文で解説

それではあえての使い方を例文を交えて解説をしてみましょう。

 

しき

その作戦をあえて実行する

この場合ですと、スポーツでも軍事でも作戦としては相応のリスクを背負っていることがわかります。

なんとな作戦の首謀者が周りから非難をされながらも、作戦の実行を決断した、みたいなシーンがイメージができるでしょうか?

 

コト

かくれんぼの鬼の途中であえて僕は帰った

かくれんぼをしている途中で鬼が帰ったら、それはもう非難をされますよね。

しかしこのあえてを使うことで、「僕」は重大な使命があって、帰らざるをえなかったような印象を受けます。

 

コト

司令官はあえて大声を出した

司令官は意図的に大声を出すことで、周りを鼓舞するように印象を受けますね。

このようにあえてを使うと、周囲に非難をされている中突き進む人のニュアンスや、何か広大な裏の事情があるようなニュアンスで文章を伝えることができます。

わざとの意味

それでは、次はわざとの意味です。

わざとの意味は以下のようになります。

 

  1. 意図的にそうするようにする
  2. 際立って

 

主に使われるのは1.の意味です。

わざとの場合は意図的にそうするというニュアンスですが、逆に意図的にそうするのなら状況が限定されていることがありません。

 

ですので、上記の「あえて」は広義の意味では「わざと」と同じになります。

わざとのより限定的な使い方は「あえて」と思って構いません。

わざとの使い方を例文で解説

それではわざとの使い方を例文で解説をしましょう。

 

あかね

彼はわざと明るく振る舞った

この状況だと、彼は辛いことがあったけど意図的に明るくして周囲に心配をかけまいとしている様子がイメージできますね。

 

つとむ

わざと病気のふりをして学校を休んだ

これも意図的に行っていることをイメージできますが、仮病で学校を休んでいるだけですよね。

わざとの場合はこのようなマイナスの意図的な様子でも使用することができます。

 

あかね

わざと大きいサイズの服を着ている

この場合も意図的にですが、ただファッションとしてそのような大きいサイズの服を着ている感じですね。

このようにわざとの場合は、状況にかかわらず、「意図的に」ということだけを着目して使われています。

わざわざの意味

続いてわざわざの意味です。

わざわざの意味は以下のようになります。

 

  1. 労力を惜しまず、そのためだけにする様
  2. 故意に

 

わざわざの場合ですが2.のような故意の意味もありますが、1.の意味合いが強いです。

「わざわざ」がつく動作が、非効率的でもそのためだけに行われているようなニュアンスの際に使われます。

 

ではその使い方を例文を交えて説明します。

わざわざの使い方を例文で解説

ここで、わざわざの使い方を例文で見ていきます。

しき

わざわざお越しいただいてありがとうございます。

客人を招き入れる際の常套文句にわざわざは使われていますね。

この意味には、ここまで来てくれてありがとうという感謝の意味が込められています。

 

コト

その作業をわざわざ行った

これも1.の意味ですが、別にやらなくてもいい作業を、ブラッシュアップのために行ったようなニュアンスもあります。

ですので②の故意に行っているというニュアンスもありますね。

あえて・わざと・わざわざの違い

  • 基本的に一番広い「意図的に」という意味で使われるのは「わざと」
  • そのわざとの中でも、逆境だったり、周囲が非難されている状況で使われるのが「あえて」
  • そして意図的にですが、別にやらなくても大丈夫なことの場合は、「わざわざ」

 

がそれぞれ使われます。

微妙に意味合いが違うので、しっかりと理解してくださいね!

まとめ

あえて・わざと・わざわざは日常的に使うので、なんとなくのニュアンスとしては理解しているかもしれません。

しかしこのように改めて意味を調べてみると、新たな発見もあるはずです。

 

ぜひ、あえて・わざと・わざわざの違いに注意して使ってみてくださいね!