特徴と特性ですが、この2つの言葉の違い、わかるでしょうか?   どちらもその人の個性であったり、ほかの人には無いものを表している感じですが、細かい違いと言われると難しいですよね。   ここでは知ってい […]

特徴と特性ですが、この2つの言葉の違い、わかるでしょうか?

 

どちらもその人の個性であったり、ほかの人には無いものを表している感じですが、細かい違いと言われると難しいですよね。

 

ここでは知っているようで意外と知らない、特徴と特性の言葉の違いについて例文を交えて解説をしていきたいと思います!

記事は下に続きます。

特徴の意味

それではまず特徴の意味から説明します。

特徴の意味を辞書で調べると、以下のような意味になります。

 

  1. ほかのものと比べて特に違って目立つ点
  2. そのものの特有の点。特色

 

このような意味があります。

 

やはり、基本的にはその人の個性であったり、その物特有の点のことを表しています。

 

余談ですが、同じ読みで同じような漢字である「特長」の場合は、その人特有の「長所」という意味になり、ただの個性や特有の点を表す特徴とは違った意味になります。

 

特徴の「特」ですが、こちらは「特に」などの言葉があるように、際立ったものや、強調をしたい時に使われる言葉です。

口語でも文語でもよく使われる表現ですので、馴染みはあると思います。

 

そして特徴の「徴」ですが、訓読みで「しるし」と読むことができます。

きっとパソコンやスマホでも「しるし」と打つと、「徴」が変換されまずのでぜひお試しを!

 

意味としては「しるし」や「あかし」など、わかりやすい指標を指し示す言葉となります。

「象徴」という言葉は、まさに「徴」を使って、意味を表していますね。

 

この「特」と「徴」が合わさった「特徴」が意味として、「ほかと比べて特に目立つ点」「そのものの特有の点」となるのは当然といえばそうかもしれませんね。

使い方を例文で解説

ではこの「特徴」の使い方を例文を交えて解説をしたいと思います。

 

【彼女は綺麗な髪が特徴だ】

 

人の個性や目印を指す際に、特徴という言葉はよく使われます。

身体の個性に限らず、癖や性格などの個性を表すのにも特徴は全て使うことができます。

 

【彼の特徴はパワフルなバッティングだ】

 

スポーツ選手の個性を示す際にも特徴は使いやすいですね。

この場合は長所ですので、上記の「特長」でも構いません。

 

【この道具は使い方に特徴がある】

 

特徴は人ではなく、物や道具など、なんでも使うことができます。

便利だけど使い方が難しい道具ってよくありますよね。

 

そのような道具を説明する場面での会話が特徴は使われます。

このように特徴は汎用的で、人や物、長所や短所などの個性にも全て使うことができますね。

特性の意味

特徴と特性の意味の違い

続いて特性の意味の紹介です。

特性の意味ですが、辞書的な意味を調べると、以下のようになります。

 

  1. あるものに特別に備わっている性質
  2. 特有の性質。特質

 

一見、特徴と似ているようですが、特性の場合は、「特別に」備わっている性質になります。

そのため、特徴よりはもっと限定的な要素に対して使われます。

 

特性を広義の意味で考えると、特徴の意味合いも入るといった感じですね。

使い方を例文解説

では続いて特性の使い方を例文を交えて解説をしたいと思います。

 

【テフロン加工のフライパンの特性は焦げ付きにくいことだ】

 

フライパンの場合、様々な種類がありますが、その中でもテフロン加工のものは焦げ付きにくいという性質を持っています。

 

このように、同じようなものがある中で、その物の特に優れた性質を表す場合には特性が使われます。

 

【ウルトラマンの特性は3分しか戦えないことだ】

 

また特性は特徴と同様に短所にも使われます。

 

ヒーローはたくさんいますけど、3分間しか戦えないヒーローはウルトラマンだけですよね。

その場合の、ウルトラマンの3分間しか戦えないという性質を表すには特性という言葉を使うのが便利ですね。

 

【ダイヤモンドの特性は一番硬いことだ】

 

こちらもダイヤモンドの特有の性質を表す際に特性という言葉を使うことができます。

 

ただ上記のように、特性は広義の意味では特徴も含まれているので、こららの例文は全て特徴でも言い換えることができます。

 

どちらを使っても正解にはなるので、あまり気にせず好きな方を使うようにしました。

 

ただ特徴の例文の「彼女は綺麗な髪が特徴だ」を特性に言い換えるとなんだか変ですよね。

 

これは綺麗な髪というのは個性ですが、特別に備わった限定的な個性ではないから、特性と言い換えることができません。

 

特徴を特性で言い換えることができない場合はありますので注意しましょう。

特徴と特性の違いまとめ

それでは特徴と特性の違いをまとめます。

 

  • 特徴は、人や物の個性や目立つ点であり、良い意味でも悪い意味でも使われます
  • 特性は、人や物の特別に備わっている性質を表し、より限定的な使われ方をします

 

特性は広義の意味では特徴に含まれており、特性を特徴に言い換えることが可能ですが、特徴を特性に言い換えることはできない場合もあります。

 

微妙な使い分けですが、せっかく普段使っている日本語ですし、うまく使い分けたいですよね。

 

そしてこのような微妙な使い分けができるのも日本語の特性です。

しっかりと特徴と特性を使い分けられるようにしてくださいね!