あなたは「ヲタク(おたく・オタク)」とはどのような存在だと思っていますか? また、「ヲタク(おたく・オタク)」「ファン」「マニア」の違いをうまく説明できますか? 今回は、「ヲタク(おたく・オタク)」「ファン […]
あなたは「ヲタク(おたく・オタク)」とはどのような存在だと思っていますか?
また、「ヲタク(おたく・オタク)」「ファン」「マニア」の違いをうまく説明できますか?
今回は、「ヲタク(おたく・オタク)」「ファン」「マニア」の違いを徹底解説いたします!
ヲタクの意味
「ヲタク(おたく・オタク)」は時代と共にその意味や範囲が変化してきた言葉で、人によって定義の違う曖昧な言葉です。
「おたく」は、そもそも相手の家を指す時の言葉「御宅」で、今もこの使われ方はよく見られます。
マンガやアニメなどのサブカルチャーを好きな人を指して「おたく」が使われだしたのは、1970年代からです。
目の前の相手・友人への二人称として「おたく」を使う人たちがいたことから、その人達を「おたく」と呼ぶようになりました。
当時は今の「キモオタ(キモヲタ)」のような、コミュニケーションに難がある人達への蔑称だったのです。
1989年の連続幼女誘拐殺人事件では、容疑者の宮﨑勤が逮捕され部屋に並べられた大量のビデオがセンセーショナルに報道され、おたく=犯罪者というレッテル貼りまでされました。
ところが、1990年代に入るとおたくは肯定的に捉えられるようになり、それまでと区別するかのようにカタカナの「オタク」が広まりました。
さらに時代が進み、堂々と「オタク」を自称する人が増える中で、自嘲気味やディープさで差別化を付けつ意味で「ヲタク」を使う人も出現しました。
「ヲタク(おたく・オタク)」は昔も今も曖昧な言葉ですが、今ではマンガ・アニメに限らず、ゲームや鉄道、アイドル、声優、パソコンなどにハマっている人に広く用いられています。
同時に略語として「ヲタ(おた・オタ)」もよく見かけるようになりました。
使い方を例文で解説
「ヲタク(おたく・オタク)」とその略語「ヲタ(おた・オタ)」の使い方を例文で解説いたします!
- 「職場ではアイドルヲタクしてることはカミングアウトできないよ」
- 「鉄オタの中でも撮り鉄の常識外れの行動はひどすぎる」
- 「次の遠征はオタク友達の車に同乗させてもらうよ」
アニオタ、ゲーオタ、鉄オタ、ドルオタなど、略語で使われることも多いです!
ファンの意味
「ファン」の由来は「熱狂的」を意味する英語の「fanatic」です。
日本語の「ファン」は、特定の人物やグループ、物事に対する支持者・愛好者の意味として使われています。
愛好者向けの雑誌のタイトルで「○○ファン」が使われていたり、「ファンクラブ」を公式に作っている芸能アイドルやスポーツチームもあるように、広く認識されている言葉です。
軽く楽しんでいるライトな層から、のめり込んでいる層まで幅広く「ファン」と言えますが、区別するために「熱狂的ファン」と言ったり、サッカーの「サポーター」など別の呼称を使う事例も見られます。
後述する「マニア」も、「ファン」と区別して使われることがある言葉の一つです。
使い方を例文で解説
「ファン」の使い方を例文で解説いたします!
- 「ファンクラブ特典が欲しいから入会しよう」
- 「気がついたらファン歴10年になってたよ」
- 「ファンレターの返事をもらってから、さらに好きになったよ」
「ファンクラブ」「ファンレター」など、一般的によく使われていますね!
マニアの意味
「マニア」は英語の「mania・maniac」から来た言葉で、英語圏でも同じ意味で使われています。
直訳すると「熱狂」であり、特定の人物やグループ、物事に対する熱狂的なファンを指すために使われます。
特定の分野のマニアを人のことを日本語に訳す際に「○○狂」が使われることもあります。
日本では、「切手マニア」「カーマニア」など、収集家(コレクター)型の熱狂的な愛好者を指す言葉としてよく見られます。
使い方を例文で解説
「マニア」の使い方を例文で解説いたします!
- 「あいつは筋金入りのクラッシクカーマニアだ」
- 「コイン収集歴30年のマニアが集めたコレクションがこちらです」
- 「約100組のマニアが勢ぞろいするマニアフェスタが面白そう」
昔からの熱狂的なコレクターは「マニア」の方がしっくりきますね!
ヲタクとファンとマニアの違いまとめ
「ヲタク(おたく・オタク)」「ファン」「マニア」は、どれも特定の人物やグループ、物事に対する支持者・愛好者を意味する言葉です。
元々あった言葉が、「ファン」と「マニア」で、「ファン」は広い層を意味し、「マニア」は熱狂的な層を意味して使われていました。
「ヲタク(おたく・オタク)」はマニア層から一部のファンに対する蔑称として生まれた言葉ですが、今では「マニア」の一部を含んだ熱狂的な層を意味する言葉へと変化しています。
「ヲタク(おたく・オタク)」の対象は元々マンガ・アニメなどのサブカルチャーに限られていましたが、今では広く用いられるようになっています。
「ファン」のうちどこから「マニア」と言って良いのかは元々曖昧でした。
同様にどこから「ヲタク(おたく・オタク)」と言って良いのか、あるいは「マニア」と言うべきなのかも曖昧です。
「ヲタク(おたく・オタク)」「ファン」「マニア」は、本人の自称次第の言葉だと思います。