生かすと活かす、どちらも同じ読み方の漢字です。 そして、おそらくほとんどの方がこの二つの単語の意味は似たようなものだと認識していても、どのような違いがあるのかまでは知らないはずです。   今回は、この二つの「い […]

生かす活かす、どちらも同じ読み方の漢字です。
そして、おそらくほとんどの方がこの二つの単語の意味は似たようなものだと認識していても、どのような違いがあるのかまでは知らないはずです。

 

今回は、この二つの「いかす」について、それぞれの意味と違い、使い分け方について説明していこうと思います。

記事は下に続きます。

生かすの意味

まずは、生かすという字に関してです。
「生」という字で思い浮かぶのは

 

  • 生存
  • 生活
  • 生物
  • 生け花
  • 生産

 

等でしょうか。
・・・あまりに多く用いられているため、例だけではいったいどういった意味を持つ単語なのか、いまいち理解できないですね(-_-;)

 

生かすの意味を調べてみると

 

  • 命を長らえさせる
  • 生命を保たせる
  • 死なないようにする

 

等の意味がありました。
これらの意味に共通するのは、どれも命にかかわる意味だということです。

このことから、生きるが

 

死なせないようにする

 

を指した言葉だというのがうかがえます。
つまり、命に関しての文章を書くときには基本的に「生きる」を使うと考えていれば大丈夫です。

使い方

それでは、生かすの使い方について紹介します。
例文としては、

 

  • 捕まえた昆虫を生かしておく
  • 夏祭りでゲットした金魚を生かして飼っておく
  • この素材、生かすも殺すも料理の腕次第

 

等があります。
やはり、どれも命に関連する文章です。

介護現場などで、記録などに「いかす」の文字を用いる際には、利用者の方の生死にかかわる文章の時には、生きるの方を用いてくださいね

活かすの意味

それでは、続いて活かすについての紹介です。
その前に、最初に重要なことを一つお伝えしておきます。

実は「活かす」という文字・・・

 

常用漢字ではないんです!Σ(・□・;)

 

いや、普通に使っているよね?と思う方も多いかもしれません。
実際、生活の中でよく目にする言葉ですし。

 

実は「活」という文字には、本来「カツ」という読み方しかないそうです。

常用漢字でないとはいえ、日本人なら誰でも書いた覚えのある「活かす」という文字。
当然、普通の生活で使用することに躊躇する必要は一切ありません

 

ただし、新聞や公用文などでの使用は原則禁止のため注意が必要です。

 

もしご自宅に新聞がある方は、手に取って見てみて下さい。
おそらく、「いきる」という文字はそのままいきると書くか、あるいは生きるの文字が使われているはずです。

 

あるいは、少し言い回しを工夫して「活用する」など別の言葉で表現されていることに気づくでしょう。

 

使い方

それでは、活かすの使い方について説明していきます。
「活かす」を用いる場合は、主に「活用する」の言葉が当てはまるときです。

例文としては、

  • 以前の仕事の経験を活かす
  • 素材を活かした料理の数々
  • この恋愛小説は、作者の失恋の経験が活かされている

等があります。
上の例でも分かるように、経験・素材といった形の有無にかかわらず、何らかの資源を活用する場合は活かすを用いるとみて大丈夫です。

生かすと活かすの違い・使い分け

それでは最後に、

生かす

活かす

の違いとその使い分け方について説明していきます。
まず、二つの違いですが、何を対象にしているかです。

命の生き死にを対象にした文章の場合は、「生きる」の方がより適切と言えます。
「生」は生命をあらわす文字であり、まさに命に関連する文章にぴったりの言葉と言えるでしょう。

一方で、「活きる」はどうでしょう。
こちらは「活用する」のように何らかを使用した文章などに用いられる文字と思ってください。

「生命」「活用する」か・・・
二つの「いきる」の違いは、何を対象とした文章で用いるかによって決まるようです。

使い分けも一緒で、

  • 私は苦しくても「いきる」ことを選択した

の場合は、命に関連する文章のため「生きる」を用います。
一方、

  • 彼女の才能は、大舞台でこそ「いきる」ものだ

の場合は、才能という資源を活用した文章のため「活きる」が正解です。

終わりに

いかがだったでしょうか?
今回は、生かすと活かすの意味の違いと使い分けについて説明していきました。

 

どういったケースでどちらの漢字を用いるのか、ある程度わかって頂けたのではないでしょうか。
とはいえ、今までなんとなく二つのいきるを使い分けてきた、大丈夫です!!(当然私もです(;’∀’)

 

先ほども書いたように、新聞や公文書以外ではどちらか片方だけが正解!!というわけではありません。
ただ、あくまで一つの目安として今回の活用方法を紹介しただけなのです。

 

あまり間違いばかり気にしていたら文字が書けなくなってしまいます。
もし、使用する際に忘れてしまっていたら堂々とひらがなで「いきる」と書いてください。

 

絶対に間違えず、生きるを使用するための一番いい方法ですから♪

 

この記事の知識、明日からの生活に活かしてもらえたら幸いです。
今回も最後まで見ていただき、ありがとうございました。